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はじめての侍戦隊シンケンジャー5


第四十一幕「贈言葉」

敵が一枚岩じゃなさすぎるんだよなぁ。厄介事を増やすな……。
ことはちゃんのお姉ちゃんまだ生きてて良かった、私はとっくに死んでしまっているのかと思っていたので……。
お姉ちゃんもイエローの自覚がめちゃくちゃにあるから、私物に黄色が多いし病室にも黄色が多い。私も自分の家系がイエローだったら黄色の私物増やしてしまうかもな……。というか他の色を選んだらなんか言われそうだもんな。
自分が年下だから、お姉ちゃんだったら……とたらればを考えてしまうことは。現に可愛がられている部分はあるし、みんな気遣ってくれる優しいお兄さんお姉さんなわけだから、なんとも言えない……。

隙間から出てきて攻撃してくるのは分かるけど、植え込みの葉っぱの隙間はずるくないか?地面にも隙間だらけだろうが。
年上の気遣ってくれる優しいお兄さんお姉さんの代表格、流ノ介、茉子ちゃん、それに千明に源太!!やはり精神攻撃は基本だよな。
もしかしてここからの数話、8話かけて八大地獄を作ってなんか新しいそういうあれをアクマロが創造するやつかい?
ジイというのはありがたいな、こうして気を遣って心配してくれて……。

殿骨折もしていたのか……。骨折している(設定)ので刀は左手に。
どう考えても生魚を齧ることしかできない場所で人を飢えさせるの、極悪非道だ……。喉が渇いて海水飲んだらさらに喉乾いちゃったよ~><
壁っていうモヂカラ、画数多すぎるのにあんな一瞬で……。今までも使えばよかったじゃんという場面がたくさんある気がするけど、画数多いから一気に展開するのが大変なんだろうな。
今回の話は爆発を効果的に使う。かっこいい絵面が多い。そしてなんか、浮いてる、ことはちゃん浮いてる!ここでワイヤーアクション!?そしてバズーカって殿以外の人も使えたんですか!?
台座ごとぐるぐる回って跳ね返すの、おかしくない??頭突きで台座ごと押されるのもおかしくない??
あと今気づいたんだけど、台座の足元にいるおにぎり(折神)、全パーツ合体とは言うけどあそこはあのくっつけ方で正解だったのか?なくてもあまり支障のないパーツが……。
猿「俺ごと斬れーーー!!!!!」

おい、殿の上着、腕に「火」って文字入ってるぞ、なんだその服、自分で選んだの!?自分で袖に、縫い付けたんですか!?
そして殿はこれで覚悟を改めたんですか……?これで、終わりかい?結局殿の事なんも分からなかったよ私……。年下に心配されたらなぁ……みたいな感じだったのか?殿いじっぱりな部分もあるから分からない……。
これはもうじきアクマロ死にますねぇ!

第四十二幕「二百年野望」

今日がお前の命日だ、そう思っています。アクマロの命も今日まで……。もしそうでないのであれば、アクマロはラスボスになるしかもう生きる道はないよ。いやもう私がアクマロのこと嫌いだから退場してほしいんだな……。なんか崇高な目標があればどんな悪役でもロマンとか生まれるけど、こいつは輪を乱して集団行動ができない上に、もっとうまく使えばいいものの怪しさ全振りで無理に取り入ろうとするから下手なんだよ。下心があんな見えていて、部下として愛してくれるわけないだろ。そういうとこだぞお前。

二度同じ場所に現れても別におかしくなくない~?ジイの考えすぎじゃない~?と思っていると恐らく軍師はできないんだろうな。ジイ軍師すぎる。
というか毎話ふっつ~~~~~に戦闘に行ってるけど、そんなに県跨ぎで移動してたの!?千葉から神奈川は遠いだろ、アクアラインを通ったのかい?まあロボとかで飛べばすぐかもしれないな。
えっ、地図上で一直線!?ジイ地図把握しすぎじゃない!?というか☆になると思ったら一直線でつまらなかった……。本州割ってどうすんの?もっと星になれよ……アクマロの野郎センスがねぇ……。
勉強するぞ!となったときに千明が「うげぇー!」とか言い出さないのがいいな。
えっクリスマス付近何ですか?まあ冬にはなってるよな、終盤だし……。なんかこの手の「あいつら喜ぶぞ」になると悪いことが起こりそうなのがなぁ、定石だよな。
薄皮太夫、結局帰っていなかったのか。あそこからどうやって「あ、いや帰りません……」ができたんだろう。
今日の出陣もとんでもなく遠くない????関東近郊ではあるけど遠いよ……って思っていたら源太の近くなのかよ、あの地図縮尺どうなってんのというかこの日本どうなってんだ!?!?!?
こいつ激昂すると声が変わるな……。ゆうてベジータに馴染みがないので何とも言えないんだよなアクマロのこと。

ところでバズーカと大筒、どっちが強いんだ(バズーカに決まってるだろう)というかバズーカ=大筒じゃないのか?
回想で出てきた石を積む映像、異様すぎ。
クリスマスが近いから前の折神を出すのかい?虎ちゃんよ……。ここぞといわんばかりに挿入歌も流れるぜ!この時からそうだけど、合体の時なんかバランス悪くない?
アクマロ、どこからそんな長い刀を!?マジック!?(恐らく隙間から転送しているのでは)

やだ~~~~~~~~~~アクマロ死ななかったどころか本州一直線で壊されちゃったんだけど!!!!!!ムダじゃないとか言いやがって!!!!!!!!!!!!!!!!
これ誰か死ぬの次回だきっと、そしてその死亡ダービーの大穴に源太が来たな。でもお前は死なないよ、そういうあれだから。

