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39歳、同人絵描きになる。

先日Twitterで酔っ払いながら呟いた、お絵かき2次創作のきっかけの話に反応があって嬉しかったので、ちゃんとした文章にしてこれからお絵かき2次創作してみたい、と思われる方が少しでも増えればいいなぁと。

こむらがえりというアカウントで活動しています、趣味で同人絵描きをしてます。2020年の3月でお絵かき歴は2年になります。

少し自己紹介をすると、20代は音楽とバンドに捧げ、30代は結婚し家族と仕事に奔走し、2020年現在40歳のおじさんです。

自分にはありがたい事に娘が2人います。今は7歳と5歳、当時5歳と3歳。ちょうどキラキラプリキュアアラモードが娘にとって初めて好きになったプリキュアでした。

ちなみにこの時(2017.2)はTwitterのアカウントは持っていましたが、ずっと放置状態で絵も描いていません。

2次創作という言葉も知りませんでした。

プリアラが放送の期間中、家で娘たちはたまに絵を描いていました、プリキュアだったりなんでもない女の子だったり。

多分プリアラも終盤くらいの時期(1月くらいだったかも)に「ねぇ!パパも絵描いて!」と言われて紙と鉛筆をもって描いてみました、何年ぶりに描いたでしょうか…何を描いたかも覚えていませんが、小学生ぶり?  ン十年ぶりにアニメのキャラクターを描いたわけです。

出来上がった絵を娘たちは褒めてくれました。その頃から自分もプリキュアの物語にハマっていき、他のシリーズも履修していきます。

当時はスマイルプリキュア、スイートプリキュア、プリンセスプリキュアの3シリーズを同時に見ていったと思います。

その頃から放置していたTwitterアカウントでプリキュアの情報を色々検索してみたりもしていました、特にキャラクターショーの開催情報をよくみていました。

この辺りの順番が良く覚えていないのですが、最初にプリキュアワンドロの投稿を偶然TLで見たと記憶してます。

「へぇ、すごい。子供が描いたやつじゃないよな、ワンドロ?なんのこっちゃ意味がわからん…」(あとから、1時間で描くことをワンドロと言う事がわかりました)

子供もスマホを覗き込んで「すごい、じょうず!」と言います。タグで検索すると出てくる出てくるどこかの誰かが描いたプリキュアの絵。

…幼少期にジャンプ漫画の模写(特にDB)を毎日のようにしていたため、胸の奥になにかメラメラ燃えるようなものが…

色々様々な画風の絵があり、主にデジタルで描いた絵が多い…自分が子供の時は紙に鉛筆とクーピーだったなぁ、など思ったり。

その時、スクロールする親指がピタと止まりました。突然目の前に現れたその絵から目が離せなくなり、雷に打たれたような、鳥肌が立つような、初めて経験する感覚になりました。(なんだこの絵は凄い…プリキュアを絵の具で描いてる…しかも、めっちゃカッコいい!)

ご迷惑がかかると良くないのでアカウント名は伏せますが、綺麗な水彩で描かれたプリキュアの絵、クールな目線、繊細なにじみ…荒々しく飛び散った絵の具、奥行きと広がりを感じる光と色の表現…自分は一目で心奪われ、同時にこの絵を目標にして描きたい…そう決めました。

話は前後左右します。

その当時自分はとてもマイナスな思考に傾いていて、勤務先の人間関係も良くないしやることなす事裏目に出てしまう感じで、ネガティブ思考からなかなか抜け出せずにいました。

そんな中で日曜の朝に早起きをして娘たちと観るプリキュアや戦隊、ライダーが唯一楽しかった事でした。それでも足りずにレンタル店でDVDを借りて娘たちとひたすらプリキュア三昧、休みの日はプリアラショー…

