2024.08.24 中京4R小倉SJ回顧

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1着:ロスコフ(草野)…◎
2着:ニューツーリズム(伴)…無
3着:メイショウハチク(森一)…無

勝ち時計:3:33.5(12.94)
前半:110.8(13.04)
後半8F:102.7(12.84)
上り4F:50.4
上り3F:38.1

当日にホッコーメヴィウスが出走を取り消して5頭立ての一戦。スタートから速かったのはロスコフやトゥルボーだったが、やや出脚が鈍かったニューツーリズムが二の脚で単騎ハナへ。2番手に2~3馬身差でロスコフとトゥルボーが続き、更に7~8馬身ほどあってヴィジュネルとメイショウハチクが追って全体としては縦長の隊列も、前半のペースそのものは平均的。
ただ重賞らしくここからペースが落ちず、向正面では先行3頭で後ろ2頭を引き離して差が10馬身ほど開く。3角を前にしてトゥルボーが苦しくなって後退して3~4角ではニューツーリズムとロスコフのマッチレースに変わり、直線を迎えたところで外のロスコフがこの争いを競り落として先頭に。ゴールまで脚色衰えることなくニューツーリズムに5馬身の差をつける完勝。3着にはメイショウハチクが入ったが、ここは大差がついた。
レースラップとしては同コースで行われた'22阪神JS(優勝馬:ホッコーメヴィウス)に近く、落差の少ない後傾ラップという感じ。逃げを打ったニューツーリズムとしてはイーブンに近い形の後傾ラップにまとめられて3着以下は大きく離しているからやりたいことはやれたと思うが、これを3~4角で外に併せたロスコフに勝ち切られては相手が強かったと言うほかない。暑さで力が発揮できなかったヴィジュネルもいるが、重賞レベルで勝ち負けできる馬の底力を見た。

ロスコフはスタートを決めてすわ逃げの手かと思わせる行きっぷりだったが、外のニューツーリズムが主張するとこれを行かせて内のトゥルボーと並んで番手。終始楽な形でニューツーリズムをマークし、3角手前でトゥルボーが後退すると外に併せていき、軽く促して直線を前に先頭に出るとゴールまでは独走で5馬身差の完勝だった。だいぶ飛越も安定してきて、前走でジューンベロシティを向こうに回して互角以上の走りを見せた能力を考えれば、ホッコーメヴィウス不在のここは負けられない一戦だった。本場でも結果を残しているしあとは相手強化でどれだけ自身のパフォーマンスを上げていけるかに尽きる。

ニューツーリズムはホッコーメヴィウスが直前で出走を取り消したことで押っ付けながらにせよ序盤でハナに立ってペースを握ることに成功。溜めても終いがキレるタイプではないだけにイーブンに近いラップにまとめてこの馬の力は出し切っていると思うが、これを3~4角で外から併せて突き放されたなら今回は勝ち馬の走りを褒めるべき。今回のように上りのかかる競馬に持ち込むのが理想で、あとは相手関係次第。

メイショウハチクは好発を決めたもののすぐに最後方へ下げる。その後も慌てることなく道中はペースを上げずに進め、最後の直線でヴィジュネルを交わして上位2頭とは大きく離れた3着に上がった。ただ競走中止をしたトゥルボーや熱中症の影響もあったヴィジュネルと全5頭中2頭が満足な走りをできない中での結果で、額面通りの評価はし難い。

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