第四十三幕「最後一太刀」

前回までのあらすじ 日本がひどいことになったし、アクマロは死ななかった……。
どんな状況でも「今こいつを殺せば終わる……!」という思考は大事だよな。ここで源太が十臓を殺せばすべてが終わるのでは、と思い葛藤することは正しい。そのまま攻撃するかは別で。
「家族」と言う言葉を出されたとき、家族に対して悪いことを思えない面々というのに説得力のある話がいくつかあったから、「見知らぬ家族と世界を天秤にかけて、どうしてそこで世界を取れないんだ!?」と言えないもんな。流ノ介はそこで「いや、そういう私情は挟まないのが侍だ!」と強く言えるし(実際に流ノ介があの場で十臓を殺せるかは別として)、それを聞いて「俺は侍じゃないからできなかったんだ」と思える源太もなぁ……。

あとは個人的に思うのが、十臓にとっての家族が何なのか知らないからなぁ。今回出てきた十臓の家族って、奥さんじゃないですか。配偶者って血の繋がりが唯一無い家族じゃないですか。親子供ではなく、奥さんっていうのがまたミソだよな~。でも外道に落ちたのなら、今更自分が見ないふりをしてきた物に対して後悔の念とか抱くなよな。未熟者めが、外道のくせに……。今更家族の魂救ってどうなるんだよお前は。

アクマロ「十臓さん、絶対来るんでしょうなぁ、くくく……」
十臓「寿司屋おもしろいな……」
アクマロ(なかなか来ないなぁ)
シンケンジャー「やいアクマロ!」
アクマロ「えぇ??」

お前ムラマサ以外の刀も持ってるんか~~いそれは何製!?
一体何を「侍」と呼ぶか、誇りだと思っていたけれどまあそういうあれですよね。源太の素質とか資質とかそういうものでもないんだよな。主君の命に対して非道になれる人間も、優しさを持つ存在も、諫める存在も、みな侍でしょう。
でも「やめろ!」って生身の人間フォルムに対して全力でバズーカ撃てる殿はあれだよな。これが侍なのか……。

やったー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!アクマロ、てめぇは誰にも信頼されていないんだな!!!!!!そりゃそうだよなぁ外道だもんなぁ、外道なんだもんなぁ!!!!!!!!!!おいシンケンジャー、お前たちは十臓の事を分かっていないな、外道に落ちた存在はそういうもんなんだよ!そして薄皮太夫も外道なので死体蹴りをする。
えっ1話で裏見がんどう返し終わっちゃうの!?すべてが杞憂に終わった……。それほどまでに十臓はやばかったのか。変身して秒でフォーメーションを組んでアクマロを殺しに行くシンケンジャー。情の欠片もねぇ。見た目が人間じゃなかったら何でもできるよコイツら。

そうか、恐竜ディスクだ!←そうなの?
全折神合体と、ディスクの力を合わせるのはまた違うのか……。
アクマロもねぇ、ようやく死ねるんだ、これが地獄なんだ!となるのであれば、最初から死に場所を求めていた方がもっといい存在になれたかもしれねぇのにな。全員から嫌われやがって……。

ダイゴヨウどうやってクリスマスツリーの上に鎮座しているんだ!?かわいいねぇ!ダイゴヨウの電気で光るツリーかい?
これにて一件落着。さてさて……この終盤、あと残り2ヶ月なわけですから、来るぞ……。
来た、来たぞおい……新年の明るい顔していたのに、来たぞ……。

第四十四幕「志葉家十八代目当主」

流ノ介と源太が酒飲んでるのか。やっぱ殿って未成年!?殿って下戸っぽくない?みんなで飲んだらすぐ寝そう。殿が寝てる間にみんなが大盛り上がりして、後日も「昨日のあれさ~」って言われて、「俺は知らないぞ……」「殿寝てましたから」「ぬぬ……。」
マイクについてるブタちゃんはなに?
というかカルタ大会とか眺めて殿は楽しいのか?そんなニコニコしながら眺めて……。
侍って給料制!?

アクマロという問題児がいなくなったので、職場の空気が良くなって復帰出社してきた薄皮太夫。お前のせいで空気が悪くなっていたんだぞ、アクマロ……。

さかなへんの漢字を書いて、「これはなーんだ?」のクイズをする人。
特攻攻撃をしかけるのは基本だよな。44話にしてそれに気づいた外道衆。
そしてその特攻をすぐ説明してくれる外道衆。やっぱ「こんなすごいことするんですよ自分」って言いたいんだろうな……。
殿本当に燃えてる、相打ちだなんて……。
なんかあれじゃん、超人なら耐えられるはずなのにねぇ……、いやあいつは超人じゃない!人間だ!ってなるジェロニモじゃん……。そんな展開だったっけ。
「嘘でしょ……(殿が女になっちゃった?分離しちゃった?)」
このジイ誰!??!?!?!?!
十臓も駆けつけちゃったじゃん!!!!!!!!何かしらの予感を感じてさぁ

ムダじゃないよ全部~~~~~~~~~~~早く続きを見せろ……。
今までの戦い全てが茶番だったなんて言わないでくれよ……。

敵を欺くなら味方から、というあれなのかもしれないけど、コメント欄に「伏線こういうのですよ」と一覧がざっと載っていたので読んだ。というかまあ私は最初から女当主だって知っていて見てたんですけど、それでも気付かなかったのがたくさんある。
その中でも一番「まじ~~???」って思ったのが、印象的な丈瑠のお父さん、津田寛治さんが「志葉」として紹介されず「丈瑠の父」とクレジットされているということ。先代と父上という言葉をジイが使い分けていること。
殿は嘘つきなのか、そうなのか……?嘘なのか?影武者って嘘なの?シンケンレッドと当主って違うの……。

にしても影武者の存在も知らずに「お前たち姫の御前で無礼だぞ!?」って言った偽ジイは腹立つだろう。影武者にも誠意を払えよ、お前たちのための影武者なんだろ!?!?!?!?!?!?!?!?

