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平緒(文政5年)

今回紹介するのは、文政5年(1822)の平緒です。平緒は束帯に太刀を帯びるための緒です。腰に巻き、前掛けのように前に垂らします。

文政五午歳春
御平緒垂 紫緂御定紋唐草

紫緂(むらさきだん)とは白紫白紫と交互に色を使うことを言います。定紋は、ここでは青山氏の定紋の家紋である銭紋のことです。唐草は植物の蔓が絡んだデザインのことをです。この平緒では銭紋から植物が生えているようなデザインになっています。

垂と本緒で別れている切平緒

平緒には古来からの続平緒と、垂が分割され簡略化された切平緒があります。こちらは切平緒になります。



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