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FE風花雪月好きな戦いランキング

なんでこんな記事書いているんだろうか。
無性に風花雪月をやりたい気持ちを抑えるために書いている。
無性にやりたいのならやればいいのに、自分が決めてしまった謎のルールのせいで気軽にプレイができなくなってしまっている。
だからサントラを聴きながら、フォドラに、そしてガルグ=マク大修道院に思いを馳せる。
サントラを聴くだけでいろんな場所が頭に思い浮かぶ。その中でも強い印象があるのが、やはり戦闘BGM。
どの戦いにもドラマがある。ゲーム自体何周もしているから、同じ戦いを何度も繰り返すことだってある。
何度やっても楽しくてしょうがない戦いがある。
何度やっても複雑な気持ちになる戦いがある。
何度も何度もやりたい戦いがある。
よし、ランキングを作ろう。

第3位 ルミール狂乱戦
(白雲の章 赤狼の節)
(BGM:天裂く流星)

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白雲の章の中でも第2シーズンへの差し掛かりともいえるこの戦い。
正直ルミール村の戦いのどこが好きかって、戦闘BGMが天裂く流星になるところ。
この戦いの3位選出理由は、毎回この戦いになるたび、天裂く流星を聞くたびに電流が流れるような感覚を覚えるからです。
やはり戦うときに後ろで流れる音楽って重要だと思うんだけれど、この曲は誰でもない主人公の曲だと私は思っています。
2部になればそれぞれの級長、学級を示すような曲が出てくる中、先生の曲はどれだろう?と考えたときに、真っ先に浮かぶのがこれ。
本編の中で凶星と呼ばれる先生は、まさに天を裂く流星のような存在ともいえるのではないか、とず~っと思っています。サビ前(サビがどこだかわからない)の流れ落ちるようなメロディーも好き。森下さんの曲本当にいい、ありがとうございます……。
という理由で3位です。
あとはまぁサムネの通り、誤解を解きに来た炎帝に笑わせてもらうので。
このシーンと、この戦い付近でエーデルガルトが「人生思い通りにならないわ……」とか「一連の犯人は同じだと思う?」って露骨にアピールしてくるのも笑えてしまう。隠せ。


第2位 グロンダーズ鷲獅子戦
(白雲の章 飛竜の節)
(BGM:会戦/鷲獅子たちの蒼穹)

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どのルートをやっていても、何回やっても楽しい戦い。それが鷲獅子戦。
1年間の中で学級対抗戦が4月と10月にしかないのが少なすぎると思うくらい楽しい。
3月とかにもやってほしかったな。まあ戦争が起こらなくても卒業ムード全開って感じだからやらなかっただろうけど。
そもそもムービーからシームレスにBGMが切り変わって戦いが始まるっていう演出がかっこいいんだよね。そりゃ鳥も飛びますわ。

普通にやっていれば全滅することも死ぬこともない戦いなんだけれど、最初にやった時は「ディミトリには私がとどめをさす!」ということに固執しすぎて、生徒みんな死んでしまうかと思った。
そういった様々な戦いの思い出がすべて「楽しいもの」となっている。
士官学校で過ごすうちの12回の課題出撃のなかで、本当に唯一楽しい思い出として語れるものなのではないか。
真ん中の弓砲台を狙い、先に左側を攻めてから右へと向かう。
弓砲台を何度も使うために騎馬と飛行に弓を持たせて、再移動で場所を交代しながら生徒の数を減らす。
最後の敵将を狙う前に上の宝箱を取りに行く。
毎回同じ戦いなのに、本当に楽しい。
この戦いを楽しいと思えること、それこそがこのゲームの一番の肝のような気がする。

グロンダーズの会戦
(蒼月の章 大樹の節/翠風の章 大樹の節)

