舞台ナポリの男たち 感想
自分の好きなゲーム実況者たちが舞台になった。
生きていれば色々あるんだなぁ。
蘭たんと出会う頃くらいに2.5次元舞台に出会った私は、自分の青春をゲーム実況と2.5次元舞台に注いだといっても過言ではないような人生を送ってしまった。
その中でもテニミュが一番好きなので、蘭たんがドキサバをやったりテニミュを歌うとキャッキャと喜んだものだ。
だからナポリの男たちが舞台になると聞いたとき、なんとなく公演の様子が脳内に予想ができた。「えっどういうこと??意味わからない???」みたいな感じではなく、画期的ですごいなと素直に楽しみにしていた。
そんなナポステのキャストにミュキャスがいるではないか。
私の青春、青学3代目のタカさん役渡辺コウジさんと、2nd四天宝寺小春ちゃん役福島海太くん。
ひぇ~マジかよ、ナポステ面白いなあ……と楽しみにしていた私は、家を出るのがあれなので配信で見ることにしました。
全体的な感想
ナポリの男たちってすごくいいな……いいな……!!!みたいな感謝の感情の塊になった。
自分が頭に思い描いた「舞台ナポリの男たち」と大きくかけ離れた印象がなく、そう、こういう感じよね!という喜びもあった。
ナポリ展のときもそうだったけれど、大の大人が文化祭のような青春をやっているのを見ると感動してしまうタイプの人間なので、彼らにとってまた青春と呼べる一つができたんだなという感動でエモくなっちゃった。
あと個人的に大きかったのが、劇中歌。
元々のチャンネルで使っていたのがフリー音源だったため、今回は歌詞はそのままでメロディーだけ差し替えになったんだけれど、いや~……義母だったね……。
知ってるのに知らない、知らないけどなんか知ってる……みたいな感じが自分にはうまく溶け込めず、やっぱり原曲を口ずさんでしまう自分がいた。
特にナポンヌのムスカリは歌がめちゃくちゃ好きだったから、あ~~~~ちょっと違う~~~みたいな感じがジレンマになってしまった。
しょうがないのは分かるんだけどね、実家とはちょっと違ったね……。
でもそういう観点で言うのなら、完全オリジナル曲のどす恋!はもう最高of最高だった。
聞きなれたら多分みんな好きになるんだろうな。
特に横浜哀恋慕とか、男女デュエットになっただけで感動するべきところなんだよ。
だからこそ、最後に涙塩分マルゲリータが流れたときに、知ってる原曲だ~~~!!!!!!とジ~ンときてしまうものがあった。
みんなで大合唱したいよなぁ……。
2番になったらキャストの誰かが落語させられるんかな?って思ってたらナポメンの新録って感じだったので、普通に涙塩分マルゲリータ2021が欲しくなった。
OPトーク
キャストコメントを見る時間ってなんやねん?って思ったけど、ナポステって極端に
①ナポリの男たちのファン
②キャスト目当てでくる
の2択しかないうち、9割近くが①だろうってくらい、そもそも舞台観るのも初めてですみたいな顧客が多かった印象。
初めて見る舞台がこれってすごいなぁって思います。
内輪ネタ全開のコンテンツだからこそ、どっちかしか知らない人にも分かるようにというような配慮であのコーナーとあの映像があったのかなって思うと、優しさでほっこりしちゃう。
しかも海太くんとコウジだったから、シュールな笑いって感じがあったね。
あそこは日替わりだったのかな?