というか「え、なに、これは何なの……?」って思っている視聴者に、次回予告で「影武者!」って言うことで「殿影武者だったの!?!?!?」って答えくれるの、端的でいいね。よくねぇよ。
なんか知ってたけどさぁ、結構くるね。

第四十五幕「影武者」

シンケンジャー始まったな……と言いたい気持ちもあるんだけど、シンケンジャーは今までの積み重ねが綺麗だからこそ、終盤で「おいおい怒涛の展開になってきたが!?」という衝撃があるわけで、所謂「ここからが本編」みたいな流れにしちゃいけないよ。44話までがチュートリアルなわけではない。全部ちゃんと本編なんだ……。そしてこういう展開をOVAとかOADとかでやると「きれいに終わった物語になにしてんだよ」とキレられるんだよな。

言われてみると「殿」と「当主」は違うよな……。
殿と姫は座布団すらも違う、そして入り口も違う。
そして態度の悪いジイだなぁ、お前丹波って名前なのか?あぁ?どれだけ立場が高かろうがなぁ、他人の家じゃないのか?そこはよぉ……。まあ土地の持ち主的には、そりゃ志葉家なので……。
OPで松風雅也の名前が出てきましたが、先代当主松風雅也ってマジ?
当主家系の弱体化、そして次代に託すというその判断……。俺の屍を越えてゆけじゃないですか……!
でもまぁスーパーディスクとかそういうのが無いわけだから、弱体化は本当だったんだな。恐竜ディスクは普通に置いてあっただけだから、取るだけ取
ったらよかったんじゃない?力はマンプクの中にあったんだろうけどさ。

侍の家系ではないが、モヂカラの才能のある者を影武者に選んだ。
私は元々影武者の家系があるのかなと思っていたんだけれど、そうじゃなかったみたいだ。丈瑠にモヂカラの才能があったわけだな。そして回想映像から考えるに殿と殿のお父さんは一緒に暮らしていたし、あの和室(いつもの家)にいたわけだから、生まれながらに「この子才能ある!」って分かるのか、志葉の遠縁の血筋で「この子才能ある!」ってなったのか。侍としての訓練を殿がしていた描写もあるし、お父さんはいつ死んでしまったんだろうか。いつあの折神を授けたんだろう。

侍とは、裏切らない……。預けなくてもいい命を預けさせて……。それだったのか、殿が一番気にしていたことは……。命を預け合った仲だもんなってあんなに言ってたじゃん13話とか14話とかそのくらいのときはよぉ……。でも本当に命を預けるべきは、影武者の自分ではなく本当の当主なんだってずっと思っていたんだろうな……。
殿が頭を下げる姿なんて見たくないよな、そりゃ。
しかし丹波は本当に態度が悪いな。育ちも悪いよ。あんな奴側近においてどうすんだよ、謀殺するか?
(姫様にヘイトが向かないように悪役を一身に引き受けているそうなので、純粋に丹波に対してのヘイトがアホみたいに溜まっていくのは丹波役の役者さんの掌の上らしい。すげぇな……)
皆が様々なことを考える仲、千明が泣いてるのがなんか、なんかねぇ……。「一般人から家臣になった男」という立場にあるからこそ、丈瑠のため以外に一緒に戦いたくないよな。誰のために覚悟を決めたと思ってるんだ。

太刀筋だけで「わ、強い……」とシンプルに思える姫、かっこいいなぁ。まあこのためだけにずっと修行してきてたんだもんな。

水面に映る自分を見て、「俺は殿様じゃない自分は初めて見た」って言葉、なんだよこれもう……。使命から逃れた殿は、自分が今まで生きてきた意味や戦ってきた意味から解放され、空虚になってしまっている……。でもなにがひどいって、生まれや育ちが侍教育されてるから、一般的な仕事もうできないだろ常識も薄いし。殿の未来の事なんだと思ってるんだ!!まあ本来影武者として殿は人生を終わらせるはずだったわけだしな。そして寿司作りに魅力を感じて職人になる殿の未来もあったわけだ。
家臣も全員考えていることが違うのがいいな……。侍として、一人の友人として、家臣として、守る立場として……。
45話の中で一番生きた瞳をしている殿が、最後の十臓と対面してるときなの、もう私はどうすればいいんだ殿幸せになってくれ、戦うことに生きる意味を見出してもいいよ、死ななければ、なぁ殿……、殿~~……。

おい馬鹿ジイのこと殺すなよ絶対、やめろよ、それだけはしちゃいけねぇだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ちょっとおまけで俺屍の話をしよう……。私が俺屍を愛しいゲームだなと思った理由は、稲葉百万鉄さんの実況を見たからなのですが、「生きる、死ぬ、託す」を真っ当に表現しつくした「脇下一族列伝」は本当涙なしには見られないんですよ。

近年You Tubeにも投稿されたから、見やすくなった。
ゲームの要素とか用語の説明一切しないまま書くけど、脇下家は異常なので、5流の家系のうち、当主家以外はどちらも双子から血脈が続いている。戦闘メンバーは4人固定なのに5人いる、どうすんだ……的なのも面白い要素(事故だけど)
そして当主家は強い神様と交神をしていくにつれ短命になっていく。圧倒的な力を己に秘めているけれど、他の一族よりも早く成長し、早く死んでいく。後半になるにつれ少しずつそれが顕著になっていくんだよな。
そして最終ダンジョンが解放され、ここを攻略して黄川人のことを倒せば一族の呪いが解けるという状況に差し掛かると、「今の代で終わらせるか、力を蓄えて次の代で終わらせるか」と言う話になるわけだ。
8代当主、海大王様もとい海洋ロマンス世代が根強い人気がある理由に、自らの代で全てを終わらせることをせず、次代のために最高神と交神して死んでいったという悲劇があるからだと思う。「もしここで自分たちがダンジョンに行っていたら、全員死んでいたかもしれないし戦えていたかもしれない。」そんなことを思いながら子を成して、死ぬわけですよね……。そして脇下一族最後の遺言は海大王様だったわけで。先代当主が最後だというのもいいし、海洋ロマンス世代で唯一残ったあくあちゃんが死ぬ寸前で、娘のみちるちゃんが全てを終わらせに戦いに行くというのもまた泣ける。それを思い出した。志葉家にも生きる、死ぬ、託すがあったんだ。

