僕の知らない世界で

知らないことは怖い
知らないことが多すぎる

僕はこれまで
本をあまり読んできてない、
映像をあまり見てきてない、
お笑い芸人を自称してきているのに
お笑い芸人をそんなに見てきていない。
知らないことがすごく多い。

女心が分からない。
男心すらも分からない。
つまり人の考えていることがよく分からない。
猫とか犬とかの考えていることも分からない。
ゴリラとかチンパンジーとかも分からない。

ゴリラとチンパンジーは分からなくてもいい。
だってあいつらウンチを投げるじゃん。
そんな奴らのことは分からなくてもいい。
モラルが欠けている。分かりたくもない。
何が森の賢者だ。なにが天才志村どうぶつ園だ

本とか映像とかを見る時は力を入れている。
集中している（人並みの集中力で）
ここから何か持って帰らないと無駄と考え、
血眼で集中する（人並みの集中力で）
すごく疲れるのであまり見ないようにしている
ロングのバイトより疲れる。

最近、ジョジョをみている（5部）
ジョジョは良い。
事細かに言うと自発的に見るジョジョは良い。
勧められるジョジョはやだ。

ジョジョファン（一部）は語りすぎる。
さらに「〜だよなぁ？」「〜じゃあないか？」
とか素で使ってくる。

「見たよ〜！」と言うと感想を求められる。
考えすぎだが、少しハードルが高い気がする。
他の作品に比べて多い気がする。

「ジョジョで好きなキャラは？」
あーー！！ダメダメッ！！
これが一番嫌な質問。
ハードル高い。
もし誰々って言ったら
「私はね〜」って語り出すだろうが！！
質問を自分が話したい話題への足掛かりにすんじゃないよ！！！

ジョジョをお笑いの教材として使うのは
どうなんだろう？と思いつつも話を見てたら、
僕は目に物を見せられた。

「うわさ？宇宙のハテを知らねーように、そんなうわさ知らねー」マリオ・ズッケェロ

このセリフで僕はハートを射抜かれた。
ジョジョは比喩表現を会話に用いることがあり、中には秀逸なものもあり、そこの部分に対しての根強いファンもいる。

僕も素敵だな〜ってセリフはいくつかある。
1部のディオのパンのくだりは好きだし、
2部のリサリサ先生、煙草逆だぜ。も好き。
3部はアヴドゥルの顔が普通に好きだし、
4部はトニオさんの顔が普通に好き、
んで5部は誰の顔が普通に好きになるのかなぁ
って思ったらズッケェロ。お前かよ。
しかもセリフ。

荒木先生のセリフは秀逸なものが多いのだが、
唯一の癒し。それがズッケェロ。

・うわさ？
・宇宙のハテを知らねーように
・そんなウワサ知らねー

なんだとっ！！
バカすぎるだろ！！
いや、
ズッケェロってお間抜けなキャラなんだけど、ジョジョのキャラってバカも喩えだけは秀逸なんだよ。分かってくれよ。この違和感。

・うわさ？
・宇宙のハテを知らねーように
・そんなうわさ知らねー
マジでバカ！！！
全然うまくねぇ！！
比喩に宇宙を用いるな！バカっぽいぞ！！
うわさと宇宙になんの因果関係があるのか。

でも気を張って見てた分、
ズッケェロには笑わせてもらった。
だから好きなキャラはズッケェロだ。

もうズッケェロのスタンドの名前忘れたけど。

そういえば僕の横の住人は楽器をやっている。
しかも打楽器。ドコドコうるさい。
でも生活に付いたBGMとしたら許せた。
ポケモンの街に流れてるBGMみたいに、
自宅のBGM。六畳一間のBGM。

しかし、今日争いが起きた。
ドコドコ鳴らしている彼に、
誰か痺れを切らして壁パンをしていた。
明らかに音の鋭さが違う。
違えど、打楽器。

しかも横じゃない。
横は鉄筋だから結構遮音性がある。
どこだ‥？

…！！

下だっっ！！
地面を殴っている！！
僕の斜め下の住人！！
つまりドラマーの下！！

僕からすればセッションに聞こえるが、
彼らにとっては戦争だろう。
彼の壁パンが炸裂しても、
ドラマーは叩くのをやめない。

僕の知らない世界で戦争が起きている。

まぁ、どうでもいいね。

知らねー

宇宙のハテを知らないように