始まってすぐに「はい」ってメンバーの声が聞こえた瞬間の安心感よ。
パペットがま~~~~~かわいいこと。
チャンネル放送の特別版ってこんな感じだよなって思える始まりでしたね。
雄すぎ
人間が演じたらそりゃいい話になるだろうなってずっと思っていた。
演目が発表される前から、やるだろうな~ってなんとなく予想はしていたけれど。
チャンネルのほうでは蘭たんが終始シンジくんの物真似をしていたため、刺さる刺さらないとかよりも、ナポリの創作物としてとてもいい味を出していた雄すぎが、シンジくんがいなくなるだけでこんな重厚になるか……というくらい化けていた気がする。
今回追加された雄すぎの前日譚。
確かに両親についての言及はなかったけれど、あのスカーフにそんな過去が……。(しかしねじねじにされてしまう)
最初雄すぎが出てきたとき(まじかよ……)とは思ったけれど、みんなが言っていた通り、かわいい雄すぎに見えてくるんだよなぁ。
ところどころ海太くんの喋り方に蘭たんのシンジくんみを感じることができたので、どことなく微笑ましく思えました。
おじさんの強すぎる博多弁もshu3のアドリブが何言ってるか分からなかった感じのあれも、いや~綺麗に再現してもらっているなと感動しました。
綺麗に再現されているからこその最後のはつ桜、まじでこの曲なんなんだろうって冷静になりましたが。
どす恋!
かわいい。3人並んだ時の「あっっっこれ!!!!りぼんで見た!!!!」っていう高揚感。
すぎるのキャラデザまじでかわいいなって思ったし、キャラ付けもめちゃくちゃかわいいなってずっとニコニコしていた。
漫画原作のアニメっぽい演出だったからか、場面が簡単に頭に思い浮かぶし、優しい内容だから女児の気分で楽しんでいた。
まなちゃんかわいいなぁ……って思ってたらアドリブで普通に笑っちゃってて、かわいいなぁ……になった。
あのスプーンというかあの頭どうなってんだ?
元々杉岡先生好きだなーって思ってはいたけれど、動いているだけであんなにやばい存在になるんだっていうのがもうすごかった。
杉岡先生のことめっちゃ好きになっちゃったよ、すごいかっこいい。
キャラソンのような曲と、みんなで歌えるEDのような曲を用意してくるのがさすがだなって思ったし、なんかNHKで放送されるアニメって感じしません?
すぎるの作詞ポイントも完全子供向けだったし、これはなくはない展開だなと思っています。
NHKで放映されるどす恋、未来予想しとくかぁ~。
スナックしゆみ
まず新録しゆみが出てきてくれたことがめちゃくちゃ嬉しかった。
最終的にすごいまともなこと言って解決するのも好き。
そして本人が出てきたときの、やっべ~~~~~~べっぴんさんなこと…………。
あっ、shu3の理想の女じゃん……って見た目でドキドキしてたら、喋った瞬間ネットリとしたしゆみだったから、しゆみじゃん!!!!!!!になった。
すぎコラじいコラ好き。
なんかさ、正直しゆみのビジュアルがドストライクすぎて、もうなんかそれだけで100点満点中1億点!みたいな感じになっちゃったんよ……。
それでいてスナックしゆみに通う人の恋愛事情みたいなところにスポットが当たって、人間ドラマが繰り広げられる展開がま~~~すごくて。
しゆみ、すごくいい女だな……。
合間に挟まれたパスギルショーがなんかもうすごく怖くて、お辞儀するときに隣の人の頭押さえつけることあるか?って恐怖を感じた。
パスギルという点では満点だったし、あ、踊ってるなぁ……って感覚。
あいつ踊ってないとき以外ずっと直立不動なのやべーよ。
パスギルという存在に関してまた解像度が深くなっちゃったのがすごい収穫だった気がする。
最後にしゆみが見たはがきに何が書いてあったか、それを知っているのはしゆみだけ……という余韻の残し方がとてもよかった。
いい報告、そうじゃない報告、どちらにせよ今日もしゆみは眠れない子猫ちゃんのためにお悩み相談をするのだ……。
ブロマイドめっちゃほしい……。
ナポンヌのムスカリ
今回の演目の中で、最推しコンテンツ。
まさか急に生蘭たんの映像が出てくると思わなかったので、えっ白くて細いなんか、なんか出てきたぞ……??みたいなテンションで家族の前では取り繕ったけど、ま~~~~気が動転した。
