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若かりし頃。 人生に絶望し、自分が嫌いで嫌いでどうしようもなかった。 自分をこの世から抹…
あまりにも、トロくてバカな子供だった。ポヤ〜ンとして何も考えていなかった気さえする。私…
人が日々、幸せに暮らすためには何が必要不可欠か。 お金、健康、家族、仲間、仕事、自由に…
ミミは、両方の耳としっぽだけがキジトラで、あとは全身真っ白な、きれいな猫だった。 新…
私は20代半ばから、朝の祈りを日課にしている。特に信じている宗教はないので、対象は漠然と…
十九の夏、両親が離婚した。三人の子供それぞれの個室と、父の書斎、仏間や縁側まであった一…
私が4歳から19歳まで暮らした家は、京都府南部の、小さな田舎町の郊外にあった。 そこは文字通りの〝町外れ〟で、本当に辺鄙な所だった。何しろ、私が中学3年生になるまで、私の家より先には人家がなかったのだ。 集落から延びる道は我が家の前を通り、緩やかな勾配を持つ広々とした田畑の間を、1キロ半ほど続く。 そして大阪との県境である山に突き当たり、頂上へと至る山道に変わって、行き止まりになっていた。 子供でも小一時間で楽に登れる、標高217mのその山が、町の最高峰だった。小学
恋愛に積極的でない若い男子が増えているとか。世間では「草食系」と呼ばれ、何かと取沙汰さ…