2024.08.31 新潟4R障害OP回顧
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1着:サイード(小牧加)…▲
2着:タンジェントアーク(▲土田)…無
3着:リレーションシップ(高田)…○
勝ち時計:3:31.9(13.04)
前半:108.8(13.19)
後半8F:103.1(12.89)
上り4F:51.0
上り3F:38.4
ゲートで若干出遅れたラジェドールが一旦飛び出したエンデュミオンを制してハナを叩いたので前半は淀みなく流れ、ほぼ2列縦隊の形で最後方のタンジェントアークまで1.5秒差の圏内で大きな差がなく正面スタンド前を通過。さらに向正面にかけて2番手のエンデュミオン、ブリエヴェールが突っかけ気味に動いてペースが上がって緩むところがなくスピード比べに。潜在的な巡航速度が問われる展開になって早めに押っ付けることになった先行勢にとっては苦しく、3~4角で内外並んだ3番手で競り合ったサイードとリレーションシップの明暗分けたのは距離ロスなく立ち回った前者に対して後者は押し上げてコーナーでも一頭分外を回った分の差。一気に捲ったリレーションシップに対して結果的にせよ内が開かずに一度ブレーキを踏んだところが一拍息を入れることになった分もある。2着には終いに懸ける自分の形を貫いたタンジェントアークが各馬脚が上がる中で伸び目立った。
▲サイードは枠なりに先行。ラジェドールにエンデュミオンと引っ張る馬がいて折り合いに課題があるこの馬にとっては前に壁が作れてなおかつペースが流れる理想的な形。ひと叩きした効果もあってか道中も置かれることなく前をマークできて進路取りもロスなく。4角で前が詰まって仕掛けが遅れるも、息が入らない流れになった展開を考えると直線でもうひと脚使ういいアクセントに。今回のように番手で前に引っ張ってもらうという意味では他力になるが、以前にOPを勝った時のパフォーマンスを見てもスピードには秀でていてこれくらい走れても驚きはない。置き障害がベターとは思うが本場も全くダメという訳ではないと思うので、後半トータルで速い流れが作れればもっとやれるはず。
タンジェントアークは終いに懸けるいつもの形。ただレースが流れた割には大きく置かれず、元より不安のない飛越も相まって後半でペースが上がってもむしろ先頭との差は詰めていけた。序盤で行き脚がつかないところは変わらないので自在性に期待は持てないが、中山で勝ち上がっている馬だしこれだけ脚が使えるなら距離も持つはず。もう一度長いところで見てみたい。
○リレーションシップはスタートを決めるも自身の折り合いをつけるために一旦は中団へ下げる。ただ向正面に入ると外に持ち出して位置を押し上げて3角ではサイードの外に併せて早くも先頭を射程圏内に。4角で一気に捲り切って直線は先頭に躍り出るも、最後はやや脚色が鈍ってサイードに差し返されてタンジェントアークの強襲にも屈した。前走は初の重賞挑戦ということで終いに懸けることができたが、今回は人気も背負って勝ちに行く競馬が仇となった格好。道中で押し上げられたとはいえ飛越のところでは急かすと雑になったし、現状は新潟JSの時のように終いを活かす競馬がベスト。
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