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白雲の章の鷲獅子戦の楽しさがあったからこそ、本当の戦争として、命を奪う戦いとして繰り広げられるグロンダーズの会戦の醜さが際立つ。
同じ場所で、同じメンバーで、殺し合いをする。
風花雪月のゲーム内紹介映像としてE3で公開された映像にこの会戦の模様が入っているが、「守り育てた教え子とのはじめての同窓会は血の雨が降った」というキャッチコピーにしびれる。
私も自分の同窓会に血の雨を降らせたいと何度願ったことか。
かつての生徒全員が揃ったわけではないが、ここに集ったメンバーは一人残らず殺すことができるんだという喜びと、自分の手で殺さずに済むことができるという喜び。
その選択どちらも選ぶことができるのがこのゲームの良いところ。
(私はまだ皆殺ししかやったことがない。)
白雲の章の鷲獅子戦は死ぬ危険性などはあまりないが、グロンダーズの会戦は采配を間違えると本当に死を見ることになる。
全員を殺すのであれば左から攻めるほうがいいが、最短を狙うのなら右から。
しかし敵同士ではないはずなのに、戦わなければならないファーガス神聖王国とレスター諸侯同盟領。
ヒューベルトに「我々を捨て置いて潰し合いとは……」と笑われるたびに、うるせーーーーー!!!!!!!!!!!!!と叫びたくなる。
クロードが「乱戦の定めだ」と言うたびに、馬鹿言ってんじゃねえよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!と叫びたくなる。
乱戦の定めってなんだよ。本当に。ポンコツじゃねえかよお前さぁ。
なにが「あんたの敵は帝国軍じゃないのか?」だよ。お前の敵もそうだろ!なんで「生きてたんだな!」って笑った後にこっちに弓を放ってくるんだよ。
乱戦だから仕方ないってなんだよ……、仕方ないでリシテアのこと殺していいのか?あ?
情緒をぐちゃぐちゃにさせられるあたりもいいですね、この戦い。
ちなみに、じゃあディミトリが攻撃してくるのはいいのか?ってなりますけど、あのときのディミトリは正常な判断ができないのでいいのではないですか?
正常な判断ができるはずのクロードが襲いかかってくるのが納得いかん。

グロンダーズの会戦の良さは、戦場ではないところにもある。
会戦が行われているにも関わらず、戦わない唯一のルート、銀雪の章。
このルートでは知らぬところで戦いが終わり、知らぬところで人が死んでいる。
「なに!?」というセリフを「なっ……」と「にっ……!?」に分けることになったセテスの喋り方好き。
エーデルガルトは重症、ディミトリは戦死、クロードは生死不明。
自分がいないことで3級長はこんな未来を辿るのか、という結末まで見せてくれる福利厚生の良さたるや。
そしてそのあと幽霊になって先生の前に現れるディミトリ。
なんなんだこの戦いは、どうしてこんなにも感情をぐちゃぐちゃにさせるんだ。
2部の中で、楽しかったあの頃の日々に一番思いを馳せてしまう戦いが堂々の2位となりました。



第1位 タルティーン平原の戦い(紅花の章 大樹の節)
(BGM:遠き道/貫く意志)

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このタルティーン平原の戦いには歴史の再現というドラマがある。

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かの有名なタルティーンの会戦とタルティーンの戦い。
聖者セイロスがネメシスを倒した戦いと、ルーグ率いる独立軍が帝国を倒し、ファーガス神聖王国が誕生した戦い。
その戦いの当事者である聖者セイロス、ルーグの子孫ディミトリ、ネメシスの使っていた武器を使う主人公、そして帝国の皇帝エーデルガルトというすべての役者が揃う戦い。
これまでの戦況は帝国軍はフォドラ統一まであと一歩、というところまで来ているという状況。ファーガス神聖王国とセイロス聖教会はここで起死回生の一手を下さねば、もう負けてしまうという状況。
ファーガス神聖王国とセイロス聖教会はまさしく歴史を繰り返すような、そんな結末が欲しいところ。
しかし因縁の地タルティーンで、かの歴史の勝者は敗れるのであった。

タルティーン平原の戦いは、この状況だけで好きポイントはめちゃくちゃあるんだけども、正直言うとディミトリを殺す戦いだからという理由が一番大きい。
ディミトリは青獅子の学級を選ばないと必ず死ぬけれど、直接的に手を下すのはここの戦闘しかない。
自分自身のこの手で、ディミトリの命を終わらせることができる唯一の戦いなのだ。
(本当にそうなのかと聞かれると、ドゥドゥーの殺し方による分岐によって、エーデルガルトによって直接手を下されるシーンが挟まれることがあるので、その場合は自分自身でディミトリを殺したとは言えないだろう。しかしディミトリが遺言をドゥドゥーに伝えるシーンのほうでは、自分自身が致命傷を与えて殺したといっても過言ではない状況が生み出せるのだ!)
他ルートでは見ることのできない「両目があるディミトリ」に出会うことができるのも希少価値が高い。
両目しっかりとあって、5年間一国の王様として戦争に身を投じてきた男と、戦場という場所で初めて向き合うのだ。
ファーガス神聖王国の王としてのディミトリとの戦い、しかしどこか手負いの獅子を感じさせるこの感覚。
タルティーン平原の戦いとは、手負いの獅子を殺す戦いなのだ。