第四十六幕「激突大勝負」

私はなんだかんだ十臓のことが好きだから、彼が思う存分剣を愉しみ、そしてその戦いの果てで本当に死ぬことができたらそれが一番なんだろうなと思っている。そしてその相手に殿が一番ふさわしいとさえ思っている。でも今の十臓は迷いのある殿に対して思うところがあったわけで。殿としての責務、守るべき仲間、そして己自身、全てを失った殿に対して可哀想だし申し訳ないと思うけど、十臓とこうして戦うのを私も待っていた。
殿、その件いつも持ち歩いてんのか?
でも戦いだって言ってバズーカ持ち出すようになった殿見てたら「シンケンレッド、お前変わったな……」って言うよな。剣で戦えという話だよな。

彦馬さんは17年殿に仕えてきたわけだ。殿がシンケンレッドになれと言われたあれは、4歳から6歳の間くらいだろうと思うので殿二十歳越えてるじゃん。殿成人してるの!?!?!?!??
丹波が竈門禰豆子になっちゃった!!!!!!!薫様はあれですね、思慮深くて優しいお方なんですね……(掌の上)
でも「役目を終えてほっとしているんでしょうなぁ」という発言に、みんなが一瞬ハッとした顔するの、それは事実かもしれない……というあれだよな。戦う人生と戦わなくていい人生、そりゃ戦わない人生の方がいいってみんな分かってるんだもんな。もし殿が重りから解き放たれて、自分の人生を歩めるのなら、家臣として嬉しいもんね……。

「皆思うところはあるだろうが、私と一緒に戦ってほしい」
薫姫の立場も難しいよな、と分かるこの采配が憎い……。誰も悪くない、誰も間違ってない、だからこそのどうしたらいいんだという状況……。主君は2人いてはいけませんか?
薫様が上から目線で物を言う立場だったのなら、みんなも「なんだよコイツ……」ってなるのに、申し訳なさも感じているって分かってしまうから、薫様と一緒に戦いたくないなんて言えないし、思えないし、なんだかねぇ……。
あと今更ながら源太のモヂカラが「光」なの、正面から受け止めると眩しすぎる……。光なのか……。寿司だからパッと米っぽく見えるけど、光か……。丈瑠にとっての光になりたくて、友達として照らしたくて、それでこの漢字を選んだのかもしれないと思うと……。
源太から見れば、割り切れない思いがあっても薫様と一緒に戦うことのできる(戦うしかない)侍と、丈瑠のことしか考えられない侍ではなく友達としての立場の自分の差が見えるよな。いい意味でも、悪い意味でも……。
源太「あ、勝手にイカとエビが……合体していった……」

お前にあるのは戦うことと剣のみだ、と言う十臓と、それだけではないと諭す彦馬さん。ずっと見てきたというシーンの説明で特訓の映像が久々に流れたけど、そうだよな、当主じゃないから苦労したんだなあれも、それも……。ずっと頑張ってきたんだな殿は……。しかしこれまた大変な撮影してるなぁ……。

殿がまた白馬出してるよ!!!!!!!!!!じゃあその黒い馬はなんですか!?!?!?!?十臓が出したのかい!?それとも野生かい??そんなゼルダのブレワイみたいに、色んな馬がそこら辺にいてたまるかよ!
黒い服を着た殿が白馬に、白い服を着た十臓が黒い馬に、かっこいいな……。
嘘の日々の中にも、確かなことはそこにあった。芽生えた感情は嘘じゃないもんな、その信頼も……。
3週ずっと「ムダじゃないよ全部」してるよ……全部ってなんだよ!!!!

流ノ介が最後まで殿のもとに行くかどうか悩んで、行かなかったの、流ノ介らしいと言えばらしいよな……。当たり前だけど当主が薫様だと最初に知っていれば、当たり前のように薫様を主君として侍として仕えていたわけなんだもん。殿と過ごしたおよそ1年、でも本当の主君は違うと言われたら。感情的に何かを否定して、己の心に従うことなんてできないから流ノ介は、あ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~次回絆だって、あ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~どうなっちゃうんだよ殿絶対負けるなよ、生きて帰るんだみんなのところに……。

第四十七幕「絆」

前回次回予告で「あ、あの黒子さんは!?」と思わせておいてこのサムネ。顔ドアップやないかい(こればかりはYou Tubeのサムネイル画像を見ないとどれほどのインパクトか分からないのだけれど、画像を貼るわけにもいかないので「おじさんの顔がドアップになっているんだな」と思ってほしい)
しかしカジキのおじさんなんだろうなと思ったとしても、もう顔覚えていないので「あ、あなたは!?」とならないのが残念なところ。リアルタイムで見ていたらおよそ1年あるので、尚更「あ、あなたは!?(誰?)」となってしまうのかもしれない。

封印の文字習得しちゃったのでラストの大ボスはさっくり終わらせられそうなので、十臓との戦いと殿に焦点当てても戦いちゃんと終わるからいいよね~的な構成なのだろうか。1話でボヘッと殺されるドウコクでも全然いいけど、いいの?

