武蔵野線に揺れながら

今日は中学の頃の友達に焼肉を奢ってもらう。
うきうき、たくさん食うぞ〜！

赤羽で落ちあう予定なので
武蔵野線に乗る。
初めて乗る路線なので
電車が止まるごとに駅名を確認する。
多分、今、最近の人生で1番集中力を使っている。
知らない駅に泊まり、景色を眺めるごとにそれぞれの生活や悩みがあるのだと考え、
感激しながらドン引きする。
人間多すぎる。

ひとつひとつ駅を確認することにも
余裕が出てきたので
SNSをチラ見する。

すると同期の引用リツイートで
「解散」という文字が1番最初に入ってきた。
あまり好きな文字ではない。
それも僕は養成所の頃にたくさん解散している。
解散は嫌だ。
解散を切り出す側も切り出される側も
心をすり減らす。そのあと絶対ぎこちなくなる。
元のように戻ろうとすればするほどぎこちなくなる。大嫌いだ。

嫌いだ、
見たくないと思いながらも開いてしまった。
人は見たくないものだからこそ見てしまう時がある。
臭いものを嗅ぎたくなる癖も僕にはある。
よくない。

すると飛び込んできたのは
同期の本格派コント職人の名前だ。
衝撃だった。
それは彼らが同期で数少ないキングオブコント一回戦突破者だったからだ。ありえない。
少なくとも僕ならそうしない。

頭がぐらぐら揺れている。
多分、電車のせいじゃない。誰も悪くない。
なんで解散したかが想像できない解散は初めてだ。頭がぐちゃぐちゃだ。
早く答えを出さないとスッキリしない僕が出した答えは…

「理想がとても高い」
恋愛などでよく用いられるせいで悪い響きだが、
この世界ではまかり通る。
2人はもっと上を目指していたのだ。
このコンビの片方と話したことがあるのだが、
すごい設定のネタを考えていた。
正直打ちのめされた。
しかし、彼は今ネタを書いてないのだ（多分）
（書いてたらごめん）

だから、
このコンビの台本はこれからも生き続けるし、
新しいコントの台本が生まれるかもしれないのだ
きっと彼らにとってもいいことだし、
お笑い界にとってもいいことだ。
みる人も面白いコント師が増えて嬉しいだろう
無責任なことしか言ってないがワクワクする。

彼らほど将来を約束されてそうな若手も
上を目指して解散する。
多分、僕とは見えてる世界が違う。
僕だって彼らが見ていた世界を見たい。
だからもっと台本を書こう。色んなネタをみよう。ネタ以外もみよう。栄養になるものは全部吸い付くそう。焼肉なんか食ってる場合じゃない。

せっかくできる環境にいるんだから
ベスト以上を出さないとな。
気合いを入れ直します。

全部憶測で書いて、勝手に勇気づけられて
すいません。
でもこれで失礼します。今日は焼肉なので。