2024.08.31新潟1R障害未勝利回顧

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1着:トランシルヴァニア(上野)…△
2着:エクセレントラン(草野)…◎
3着:イエローウィン(石神深)…○

勝ち時計:3:05.9(13.05)
前半:83.3(13.33)
後半8F:102.6(12.83)
上り4F:49.7
上り3F:37.7

スタート後にモンテイゾラが飛び出すも行きっぷりが良すぎて鞍上が必死に宥めての道中。スタンド前でこれを直後で見ていたトランシルヴァニアが内から交わして先頭へ。前半のペースは平均的だったが、中盤以降もペースが落ちなくて向正面の連続障害で勢いがついている感じ。モンテイゾラが後退するのに替わってイエローウィンが2番手に上がって前を追うも、3角では手応えが怪しいのと対照的にトランシルヴァニアは馬なりでこれを離していく。このイエローウィンを勢いよく捲ってエクセレントランが2番手に上がって直線へ。最終障害をクリアして残り200mではエクセレントランが前に出たように見えたものの、トランシルヴァニアも内から盛り返してゴール前まで続く叩き合い。最後はトランシルヴァニアがアタマ差でこの争いを制した。
前半はハイペースとは言わないまでも遅くなく、それでいて後半もペースが落ちず上り4Fも50秒を切るラップで押し切りを図るトランシルヴァニアに対して押し上げたい各馬は直線で思うように伸びきれず。そんな中、前半をじっくり構えたとはいえ捲り気味に動いてタイム差なしでフィニッシュしたエクセレントランは負けて強しの内容。

トランシルヴァニアは枠なりに内ラチ沿いの2番手を進め、前のモンテイゾラが折り合いに四苦八苦しているのを見るとスタンド前で迷わずパス。主導権を握った中盤以降も流れは大きく緩めず、向正面の連続障害で早めにペースアップ。後ろでマークするイエローウィンを3角手前で早々に振り切って、捲って直線で併せ馬になったエクセレントランも一旦は前に出られるが最後は粘り腰でアタマ差の競り合いを制した。じっくり溜めるよりもこれくらい長く脚を使わせるところが合っていたようで、飛び出し決めた鞍上の判断も見事。距離は長くない方がいいと思うが今回のような競馬がハマればOPでも楽しみはあるのでは。

エクセレントランは例の如くで遅れて後方から。1周目の1~2角あたりから進出を開始して、向正面で先行勢がペースアップしてモタモタした集団を勢いよく交わしていって3角で3番手まで上がると、そのまま手応えの良くないイエローウィンも捲ってトランシルヴァニアを目前にして最終障害をクリア。直線で一旦は前に出たように見えたものの、長駆脚を使った影響もあるかゴール前で捕らえ切れなかった。早めに並んで遊んだ部分もあるような気がするが、改めて能力自体は示したレース。器用さはないので立ち回りや交わすタイミングが難しいが、パフォーマンスだけで言えばもう順番。

イエローウィンは終いに徹した障害初戦の前走と打って変わって2~3番手の競馬。モンテイゾラ、トランシルヴァニアの逃げ争いを見ながら距離を保って追走するが、向正面でモンテイゾラが後退し、トランシルヴァニアがペースを上げ出すと鞍上の手が動いて前との差が開く。3~4角でエクセレントランに捲られて3番手に後退し、直線では盛り返すも上位2頭の争いには絡めなかった。ただ末脚は使えた初戦から順当にレース内容は良化。1,2着もハイレベルなスピード勝負を展開していてこの馬も決して見劣りはしないパフォーマンス。平地でも捲るような競馬で結果が出ていたのでもう少し大味な競馬の方が気持ちよく走れる感じはあると思うが、今回のように出して行っても崩れなかった点は素直に評価。こちらもすぐ勝ち負けになる。


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