流ノ介もよく覚えていたなカジキのおじさんのこと。ああいう髭のおじさんたくさんいるじゃん……。
器なのか中身なのか。立場なのか人柄なのか……。殿という人間が殿という立場でなかったら、その内面を認めることができていないのか?そういう話じゃないんですよねぇ……。
しかし薫様の立場がかわいそうでならない。写しの方が慕われていたらどうする?という、刀剣乱舞の話?
「何が、俺の真実……(ミョミョミョミョ……)」謎のSE

ひっ……村正が自らの意思で十臓を止めようとしたシーン、ゾッとした。とんでもない鬼の形相で爆発した……。
やっぱあれだよな。企みを阻止する瞬間って、やっぱ「成功した」と思った一瞬の油断のときなんだよな。そう思うと、十臓はず~~~っと待ち望んでいた魂のぶつかり合いをきちんと殿と果たしたんだなぁと。
「火を止めるなら水だけど、水いない……」って思っていたら流ノ介が消火するのめちゃくちゃかっこよすぎる。なんやお前、お前~~~!!!!!!!!

最初に口を開いたのはことはちゃんだった。まっすぐな言葉をぶつけるのはことはちゃんだろうな。
千明は一発くらい殿のこと殴るだろうなと思ったけど、一発目普通に避けられたの笑った。そりゃ避けるくらい造作もないよな。
今までの思い出も全部、志葉の当主ではなく志葉丈瑠という人間の人生の重なりなんだと殿が思えてよかった。

カジキのおじさんお手製のハリセン!?
薫様の話を聞いた源太が、あの源太が「一緒に戦います」と宣言をするの、んなぁ~~~~………。
なんだろうな、全員にきちんと「戦わなければいけない理由」「守らなければならないもの」があるから、最終的に戦うためなら皆志は一つになれるというのが大人だ。一緒に戦うだけでもひと悶着ある連中だっているんで……。

薄皮太夫は人としての感情の未練があったからこそ、あの三味線を手放すことができず、かつての思い人のことを忘れられずにず~~~~~っと外道として生きてたわけで、でも「自分は外道に堕ちたんだ」という自覚がそこから外れた場所にたどり着くの、ほぁ……。結局外道に堕ちた人間、どれほど思い恋焦がれた人間がいたとしても、自分を求める声があればそちらに向かう。情だけが全てじゃない。逆にそんな情がず~~っとあったのが、人がましかったのかもしれないな。

そろそろ人のために強く戦う気持ちを思い出せよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なんか薫様病床に伏してなかった?封印の文字失敗したんか?やだ~~~ねえみんな笑顔で平和な世の中になってくれよ~!
しかし色んな部分で演出がうまいなぁ。

第四十八幕「最後大決戦」

もうなんか入りから違うもん!タイトル紹介にも余念がない。
ドウコクってこんな色っぽい喋り方してたっけ、今までずっと不完全だったからなのかな、なんか色っぽいぜ旦那……。
なんか予告で見た感じ、「太夫はドウコクを選んだな、外道だから~」とか思ってたら普通に抱きしめたまま殺された。えっ?そういう?黄色いほわほわしたやつも困惑してるじゃん、同じリアクションだよ。
既に死にかけだったと思うけど、本当に死んじゃった!?ドウコクに吸収されて!?

ドウコクに今すぐ封印の文字を使いたい気持ちも分かるけれど、ウルトラマンが最初にスペシウム光線を撃たないというのと同じ原理で、元気なうちにやったら効かないとかそういうあれがあるんじゃないですか?(次回予告の時点でなにか悪いことが起こると察してしまっている私)
しかし全員殿は殿なんだということを理解したので、姫様とも一緒に心置きなく戦えるようになったという。いいですねぇ。
これで戦いが終わるとか言うな、そういうの言うのよくないよ。
そういえば源太は自分の強化フォームは作らなかったんだな。追加戦士も強くなるもんだと思ってた。

封印の文字、見たことない漢字だなあれ……。すっごい画数多いやつ!?

まさかの「もう一回やってください」なのか……?そんな、人間要素取り込んじゃったから効きませんだなんて、そんな……。
踏まれた……黄色いの……さよなら……。

姫、寝てると本当あどけないというか、少女~~~……。枕ふかふかだ……。

姫と殿の会話、出会ったことはないけど心の奥底で互いを理解しあっている感じだ。嘘をついていたのは薫様も同じ。そして今ひとりぼっちじゃないのも同じだ。どうか同年代の仲間と笑い合える立場になってくれ~~~本当に切に思う……。
一晩で完全復活した殿。そのバイタリティ、やはり当主の座にふさわしい……(?)でも薫様の回復もすさまじい、やはりそのバイタリティ……。養子??????これ、これ、ゆとり組で聞いた!!!!!!!これなんか、笑っていいシーンなのかな?はぁ~そうくるか!的な面白さもあるし、血の繋がりが全てではないという絆が分かるのもすごくいいと思うんだけど、薫様に「私の息子だ!!」と言われて、ドヤ顔して座っていられる殿面白すぎない??丹波に対して「無礼者だなぁ」みたいな顔してんの??先週までの君と違くない?覚悟が決まるってすげぇな……。全員嬉しそうなのも面白い。でも薫様だって当主として訓練してきてるわけだから、封印の文字使えないんで座を譲ります~というのも早い話だなぁ。これ戦い終わったら「じゃあ養子はなかったことにして……」ってなるのかな。でもやっぱ互いを知らないまま生きてきたけど、奥底で常に意識していた相手なわけだもんな、普通の人より互いに対して感情もあるだろう。やべ~恋愛脳だったから「いつか薫様と殿が恋仲になったら熱いな~」とか思ってた私が馬鹿だった。ママになっちゃった……。「姫が、いや母上が……」←真面目過ぎる
彦馬さんも長年偽りの当主として、しかし本物の当主として育ててきた丈瑠が本当の当主になったら嬉しいだろうな。「殿のご出陣!」も心から送り出せるときがくるなんて思ってなかったんだもんな。いいシーンだ。

