【ワンコイン品質工学】上手にご飯を炊くためのパラメータ設計を読む
こんにちは、熊野コミチです。
今回も過去の品質工学の事例を紹介していきたいのですが、第2回目で
ご飯を炊く話
でございます。
「いや、ウチ炊飯器メーカーじゃないからそのネタあんまり興味ないっす」
と思われる可能性大なのでありますが、ちょっとお待ちください。
品質工学の機能性評価は入力に対しての出力の動きを見るものです。
お米の信号因子と出力と言われてぱっと思いつきますか?
そもそもそのような食物にも適用できるんかいと意外ではありませんか?
この企画の趣旨は様々な機能性評価の事例を見て、発想力を高めていくことが目的です。
つまり今回のような一見すると品質工学では測れそうにない事例も数多目にすることは、発想力を高めていくのに非常に重要なのです。
そんな今回の論文はコチラ
https://www.jstage.jst.go.jp/article/qes/1/4/1_31/_pdf/-char/ja
品質工学会の論文はコチラ
ちなみに今回も事例紹介だけではなく、熊野ならこうするという代替案を出しています。
言っちゃなんですが、より本質突けてる自信があります!!
ぜひ、そのより本質を突いた内容を読んで、あなたも自分なりの案を考えてみほしい。
それではどうぞ
炊飯器の機能って何?
お米の炊き上がり要素
そもそもお米は品種にのみによって、その旨さは決まるのでしょうか。
経験上そんな事はないと、日本人なら100人中100人は答えてくれると思います。
お米の品種によって炊き方を変えなければ美味しいお米を食することは叶いません。
ゆめぴりかのような柔らかもっちりしたお米は、あえて気持ち少なめの水で炊くことでべちゃっとせずに美味しく炊けるのだとか。
ちょっと固めであっさりしたまっしぐらなんかは気持ち多めの水で炊くことで美味しく炊けるのだとか。
そんな感じのことが以下のHPに記載されていました。
さて、先ほどHPでも水の量が炊き上がりの食感に大きく依存しているような描写が見られました。
そうなんです。実はお米を炊くことにおいては投入する水分の多寡によって食感をコントロール出来るのです。
この論文でもその水分量をコントロールすることで、狙い通りに炊けることを「うまく炊けた」とターゲットを見定めています。
目的:お米をうまく炊くこと。
機能性評価においてはまず何よりも目的を見定めることが肝要です。
信号因子
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