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『愛すべき娘たち』よしながふみ

「若いうちだって 自分の間違い 認める事は 難しいことなのに

 ましてや年を取ると人間はますます頑固になる

 今まで築いてきた自分の立場や面子もある

 それでもやっぱり自分が間違っていたと 認めることができるなんて

 そういう人間は 偉い」


「分かってるのと 許せるのと 愛せるのとは みんな違うよ

 それに親を好きになれなかったのは 不運なことだけど 

 でもそれだけの事でしょ」

「だって何も犯罪みたいに悪い事してる訳じゃないんだ

 よってたかってそれを治さなきゃって 彼女に言ったりはできないよ」


読んでからもう10年以上経つけれど、いまだに時々読み返します。


ひとつめの言葉は、いつも肝に銘じています。

でも、なかなかこれがね・・・いうほど簡単ではなくて難しいのだけど。


ふたつめの言葉は本当に救われた言葉。

この漫画に出会うまでは、自分もどこかで「悪いことしている」って自責の念が消えなくて、自己肯定感の低い理由の一つだったと思います。


よしながふみは、これ以外にも「親子関係」や「育った家」についてさらっと描かれている作品があって、

どれも決して押し付けがましくなく「苦しんでいる人への赦し」になる、と自分なんかは思っています。

今、苦しんでいる人ががいれば、この本を手渡したい、とずっと思っています。


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