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[映]雨に唄えば/Show must go on.

こんにちは。
最近は休日に外に出るという選択肢がなくなったので、家に引きこもって映画やアニメを見る事も多いです。

先日、「雨に唄えば」を初めて観ました。
1952年に公開されたとても古い映画で、コメディでありミュージカルである、かわいらしい映像が素敵です。

無声映画からトーキーに移行し始める頃のハリウッドを描いており、声が入った途端人気を博していた主演女優の声が絶望的だとばれてしまい、代役に主演を務める男性の意中の女優を起用するという、おかしくも残酷な描写も分かりやすかったです。

映画の中で主人公、ドンの旧友が、

Show must go on!

とドンを鼓舞する場面があります。
直訳すると、“ショーは続けなければならない!”になりますが、これには何があっても、というニュアンスが含まれます。
舞台が壊れても、足を折っても、続けなければならない。

舞台に携わる機会がない方にしてみたら、足が折れたらすぐに治療しなさいよ、と思うかもしれませんが、私はこのセリフが大好きなのです。

私は3歳から10年間バレエを習い、中学生のときには吹奏楽部、高校生のときにはダンス部に所属し、気がついたら舞台に立つ時間が人生の中で大きな割合を占めていました。

舞台袖の緊張感は他に例えようもありませんし、練習したことを練習通り魅せるというのは想像以上に難しいことです。
いつも通りの環境でも難しいのに、トラブルが起きた日には素人ならうろたえてしまうこと間違いなしです。

でも何が起きてもプロとして演じきる。絶対に途切れさせてはならない。
その想いが、本当にかっこいいなあと思うのです。

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鬼滅の刃のキャラクターに、鋼鐵塚さんという刀鍛冶がいます。
その鋼鐵塚さんが生活する刀鍛冶の里が鬼に襲撃された際に、刀を研いでいた鋼鐵塚さんも鬼の攻撃によって深傷を負ってしまいます。

片目を潰されてしまいますが、それでも鋼鐵塚さんは一向に研ぐのをやめません。何百年も前の伝説の刀であり、三日三晩研ぎ続けなければならないからです。


これを見たときに、Show must go onだなあと思ったのをよく覚えています。
板の上ではないけれど、鋼鐵塚さんは自分の“刀鍛冶という舞台”の上で自らのパフォーマンスを続けようとしていたのです。

最後は鬼滅人気に媚びた例えをしてしまいましたが、私もいつかShow must go onの仲間入りをしたいなあと、素人くさいことを日々考えています。


Komineko

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