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【なりたい考】理想主義者の愛

「自問自答ファッション通信」あきやあさみさんのこちらのnoteをもとに、これから【なりたい】【似合う】【スキ】を少しずつ考えていきます。


今日のテーマは【なりたい】について。

何になりたいかを考えるのは大得意で、なぜなら私はいろんなネット上の性格診断でほぼどれも「理想主義者」 という言葉が入る結果を得るからです。

理想主義者というと、志高くこの世の美しい未来を望む者のようでかっこいいんですが、どちらからというと私は現実逃避中毒という方向性での理想主義者です。

ここではないどこかへ行きたい、というキモチです。

そんな私が行きたいのは、静かでちょっぴり寂しい湖と森。
人っ子一人いない、誰からも干渉を受けないプライベートフォレストです(?)。

身も心も染まりたい世界を具体的に示すなら、こちらの動画です。
kraja(クラヤ)というスウェーデン女性4人のアカペラグループ、『Tystnaden』というタイトルの曲です。

この動画は公式PVではなく、NHK BSプレミアム『世界で一番美しい瞬間』の「妖精の森が輝くとき スウェーデン・北部地方」の映像です。

公式はこっち。

この曲は確かyoutubeで「神秘的 民族音楽」とかのキーワードで検索していて、関連動画でたどり着いた気がする。

どこの国の言語かも歌詞はなんと言っているのかもわからないまま、ただこの研ぎ澄まされて削ぎ落とされた朴訥とした世界観に心がほどけて、一度聴いただけで好きになりました。

これとは別件で、「私の心の中の湖と森をそのまま現実にしたらどこの国の風景だろう?」とふと思って、図書館でいろんな世界の写真集を見たりネットで調べた結果、スウェーデンの湖と森が心のど真ん中にくるものだったのです。

そして、さらに別件で私は黒田龍之助さんという言語学者さんの本が好きで、この方の本を読んでると「生活にも仕事にもなにも役立たないのに」外国語を勉強したくなる…というネットの書評やレビューに完全同意する形で、「なにか心ときめく言語と私も出会いたいのぅ」と思っていたところに、スウェーデン語のåやäやöの文字の存在を知ったのでした。

かわいすぎる!!
そういえば高校と大学の第二外国語でフランス語を選択していたときもçの文字を書くたびにときめいてましたね。

それで、あるとき「そういえばいつも聴いてるこの曲はどこの国の言語なんだろう?その言語もいつか勉強してみたいかも」と思ったらなんとスウェーデン語だったのでした。

しかし、私の中には「いつかムーミンを原文で読んでみたい!」という無謀な夢があって、「でもフィンランド語はかなり難しいっていうし、スウェーデン語との違いで2つが頭の中でゴチャゴチャになるかも…」と思ってたのですけど、なんとムーミンの作者トーベ・ヤンソンさんはスウェーデン語系フィンランド人の方で、ムーミンの原作はスウェーデン語で書かれてました。やったぜ!(๑•̀ᴗ- )✩

脱線してしまった。

このkrajaさんの曲『Tystnaden』というタイトルは、日本語で「沈黙」です。ここでまず痺れます。

しかし、それだけではありません。
スウェーデン語の歌とわかったあとは、歌詞の内容が気になり調べたところさらにノックアウト。

霧の中に分け入ると 自分自身でいられる
誰かに何かを説明する必要もない
静かに大地からの呼吸を 体に入れる
私と大地はつながっている
とても素晴らしい気分だ
きょうの日は終わる その先に何がある?
きょうの静寂 それは
やがてくる脱皮のため

「誰かに何かを説明する必要もない」、あぁ私が行きたいのは(生きたいのは)そういう世界です。

弁明・釈明・自己開示の必要がない世界。
「あなたは何を考えているの?」と神経質な目で見つめられることのない世界。
「どうして与えた分だけの愛情を返してくれないの?」と詰られることのない世界。

福祉や男女平等が進んでいるスウェーデンでは、実は個々の独立心や自立性がその分求められるがゆえに他者との関係性が希薄になりやすく、孤独を抱えている人が多い。…というような文章をどこかで読みました。

それが本当にスウェーデンの実態をあらわしているかは知りません。
でも、私がスウェーデンの湖と森に感じた魅力はきっとそういう「こちらの存在を受容も迎合もせずにただそこにある」という穏やかな冷たさなのだと思います。



終わってません。
この記事で言いたいことのまだ4分の1しか終わってません。
やだ!この記事はだいぶ長くなる!><

ここからはテンポよく行きます。

【なりたい】を1枚にまとめると、こうです。

ネットの簡易診断の結果、私の認知特性は「言語抽象タイプ」なのですが、たしかに考えや文章を図式化すると頭にすんなり入ります。ということで、マインドマップ形式で書きました。

右下の『どこかに森を感じさせる』はだいたいさっき書いた内容を内包した世界観です。キーワードは、独り、森の精、内省、沈黙。
アイテムは森林を思わせるような深い緑色や、針葉樹林のようなトンガリシルエット。


次のエリアは『着の身着のまま』。

体を締めつけない、休日リラックススタイルという感じですね。
あまり社会性のない感じというか、スーツやオフィス街の対極といった感じの世界観です。

キーワードは、直観的(直感的にあらず)、マイペース、平穏、低エネルギーです。

仕事とかお金とかが苦手です。
独善的なほどにマイペースで生きていきたい。

平和な雰囲気ですね。
このエリアにはヒッピーぽさがあるかもしれません。

ディズニーランドのようにエリアごとにBGMや装飾をするなら、このエリアは日曜日の公園の原っぱにレジャーシートを敷いて太陽の下でお昼寝しているような感じ。BGMは小鳥のさえずりです。

次のエリアは、『寓話的』。

寓話的というのは3つの意味があって、単純に「海外の絵本の挿絵や表紙にありそうなデザイン」というのと「物語性がある」というのと「どこかに教訓、警告じみたメッセージ性がある」というものです。
3つめに関してはどゆこと?と思われるかもしれないのですが、私もよく言葉では説明できないので気にしないでください。

キーワードは、物語の始まり、迷宮、メルヘン、ファンタジーです。

物語の主人公になったかのような気持ち、危うくて美しい世界の扉をドキドキしながら開ける気分になれるアイテムが集まっています。

BGMは『月のワルツ』で。
この曲は歌詞が森にいるところから始まるのも良いですな。

たぶん最初の『どこかに森を感じさせる』エリアから『寓話的』エリアに移動するときにはこの曲がかかるのでしょう。

こんなに月が蒼い夜は 
不思議なことが 起きるよ
どこか深い 森のなかで
さまよう わたし
   諫山実生『月のワルツ』


そして、最後のエリアは『異素材mix』です。

これはシンプルにそのままの意味です。
スエードやワッペン、紐などいろいろな素材がmixされているアイテムにときめきやすいです。

その中でも紐はとくに好き。

なんで紐が好きなんだろ?と思ったら、たぶん弓道着の袴の影響なんですね。

やっと書ききりました。
まだ「なりたい!」と思ったことがあるだけで、どれも試着したりはしていないので現実とのギャップは実はわかっていません。

ひとまずは、【なりたいパーク】(?)のエリアマップが完成したので良しとします。

ここまで読んでくださって、どうもありがとう。

なんのお礼にもなりませんが、アルバムをめくっていて湖森の赤ん坊のころの写真を見つけたので置いておきます。

ちくわぶにハマっているみたいで、かわいくはありませんか?

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〔記事内で載せた画像の出典元〕

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