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見た目は地味だが中身はゴージャス

自分はどうやらギャップがあるものが好きで、
そのギャップがデカければデカイほどグっときてしまうようだ。


学生時代から落語が好きだ。
街なかでみかけたら「70代のお年を召した方」としか思えないあの人が、高座の上では妖婦や侍、女子高生やキツネや狸に変身する。不思議と、噺に入ってる間は「成ってる姿がみえる」。
(ちなみにこの他人を幻惑する魔法がうまい師匠とそうでない師匠がおり、それはきいてるわたしの好みの差なんだろうな、とは思う)

たったひとりで複数の登場人物になり、
物語の収束に向けて色々な役割をそれぞれに割り振って、布を織るようにエピソードを配置していく。

仕事してるとき、家族の前にいるとき、友人といるとき、それぞれ「わたしはいまこういう役割を演じています」と感じる。対外的な役割を自分に課している。


ひとりで家の中で過ごしてるときはそういう考えにはならないので、あくまで誰かといるとき。

どう見せたいか、どう振る舞うのがふさわしいのか判らなくなり、それに伴って着る服やメイクも方向性が行方不明になる。

なので思い切って、「黒衣」になってみようかなと。そこにいるのが見えているのに、存在しないと観客は見做す黒衣。(黒衣とグレコというと世代がバレる、もしくはコサキン好きな人におもわれる)


3月はじめの断服式では、カラフルな服も少し残すけれど、基本的には着心地の良い黒、紺系の服を中心に打線を組む。

徹底して外見を目立たないようにしつつ、たとえばインナーや下着をど派手にするとか、自分しかわからない、もしくは親密な距離まで来てくれた人にしか分からないように変化を仕込みたい。
そういう点で、香水も新しいものを買いたい。

今使ってるのがR fragrance のノーブルオーキッドという「山奥の泉のほとりに咲く清廉な春蘭」のような香りで。

これは数年前に買ったのだけど、わたしは以前から「奥まで踏み込んで初めてわかる華やかさ、艶やかさ」みたいな、そういう段階的な見せ方を無意識で志向してたみたいだ。


あきやさんの教室にいって、おそらく滅茶苦茶人生観変わると思うし、以前はエレガントなヤンキーを志向してたくらいなので、外見的にもどっかトンチキ要素を盛り込むことにはなると思う。

おそらく5月以降は爆発的にあれこれ変わるであろう自分を期待しつつ、いまは意識的に目立たないよう、力を溜め込む期間にするつもり。

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