2024.09.01 中京1R障害未勝利回顧

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1着:コルドゥーン(▲坂口)…◎
2着:シャドウダッチェス(石神深)…無
3着:サラフィエル(伴)…△

勝ち時計:3:24.4(13.63)
前半:95.0(13.57)
後半8F:109.4(13.68)
上り4F:53.8
上り3F:40.7

道中の後方2~4番手で上位独占という結果から見ると不良馬場の割にはペースが速く、それでいて各馬が大きく広がらない隊列で淡々と流れたので上りがかかって体力のない馬たちはバタバタに。馬場の荒れた最後の3~4角で形成が一気に変わって直線では後方にいた3頭の争いに。勝負どころで終始馬場のいいところを回れた1,2着の差は仕掛けどころを待てたかどうかの分か。減量もあった。

コルドゥーンはいつも通りスタートはノソっと出て後方から。ただ馬場の割に速かったとはいえ時計そのものはかかったので集団の後ろにはつけられた。3~4角ではシャドウダッチェスに捲られて鞍上が促しながらではあったが比較的馬場状態のいい外めを回しながら後退してくる馬たちを交わしていって、先に抜け出したシャドウダッチェスを目標に最終障害で捕らえて障害23戦目で悲願の初勝利。これまでもコーナーでモタついて直線で脚を使うという競馬をしてきたので中京が合っていたのはあると思うし、スピードを求められない時計のかかる馬場という条件も向いた。年齢的にもキャリア的にも上積みは少ないと思うので今回のようなスタミナ寄りの競馬になって欲しい。

シャドウダッチェスは後方待機。ただ序盤から前走とは打って変わって推進力のある飛越を見せる。道中は控えさせ多分で安定しなかったものの、展開的に前が苦しくなって2周目の向正面では一気に集団に取り付いて、更に前の馬たちの手応えの悪さを見て3~4角で大外を捲り先頭で直線へ。ただ気持ち仕掛けが早かった分もあって最終障害を越えたところでコルドゥーンに大外から強襲を受けた。とはいえレースぶりを見るにスピードに乗せて巡航速度を飛越に繋げた方がいい馬に見えるので、それほど向かない条件でも大きな上積みを出してきた点は十分にメドが立つ内容だった。良馬場で時計の出る条件でさらに。

サラフィエルは初障害。好発決めるも初戦ということもあって馬群の中での競馬を選択し、仕掛けどころも遅らせて3角から進出開始。持ったままで直線を2番手まで上がったところで迎えたものの、コーナーで馬場の悪くなった内を通った分もあってかゴール前ではやや伸びを欠いた。とはいえ飛越は及第点だったうえに平地の時に苦手としていた囲まれる形でも格好をつけたのは収穫。もっと大味な競馬も見てみたい。

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