気づけばすっかりプリキュア沼にしっかり浸かっておりました。

そしてキュアサニー キュアビート キュアフローラに出会います。前述した、同時に履修していたシリーズに登場するプリキュアです、彼女たちには本当に救われたといいますか、サニーには太陽のような笑顔でとても元気をもらいましたし、ビートには過ちや失敗は必ず乗り越えられる事を、フローラはいつも「大丈夫。」と言ってくれました。娘たちとリアタイで追いかけたプリアラからは、みんなそれぞれ違うけど大好きな別の何かで繋がることが出来る、自分の内に住む闇だって自分を成す大切な要素である。

…本当に素晴らしいアニメシリーズだなぁと思います。

おかげでつらい時期をなんとか抜け出せるまでになり、ここまで自分を元気にしてくれて、娘たちとの楽しい時間をくれたプリキュアシリーズで何か出来ないかと思い、ワンドロで見たあの水彩画の衝撃と相まって、これはもう自分も描くしかない。と思い、100均でお絵かき帳と鉛筆を買いました。

余談ですが、プリキュアを描くのって写経に近い気がしませんか…?描いてるうちに心が浄化していくような。

初めてワンドロしたのはサニーです。

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たしか「いいね」が8つくらい。どこの誰かも知らない人が自分の絵をいいねと言ってくれる、ハチャメチャに嬉しかったのを覚えています。

あと、お絵かきの理由。もう一つの理由が現実逃避だったのかもしれません。当時の自分を取り巻く状況が嫌で嫌で逃げたかった。また、自分は家族のために朝起きて子供たちが寝静まる時間に帰ってくる毎日、働いて金を稼いでくることしかできないのか?(それもとても大切な事です)ですが子供たちと一緒に楽しく過ごす時間がほしい。

そして、なにかなんでもいい、自分は自分という人間を認めてほしい、そういう自己承認欲求もありました。

自分なりにたどり着いた答えが、娘たちの好きなアニメの絵を描いて食卓の透明シートにその夜描いた絵を挟んでおく、朝起きてきた娘がそれを見るかどうかはわかりませんが、見て何か言っていたかどうか、夜帰ってきて嫁さんが起きていたら聞いてみる。という自分なりのコミュニケーション方法でした。

そしてSNSにもアップする、アカウントはどうしよう?そうだ、自分がバンドを立ち上げたらつけようと思っていた「こむらがえり」にしよう。

自分たちの音楽にノって飛び跳ねる人たちがみんなこむらがえりを起こしてしまうぐらい、最高のバンドにしたい。そんな意味でずっとあたためていた名前。

この日から鉛筆でひたすら模写した絵をワンドロタグにアップするのを目標に3ヶ月続けました、描くのになれてきたら今度は色鉛筆で色をつけていきました。しかし目標は水彩でプリキュアの絵を描く事でしたので、絵具がないとはじまりません…

ある日偶然、神の思し召しか、はたまたこれは運命なのか。

嫁がほぼ手付かずでもっていたホルベイン透明水彩、筆や筆洗いを偶然見つけて、それを借りて今もずっと使っています。

その時に初めて塗ったのがコレ

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100均のスケッチブックに恐る恐る塗ってみました、しかしあまりに難しくて嫌になって途中で投げてしまいました。その後ネットで色々調べて水彩用の紙がある事、図書館に行って水彩画の技法やデッサンの本などを借りてきたり、最初は色々試行錯誤しました(今もそれはしていますが)

絵は本当に亀の歩みのように、一枚一枚全力で描いてようやく少し上手くなる、満足のいく絵になる。気が遠くなりそうですが、何より楽しんで描く事を忘れずにこれからも描いていきたいと思います。

いつかは自分の水彩をまとめた本も作ってみたいですね!

最後に自分のお絵描き史上、最多ファボ頂いた絵をご覧いただき今回のnoteは終わりにしたいと思います。

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ここまで読んで頂いて、自分もやってみたいなと思ってくれた方がいたら、ぜひやってみてほしいと思います。まずは紙と鉛筆から、自分の時間で楽しんで続ける。

お絵かきは楽しいですよ。

お絵かき開始から一年後に、Twitterで繋がって頂いた方々とプリキュアオンリーの同人誌即売イベントにサークル参加する事になるんですが、その話はまたの機会に。


ありがとうございました😊


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