しかし最終的には「じゃあ力づくでやりますか!」になるのもなんか、いいっすね。みんないい顔してる。これから命を懸けた戦いだって言うのに、みんな楽しそう。笑っているんだもん。自分が一緒に戦いたいと思った仲間と戦えるということがどれほど尊いかということなんだろうなぁ。

やった、ついに人のために強く戦う気持ちを思い出してくれた……これががむしゃら道中だ……!!!!!!!あんだけシリアス重ねておいて、よくこんな面白ワクワク展開で最終回を迎えられるな。
え~すごい廃虚で素顔名乗りするの!?ワクワクするなぁ最終回。なんかすっごいハッピーエンドになってくれそうだもん。

シンケンジャー、1年かけて積み重ねてきた設定を遺憾なき発揮して、5話かけて殿の葛藤などを描き切ったうえでお祭りみたいに最終決戦にするの、あれがやけくそじゃないんだからすごい。やけくそかと一瞬見紛うけれど、全然やけくそじゃないんだもん。逆にあれだけ「なんてシリアスなんだ……こんな感情を抱えていたなんて、みんな……」とか思わせておいて、「じゃあ力で殴るか!」とものすごい真面目にギャグやってワクワクさせてくれるのもすごい。多分48話の後半部分があるからこそ、みんなにとってシンケンジャーという戦隊が何より大切な存在になっているんだなと分かる。あれが無いままだったら風味が違いすぎた。ただ重厚でただ重い展開のドラマだから評価されているわけではないだろうし、ただ緻密に作られたからみんながいい作品だと言っているわけでもないだろうし、ああいった緩急が人の心を離さないから、みんなにとっての大切な戦隊になるんだろうな、と思った。

最終幕「侍戦隊永遠」

ついに最終回。封印の文字が効かないと分かっていて戦いを挑むシンケンジャーに「外道衆より命を投げ出すじゃん」と評価するのなんか深いな。でもそうでもしないと救えないものがあるからこそ、シンケンジャーは戦ってるんだよねぇ。そりゃ上位存在の方が命の危機は感じないだろう。

もしかして流ノ介って頭の切れる参謀ポジションだった?!でも盾になるというのがかなりマジの肉壁だったので、もうちょい攻撃を防ぐことができるんじゃない?という……。
練る策全部通用しないじゃん!ドウコクってのはどれほど恐ろしい力を持っているんだ……。前回の終わりに「なんか希望のある最終決戦だなぁ~」と思ってたら、6分でボロボロになっちゃったし、その報告もつつがなく姫にされている。

甲冑モードのジイ!!!!!!戦う力のあるシンケンジャーが、一般人の彦馬さんの戦いを見て奮起するの、いい。もしかしてダイゴヨウってゼンカイジャーの鳥(名前が思い出せない)的なマスコット枠だったのか。登場が遅かったからあまりそういう認識がなかったけど……。

廃虚の街になぜ丹波が!?丹波ここでついに殿に力を貸してくれるのか……。丹波のモヂカラ、双。はぁ~~~~~~~~……。はは~~~ん????意図があるな?

いや~~~~この素顔での名乗りと戦い、かっこいいな~……。名乗りまでするのに生身なの、粋すぎる。大きな力のモヂカラを使うには負担が大きいから、全員で部首ごとに漢字を書いて協力するのも頭がいい。最終決戦まで必要とされなかったんですね、この発想。
いや……ことはちゃんと茉子ちゃんが山と風で嵐作ってたな……。あれ以来か?使いようは今までもあったと思うし、漢字ってそういう物だと思うけど、まあ言うのは野暮だ。
両手に大剣持って突っ込むのは愚策だろ、両手剣を片手ずつ持つ人間がいるかよ!?大剣はその分威力が大きいから、両手に装備出来たらもっと強いねをやる人間がいるかよ。いる~~~!!!!!!!!!まあロマンはある。
えっその火のディスクを使うの流ノ介なの!?役割分担でそうなったのかな。致命傷が殿、その後全員攻撃、そしてとどめの一撃が流ノ介なのなんか、なんかすげぇよ……。流ノ介、やっぱ流ノ介はそういう存在だよなぁ!!
ドウコク「無駄にでけぇナリしやがって」
私「本当だよなぁ、後ろに台座つけちゃって……。」
最終回で言うことでもないけど、この柄の部分に手をかざしている光景、操縦的なレバーでもないし異質だったよね。
この状況で「お前たちに出会えてよかった」って急に言い出したら、「ここで死ぬ気か!?平和な世界をちゃんと見届けるまで死ぬなよ!」ってなるかと思ったんだけど、さすが命を預けているだけある。全員もとよりその覚悟。純粋に「照れるじゃねえか///」みたいな空気が出せている。

歓喜の最中に投げ出される殿。
姫もう隠居生活?歩いて帰らせるの!?お見合いは気が早いってことは、もう養子いるけどちゃんと結婚をする気があるのか!
薫様「私には養子がいる。私より年上だ。」
相手「えぇ……!?」

茉子ちゃんはハワイに行くのか。戦いが終わったのなら、家族みんなで過ごしたいよな……。劇場版になったらハワイから戻ってきてくれるのか。
千明は大学受験のやり直し、一番可哀想じゃない!?今後の人生のキャリアに影響する……。次に会う時は大学生千明か。大人になっちゃって……。
流ノ介は元々の歌舞伎の人生に戻り、約束したあのご友人(名前を憶えていないので鯨井くんとしか呼べない)のところに行くんだろうな。なんかきっちりとした生活をしているくせに人一倍荷物が多いのもなんか分かる。
ことはちゃんはお姉ちゃんと京都で静かに暮らしな……。
パリで寿司屋をする源太。調子に乗りすぎだ!!!!!!!!お前まで丈瑠のもとから離れなくてもいいだろうが、特に源太お前は日本にいろよ!!!!
お別れの舞しながら普通に会話をするな、途中で帰るなよ、今までありがとうの流れの中シュールな演出をするな!!舞で全部伝えたので何も言わず出ていく流ノ介……。粋なことする……。
殿カルチャー教室に通うの巻。ジイのギター、EDのあれは平和な世界でのジイの勉強の成果だったのか……。