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この敵対セリフ、初めて見たときは「えっ、なんでそんな悲しそうな顔をするの、ねぇ……」と私まで悲しくなった。
どうせなら完全に恨み100%を私にもぶつけてくれればよかったのに。
戦場で剣を交えることで、ディミトリとぶつかり合える瞬間のためだけにこの戦いを何周もしたといっても過言ではない部分がある。
そのくらいこのセリフが好きだ。
そういった苦い思いを、ディミトリの仲間たちを殺す戦いをずっと続けてきた。
その集大成とも言えるような舞台に、ドゥドゥー、シルヴァン、メルセデスが敵将として待ち構えているのも熱いものがある。
それに付随した話だと、前節のアリアンロッドの戦いでフェリクスとイングリットが同じ戦場で待ち構えているのも熱い。

死ぬときは主と一緒、という展開を望んだドゥドゥーのその忠誠心の厚さに感動する。ヒューベルトなんかエーデルガルトと一緒の戦いでは死なんからな。まあそういうところが好きだよ、ヒューベルトは。
勝つためだったら何でもするという選択をしたドゥドゥーと、自らの兵士が望んで命を差し出すことを受け入れられないディミトリ。他ルートでディミトリと出会うときは基本的に闇の中が多い彼なので、純粋に優しい王様という部分を目にすることができる。しかし敵同士。悲しいねぇ。

シルヴァンは、主人公男女どちらで話しかけるかによって差分が発生するようなにくいキャラクター。そのために黒鷲連続で2周もしたよ私。
誰が最初に死ぬかでそれぞれのキャラクターの発言も変わる。
これは効率的な攻略の話になるけれど、タルティーン平原の戦いは左からまわって戦っていくのが一番簡単なので、シルヴァンを最後に残すことがおのずと多くなってしまう。
いつもディミトリが死ぬところをシルヴァンに見せつけるような形になってしまうが、幼馴染を全員殺されたシルヴァンという構図が何よりも好きだから、最後に残してしまう。ついつい。
ディミトリが目の前で殺されて、「馬鹿野郎!」って叫ぶシルヴァンも好きだけど、先に殺されたときに「先に行って待ってます」って言うシルヴァンも好き。
「やっとあいつらのところへ行ける」と言って死ぬシルヴァンに、ディミトリは「ありがとう」と言葉を呟くのだ。もう届かない彼に。

メルセデスはメルセデスで、ここでしか聞けない死神騎士との会話が胸に刺さる。スカウトしておけばよかったと心から後悔するくらい。
「いつか生まれ変わって、また会えたら……、その時には、ずっと仲良しでいましょうね」という最後の言葉がすべてを表している。
このタルティーン平原の中で、一番戦わせる理由のない2人を戦わせているんだ私は、とプレイヤーの良心に語り掛けてくるような感覚がある。
(セリフを回収させるために容赦なく殺させてしまうけれど)

紅花の章の最終決戦の初戦となるこの戦いは、どうあがいてもめちゃくちゃ時間のかかるフェルディアの戦いと違って、一応サクサクと進めることのできる戦いというのが良い(それでも1時間くらいはかかるけど)。
教会の生み出した化け物みたいなのと戦う必要はないし、敵将さえ倒せば魔物も倒さなくて済む。ある地点まで到達しなければ人間のままドゥドゥーを殺すことだって簡単。
支援Sを回収するために最終決戦を繰り返すプレイヤーにとって、ある種オアシスのような戦いなんじゃないかと私は思うくらいに好きだ。
雨の降る中、様々な因縁と運命が収束するこの戦いを、暗く湿っぽい気持ちで見守ることしかできない。剣を交えることでしかお互いを理解することができなかった先生を許してほしい。次はディミトリと一緒に勝利を分かち合いたい。そう思いながら何十回もディミトリのことを殺した思い出の場所です。

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