2024.09.14 中京8R阪神JS回顧

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1着:サペラヴィ(江田勇)…▲
2着:テイエムタツマキ(田村)…△
3着:ネビーイーム(小牧加)…◎

勝ち時計:3:39.0(13.15)
前半:115.8(13.39)
後半8F:103.2(12.90)
上り4F:52.5
上り3F:40.1

スタート後に速かったのはザメイダンとメイショウハチクも、内から出脚のいいテイエムタツマキが絡んでザメイダンとの併走。ただテイエムタツマキが主張しなかったので、飛越の伸びでザメイダンが押し出される形でハナに。序盤はかなり噛み気味のザメイダンを鞍上がなだめてゆったりとしたペースとなり、これをケンアンビシャスが3~4角で捲ってスタンド前で先頭を奪うがそれでも前半はスローペース。
2周目の向正面に出たところでケンアンビシャスの外に併せに行く形でサペラヴィが突っかけていって2頭でペースアップ。これに3番手のザメイダンが全く反応できず、これに伴って後続も仕掛け遅れる格好に。
スピードに乗ったサペラヴィは4角でケンアンビシャスを振り切って直線へ。3番手もファルヴォーレ以下が接近して2つの直線を迎えるものの、3~4角で取ったリードの分他馬に脚を使わせられて、自身も脚を残していたのでゴール前では後続を寄せ付けず2着のテイエムタツマキに4馬身差をつけての快勝。1人気のネビーイームは直線追い込むも3着が精いっぱい。
かなり落差のある後傾ラップで、溜めて上り勝負だと分の悪いサペラヴィが強気に動いて後続に脚を使わせながら自身は長く脚を使うという持ち味を存分に活かすレースメイクができた。2~3着に関しては中京コースらしく3~4角でザメイダンの捌き方で明暗分かれた印象。

サペラヴィは最内枠から押っ付けて出していくも中団寄り。ただ序盤で先行勢が牽制し合うところを捲ったケンアンビシャスの直後をついていく形でスタンド前では2番手に浮上。向正面入り口でケンアンビシャスの外に併せると2頭でペースアップしてマッチレースが続く。3番手のザメイダン、メイショウハチクが壁になる格好で後続にもリードを取れて、4角でケンアンビシャスを競り落として先頭に立つと、直線はもうひと脚使って2着テイエムタツマキ以下を寄せ付けなかった。今回は前半がスローで動きやすかったという意味で展開は向いてやりたいことがやれた印象。こういうレース運びであれば襷の方が動きやすいと思うし、直近では改修で開催がないが、後半がスピード勝負になりやすい阪神なら飛越次第で本場でもやれないか。

テイエムタツマキは押して行ってザメイダンを煽ったのち番手。その後は内に収まってケンアンビシャス、サペラヴィなどが外から動いていくのをやり過ごしながら経済コースを進む。向正面で前2頭のペースが上がったところで反応が遅れてリードが開き、3~4角では外のネビーイームと共に前のザメイダンをパスするのに手こずる。それでも直線を前に内の進路が空いてネビーイームを出し抜き、勝ち馬には差を付けられたがゴール前まで脚色は衰えなかった。ただ内枠を利してロスなく立ち回れたことと、上記したように意図的ではないにせよ脚を溜めて直線が迎えられたことは確か。人気を背負って勝ちに動いた時に甘さが出ないか。

ネビーイームはゲートで少しアオるも二の脚で中団くらいの位置。県アンビシャスやサペラヴィが道中動くのを見ながらレースを進めるものの、レースの流れが動いた向正面で前にメイショウハチク、ザメイダンといたのもあって後手を踏む。3~4角でも反応の悪いザメイダはンを前にして内のテイエムタツマキと共にこれを交わし切れず、最終的に直線では大外に持ち出す一方でテイエムタツマキは内ラチ沿いが空き、2,3着はこの分の差が大きかったように思う。まだ直線の飛越やゴール前でやっとひと伸びした辺りからもまだまだ課題は多いものの、結構なロスを強いられてここまで詰めてきたところを見れば地力は確か。位置取りでそれほど苦労しなくなってきた感じもあるのでもう一度大きい舞台で見てみたい。


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