あっゴセイジャーだ!!!!!!!!!!松坂桃李の次に千葉雄大出てくるのすげぇ時代だ……。


侍戦隊シンケンジャー 総括

前評判がとんでもなく高い戦隊だったので、そりゃもう縦軸がしっかりとしていて、それと人間関係の掘り下げがしっかりとしているんでしょうなぁと思いながら見たけど、まさしくそうだったなと思う。
特に殿が本当の当主ではないということを知っている、というのは1つ目の感想の冒頭にも書いてあるので、本当良くないとこだけ知ってるな……とも思ったし、これを知らないままシンケンジャー見たかったなという気持ちもある。でも知っている初見だからこそ見えたものもあるんだろうなぁと思う。


志葉丈瑠/シンケンレッド
一番最初のクールなおぼっちゃんという印象はそのまま。でもそのクールの中に内包されている人と距離を置いていた部分には、彼なりの様々な気遣いや考えからくるものがあったわけで、優しいからこそ人を寄せ付けない部分があった。そういう感情を言葉で伝えるのも上手ではなく、家臣がみな殿のことを「殿はそういうところがあるからなぁ~」と理解してくれたからこそ、気楽に笑うこともできたんじゃないか。
自分は影武者で、本当の当主ではないけれどこの仲間といる間はきっと自分はそれでもシンケンレッドとして、殿として戦うんだと心に誓っていた部分と、それでも嘘をつき続けることの辛さと葛藤、そして立場が無くなったら自分はどうなってしまうんだろうという恐れ。なんかものすごく剣士だなって思えるキャラクターだよね。
最後家臣が誰もいなくなった広間をジイは寂しいと言ったけれど、いつでも帰ってきてくれる仲間がいるってことが分かっていれば寂しくないんじゃないかな。

松坂桃李の俳優デビューがシンケンジャーだということを知ると、この深みのある役を新人が堂々と演じきったという事実がすごい。殿、お見事です……。私が直近に見た戦隊がニンニンジャーだったため、1年を通して「いや~みんな役者として成長したなぁ!」と思う要素が多かったんだけれど、それで言うとシンケンジャーは最初から全員完成していたなと思う。殿これがデビューであんな素敵な演技を……(角の立つ発言)でも殿はキャラソン歌ってくれないからダメ~~~~!!!!!!!あんなライブラリ音声みたいな曲……。銀幕のEDでは頑張ってくれてたけど。
VIVANTもありがとうございました。松坂桃李が黒須くん演じてなかったら私はシンケンジャー見てなかった。ありがと……。

池波流ノ介/シンケンブルー
なんかさぁ、私は流ノ介くんのこと大好きだし、一番かっこいいと思っているし、とても頼れるお兄さんだと思っているんだけど、そういう印象とそうでない印象のせいでおもしろブルー枠に収まってんじゃない!?まあ事実なんだけど……。流ノ介というブルーの立場の使い方、色々あるよね。精神的支柱としてリーダー不在時に皆をまとめることもできるし、智将としてアイデアを出すこともできる、武術的な面で背中を任せるにふさわしいポジションになることもできるし、年下メンバーの話を聞いて背中を押すことだってできる。流ノ介はそれらのいい所を全部持っていたと思うし、それでもなんだか頼りないんだよなぁ~みたいな呆れ要素も持っていたと思う。でもなんか少し、呆れ要素の強さが私の中では「流ノ介はもっとかっこいいやろが!!」になっちゃってたんだよな。本当流ノ介じゃなかったらこんな仕打ち笑えてねぇぞ、というのがいくつかあった。でもそれを笑えて、相手も「流ノ介ったら~」と思えること、それが何より彼の良さなんだよな。彼の良さはすなわち人の良さ。どちらの面も併せ持つことで、流ノ介が身近なお兄さんとして素晴らしいキャラになるんだと思う。

私がシンケンジャーで一番好きなのは第三十五幕「十一折神全合体」。ゲストキャラが知っている俳優かつ相葉っちの友人だということもあるけれど、流ノ介にとっての大事な居場所が他にもあるということが、なんだか嫉妬するくらい好きなんだよな。殿に対してなにより侍として行動を考えるあの流ノ介が、殿ファーストで人を困らせることもあるあの流ノ介が、元の生活に戻りたいなんて一度も匂わせることなく真面目に訓練を続けていたあの流ノ介が、大切な友人に対して何も言えずに飛び出してきたことをずっと考えていたんだぁって知るんだ。35話目にして。思い返せば他のメンバーも今までの生活を捨ててここにきているわけだけど、「あいつ最近どうしてるよ」という話題が出なかった。一番ありそうな千明でさえ序盤で「お前が巻き込んだんだ」ということで反省をしていたので、何かしらのあれは軽く説明をしたのかなとも思える。その中で一番戦いに前向きな流ノ介がそれを思い悩むという構図のしてやられた感。そして何も言わずに消えた流ノ介に対して憤る鯨井くん。何も言えないからこそ、何も言わないで互いの意思疎通をしたあのシーン、丁寧に何カットも舞を見せてくれたあのシーンの綺麗さが、シンケンジャーの中で一番好きな演出だし一番好きなシーン。きっと戦いの後再会した二人は、あの日のことは口にはしないんだろうな。でも心の奥底で互いに「ありがとう」って思ってるんだろうな、タハー!

