2024.08.18 中京1R障害未勝利回顧
このレースの予想記事はこちら
1着:プリモスペランツァ(田村)…○
2着:トーアモルペウス(石神深)…▲
3着:テンコマンドゥール(▲坂口)…無
勝ち時計:3:15.8(13.05)
前半:92.2(13.17)
後半8F:103.6(12.95)
上り4F:51.2
上り3F:38.9
カイトレッドが単騎逃げでハイペースを刻んでいくも、スタンド前では1後方にトーアモルペウスがつけて、その後続もそれほどバラけず追走。その後も外から位置を押し上げるプリモスペランツァなどもおり、ペースは落ちないどころかむしろ上がる。前で競るカイトレッドとトーアモルペウスにプリモスペランツァが続いて抜け出す構えの3角。これを追って後方から一頭テンコマンドゥールが猛追し、4角では後退したカイトレッドと入れ替わる形で3番手に上がって直線へ。障害2つを飛んでトーアモルペウスが2馬身ほどリードを取り、2番手はプリモスペランツァに内からテンコマンドゥールが並ぶ態勢に。ただここでまだ余力があったのがプリモスペランツァで、テンコマンドゥールとの2番手争いにケリをつけると返す刀でトーアモルペウスまで交わし切ってレコード勝ち。
全体を通して息の入らない展開でレコード決着だが、逃げて苦しくなったカイトレッドでもほぼイーブンペースでまとめているくらいだから時計はかなり出やすい馬場状態だったと思う。その辺りを踏まえて強気に攻めた田村Jの決断も勝利を引き寄せた。
○プリモスペランツァはソロっとしたスタートも、最初のスタンド前では外に持ち出して進出を開始。道中は息の入らない展開もやや強引に先行するカイトレッドとトーアモルペウスを早めに射程圏内に入れて、最後は地力で捻じ伏せる形でレコードのおまけつき。レースの入りや飛越などまだ課題は残すにせよ強い勝ち方でようやく形になったところでの抹消が惜しまれる。
▲トーアモルペウスは時計の出やすい馬場もあって逃げるカイトレッドが速いペースを刻む中で離れずマークの形。あまり動くと脚を無くす馬ではあるが溜めても味がないので飛越の安定感を活かす積極的な立ち回りは間違っていなかったと思うが今回は単純に勝ち馬の力が上だった。レースの形としてはこういう競馬がベストと思うので中京で決めてしまいたいところ。
テンコマンドゥールは序盤から後方に下げる。その後も折り合いをつけることに注力するような道中も、すぐに他馬には取り付いて馬群を縫うように徐々にポジションを上げていく。結果的にレコードが出る展開になって各馬が突っかける中で楽ができたという要因はあるものの、上位2頭に大きく差がない結果は陣営が控える競馬を根気強く覚えさせてきた賜物。展開に左右される脚質とは思うが今回の好走がフロックではない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?