2024.04.13 第26回中山グランドジャンプ(J-GⅠ) 各馬雑感
土曜日に開催される中山グランドジャンプの出走各馬雑感です。
イロゴトシ(牡7歳)
牧田和弥厩舎/黒岩悠騎手
昨年の当レースをキャリア4戦目で制覇した障害センスの塊。次戦の東京HJでは大きく崩れたものの、その後中山大障害をスキップして休養に充ててここを大目標にしてきた姿勢が窺える。平地競走をステップレースに選んだ臨戦過程と、昨年は雨が降り続く重馬場という異なった条件で力を出せるかがカギを握る。
エコロデュエル(牡5歳)
岩戸孝樹厩舎/小野寺祐太騎手
昨年の京都JS勝利後は中山大障害3着、阪神SJ2着と完全に軌道に乗った。ただ今回は主戦の草野騎手が負傷により乗り替わりを余儀なくされて、入線後に鞍上を振り落とすなど気難しい面のある馬で、基本的には割引要因。それでも今回騎乗する小野寺騎手は、落馬が続いたジェミニキングを同じくテン乗りで昨年の阪神SJの勝利に導くなど臆することなく積極的な攻め方をする乗り役。タイプは異なるものの、刺激になりそうな組み合わせだ。
ギガバッケン(騙9歳)
岩戸孝樹厩舎/伴啓太騎手
OP勝ちもある馬だが、意外にも重賞は昨年の中山大障害が初挑戦。ローテーションも福島と中山に拘って使っており、陣営がコースへの適性に対して手応えを感じていると思われる。主戦の伴啓太騎手が負傷から復帰した今回、昨冬の経験を活かして前進を。
ジューンベロシティ(牡6歳)
武英智厩舎/森一馬騎手
昨年の当レース後は東京JS、阪神JSと重賞を連勝と一気に躍進。暮れの中山大障害では振るわなかったものの、着順自体は5着と大崩れはしておらず。昨年は重馬場に泣いたものの、最後の外回りコースは本来持ち前のスピードが活きる舞台。道中の折り合いを克服できれば勝負圏内。
タマモワカムシャ(騙5歳)
川村禎彦厩舎/中村将之騎手
意欲の参戦。まだムラはあるものの、その名の通り若手騎手を背にOPでは好走も。結果の出ていない本場と一気の距離延長は楽ではないが、大きく羽ばたく契機としたい。
ダイシンクローバー(騙8歳)
高橋一哉厩舎/高田潤騎手
昨年の当レース3着。重賞では大崩れなく走れており、安定度の高さは随一。コンスタントに使われているタフネスだが、今回は中山大障害以来となるローテーションが吉と出るか凶と出るか。
ニシノデイジー(牡8歳)
高木登厩舎/五十嵐雄祐騎手
昨年の当レースでは9着と大きく崩れたものの、苦手の重馬場の中で見せ場は作ったと言っていいレース振り。昨冬の中山大障害では2着と復調を示し、コース適性の高さを改めて示した。大舞台では侮れない存在。
ビレッジイーグル(牡7歳)
竹内正洋厩舎/大江原圭騎手
前走でペガサスJSを3連覇。2021年のイルミネーションJS以降障害競走では中山しか使わない徹底ぶりで、陣営の強い執念を感じる。中山GJは一昨年、昨年と共に雨の影響が残る馬場で力を出し切れなかった面も。経験を重ねた今、得意の外回りコースまでじっくり後続を引き付けることができれば見せ場以上も。
フロールシュタット(牡5歳)
戸田博文厩舎/上野翔騎手
掲示板止まりの現状も、じっくり控えた時の末脚は堅実。騎乗経験もあって、今年好調の上野Jを背にアッと言わせたいところ。
ポルタフォリオ(牡6歳)
角田晃一厩舎/小牧加矢太騎手
近走は見せ場の乏しいレースが続くが、昨年の京都HJで3着と距離に対する不安はない。当時はロスのない進路取りで見せ場を作ったし、今年はそういう騎乗が目を引く小牧加矢太騎手を鞍上に迎えた。手の合いそうなタッグで浮上のきっかけを掴みたい。
マイネルグロン(牡6歳)
青木孝文厩舎/石神深一騎手
昨年暮れの中山大障害を制し、前走・阪神SJも危なげないレース振りで目下5連勝中。飛越が上手で道中の立ち回りが器用だし、前走も上りのスピード勝負で他馬を圧倒したように死角が見当たらない。統一王座へ。
ワンダークローバー(牡6歳)
森田直行厩舎/難波剛健騎手
戦績からもわかりやすいがムラ駆けタイプ。ただ昨秋の秋陽JS、イルミネーションJSとレコードタイムが出るような緩まない流れでこそという側面も。距離克服は課題も、ビレッジイーグルやニシノデイジーという引っ張る馬が作る展開が奏功するなら。
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