気が……動転したなぁ……。
接待殺陣面白かったわ。
それはともかく。
一番舞台栄えするだろうなって思っていたので、いろんな点で総合芸術点の高いこと高いこと……。
まずキャラクターの衣装。
イラストで完成度がめちゃくちゃ高かったあのビジュアルを、舞台用に実際の人間で再現するとどうなるんだろうって思っていたけれど、あっ!!!スグールだ!!!ハーチェスだ!!!と指をさして本人登場の気分で楽しめた。
そしてなにより、フードを被っているという点で一番異様な存在だったshu王がとても普通の人間になっていた。王様だったわ。
次にメイク。映像配信だったからものすごく分かりやすかったけれど、めちゃくちゃ濃いめの舞台メイクだったね。
だからこそ、昔の少女漫画のようなまつ毛バシバシのような、オスカルのイメージが具現化されているのが世界観としてすごくいいなって思った。
舞台でも同じ曲を3回連続で披露するという課題曲制だったから、実家のような安心感を感じた。そしてひのさんの歌がまたうまいこと……。
歌いながら等速直線運動を再現して、尚且つ後ろのモニターであの気の狂った映像を実写で再現するということ、多分shu王だけがやることじゃないよあれ。みんなやりなさい。
謎のアジサイと謎の桜とメジロの画像が出てきたときもにっこりしちゃった。
まあ楽曲が本家フリー素材のあれと違うから、なんとなく引っかかるところはあるけれど、できる限り再現をしようとしたんだなっていう跡が見られたからよかったと思う。
何度も剣を交わすことで、ハーチェスのほうが強いと分かる演出、それでいて最終決戦でハーチェスが事故で剣を落としてしまうというハプニング。
素手でスグールと戦うことにより、無謀な戦いで自分を殺させたという展開に奇跡的になってしまったこと、千秋楽でああいうことが起こるのって舞台としては本当にすごいことだと思う。
それにあの場面でアドリブで演技をしなければならなくなったということ、あの対応力すごかったなぁ……。
舞台になるにあたって埋められた空白の物語、フランス王とのやり取りとか、ナポンヌとオートコリアの合併とか……。
これ蘭たんが考えた話なんだよなって思うと、なんだか冷静になって笑えてきてしまう部分もあったけれど、これが見たかったんだよなという夢を叶えさせてもらった感じがある。いやー舞台で見れてよかった。
その他
なんていうか演目が終わってからすぐ原作者のコメントが聞けるのってすごいよな。
原作者コメントなんかパンフレットに載ってるあれじゃん?っていう感じのを、生の声でその場ですぐ聞けるのすごいなあ。
なんか福利厚生しっかりしてるよ本当。
そしていろんな間に挟まれた日替わりネタ。
そもそもすべてのネタがナポリの持ち物だから、日替わりとかどうするんだろうなって思っていたんだけ、そのナポリの持ち物をふんだんに使って日替わり要素にするの、キャストみんながナポリ知らないとできないことだなってびっくりしてしまった。
雄すぎでぶっこまれる蘭たんの中でもかなりエグめの実話エピとか、最新コンビニが1階にあるマジカルバナナとか、2日前の配信のネタを日替わりに取り込もうとする姿勢がまずもうファンとしてとても嬉しい限り。
最後の涙塩分マルゲリータなんてみんなで合唱するカーテンコールのあれじゃん!!!と感動してしまった。
おかあさんといっしょコンサートだったよあれ。
そして最後に出てくる怪人。
千秋楽というのもあるため、一瞬「本人!?!??!」とみんながびっくりしたであろう展開。
いや、hacchiの身長はあんなに小さくないから違う……と判断した派と、すぎるの顔が違うということで判断した派がいるのが面白い。
一人顔バレしてるって本当面白いな。
ナポリってえぇなぁ……。という感情で心がいっぱいになりました。
舞台という形で新しくナポリの表現の場が広がったこと、舞台ファンとして本当に嬉しく思います。
これからも健やかな介護疲れを楽しみにしています。
第2弾が行われるときは、現地で生で観てみたいものです。
そして配信の視聴チケット買っただけでアーカイブ券もつくの優しすぎてうれしい!!ありがとうムービック!
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