白石茉子/シンケンピンク
名前を三番目に連ねるだけある……。社会人経験のあるお姉さんとして、皆をまとめる立場として、時には料理で周りを困らせたり、時には弱音を吐いたり、と本当に魅力的だった。いらんことを言うタイプでもないし、人に寄り添った考えができるというのが幼稚園の先生という経験故なのか分からないけど、説教じみたことを言ったりしないのが良かったと思う。言いたいことたくさんあっただろうに……。
終盤殿が何かを抱えていると気づいたのも茉子ちゃんだし、それを本人に直接ぶつけたのも茉子ちゃんだし、そこで何も言えなかった殿に対して深堀せずに、自分の中でずっと「丈瑠は何を考えているんだろうな」と思い続けていたんだろうな。あそこできちんと殿のことを考えている人がいる、という描写があったのがいいよね。茉子ちゃんの「弱っている人を見ると甘やかしたくなっちゃう~」という設定が序盤の方しか活かしきれていなかったなと思ったけど、まあマジの悩みのトーンになってる人によしよししたらキレられるだろうからな……。そういう空気を読むことも把握している。大人だ。でもその母性が、母親に捨てられたという経験から来ているというのも丁寧だった。今更悩んだり戦いを止めたいと言い出さない意志の強さも、とてもかっこいい女性だった。

VIVANTで高梨臨さんも見ていたので、シンケンジャーメンバーの2人が同じドラマ出てるってなんかすごいなと思った。テレビや映画に出る人が多いのも、この時代の戦隊ライダーっぽいなぁと思う。

谷千明/シンケングリーン
シンケンジャーは谷千明の成長物語といっても過言ではない。侍とか忠義とか俺には分かんね~し……って台詞は実際あっただろうか。言ってなかったとしても脳内再生ができる。年齢の近い丈瑠に対してバチバチのライバル意識を持ち、でも自分では届かないと分かっていて、それでいて絶対に届かない位置にしてほしいという欲もあって、ずっと自分の前を歩く人がいるのなら、それを許すのなら丈瑠だなと思っていそうな部分があった。いつの間にか千明もなんとなく侍ということを理解して、なんとなく殿という存在を理解して、家臣という立場を理解して、というグラデーションが綺麗だった。千明急に変わったなぁって思うことがなかった。ずっと成長し続けていた男。最後の最後、殿の前で涙するのが千明でよかった。明るい緑でもあったけど曇るタイプの緑だった。先代グリーンであろうお父さんに対しても、もういないお母さんに対しても、そして会えなくなった友達に対しても、誰に対しても明るい笑顔で接してくれそうなねぇ、いい奴だよ千明。
シンケンジャー15周年の折に際して昔のブログのURLをTwitterで載せてくれた。

この写真の殿なに????こういう等身大の6人見れるとなんか胸が熱くなるね。青春だったんだねぇ。いやしかし猫ひたつければ鈴木君でてるの本当面白いな。笑

花織ことは/シンケンイエロー
一番最初に一番キャラクターが見えなかった。とても素直で真面目で優しくて努力家で、でも少し抜けていて。みんなが悩んでいるとき、どうしようとなっている場面で、ことはちゃんが笑顔で「大丈夫や」って言ってくれたら大丈夫な気がしてくる感じですよね。お願いだから笑っていて欲しい感。でもそれはことはちゃんにしてみれば自分が最年少だからという悩みにもなるわけでも、ある種の祈りを任せられてしまっているキャラクターなのかなと。自分は戦いしかできないと最初から言っていたし、病床のお姉さんのことを遠くからずっと心配している健気さ。戦いの後京都のあの森の中に帰るんだろうか。ことはちゃんも浮世離れした生活をしていたので、もう少し世間に触れるような、同年代のお友達を作ってほしいね。学校での話があったけど、あんな感じに学校通ってほしいな~なんで学校行ってないの!?
ことはちゃんといる時の千明がお兄ちゃんになってるの好きだったんだよな。それで言うと茉子ちゃんと流ノ介の関係は全くそれっぽくならなかったな……。なってたらノイズだっただろうけど。

梅盛源太/シンケンゴールド
追加戦士はねぇ難しいよね。ちょうど源太が出てくる付近が「いや~この5人の結束最高っしょ☆」みたいな感じだったので、輪を乱すな……とずっと思ってたな。それに殿の幼馴染だなんて。あの浮世離れした殿に同年代の友達がいたこと自体、信じられねぇ。源太にしか見せない笑顔があったのも許せなかった。憤ってるぜ、17話18話の感想。でも一人侍ではないからということをずっと考えていたのは源太本人だったし、だからこそみんなとは何か違う、単独行動も多かった気がする。寿司屋としての存在も異質ながらいいマッチ具合だったと思う。源太がモヂカラの才能を持っていて、自力で色々作っちゃう天才プログラマー的側面を持っていたあの意外さ、いまだに納得がいってないけど、シンケンジャー学力テストをしたら意外と真ん中なのが殿っぽそうな気がする。源太はああ見えて頭がきれるタイプってのがな。ダイゴヨウもイカちゃんもエビちゃんもかわいかったよ。ただお前は海東大樹にイカちゃん盗まれてるからなぁ……。
終盤殿に対してずっと幼馴染として振舞っていた源太の温かさたるや。しかし幼馴染ではなにもできない、自分は侍ではないからということをコンプレックスにも感じていた。自分は寿司屋として、友として丈ちゃんのために戦うというのもよかった。でもパリに寿司屋やりにいくのはどうかと思う。2週間で帰ってこいお前は。


色んなキャラクターに色々書くこともできそうだけど、全員が各々の立場で、全員いい仕事をしていたと本当に思う。敵勢力も敵ながらあっぱれと言わざるを得ないのもいるし、なんでお前負けたんだよと思うのもいる。十臓薄皮太夫という歪な存在が敵勢力のドラマを作ってくれた。チョーさんは死んだかどうかわからない状況だからこそ、帰ってきたとかがあるんだろうな~と。映画見たいな。ゴーカイジャーに出てくるのは薫様らしい。見てぇ~~~~~超見てぇ~~~。

それではこれにて一件落着。シンケンジャー放送開始から15周年おめでとうございます!

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