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4本ジャ:天気の子テーマ ジャズアレンジ

前回の「シンプルなコード進行が味の天気の子テーマは、ジャズっぽく演奏するのは無理」的なことを書いたあと、自分でもなんとなく「本当かな」と気になっていた。

シンプルなコードとメロディを、楽器の音色を生かしてキレイ目(テンション少なめ)にアレンジして、歌詞で聴かせるイメージだ。RADWINPS。「君の名は」もそうだった。

前回の復習。コード進行はこれ。

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1 5 4 1 や 1 5 4 6 でできている(下のダイアトニックコード図参照)。Fdimがたまにポイントで入るくらい。こういうコード進行はジャズスタンダードにはない。(少なくとも僕の経験上)

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(Gdimは間違いでG#dim)ちなみにこの「数字で抽象化する」のはすごく便利で「Aメジャーの1451、1456ね」と覚えておくだけで天気の子のバッキングができる。ジャズは7thが入るからちょっと難しい。僕はまだ数字だけで曲を演奏できるレベルじゃない(残念)。

メロディはAメジャーペンタ+#Gで出来てる。

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テーマはラ#ソラ#ソあたりから、サビは#ファミーラあたりから始めて適当にAメジャーペンタの音を探せばメロディが構成できる。(著作権を気にして載せなかったけど、簡単なので音を探ってみてね)

メジャーペンタ一本の曲はジャズでも珍しくない。スケールは問題なし。

さて、コードをアレンジしてみよう。まずやってみるのがコードのダイアトニック 7th化。(ダイアトニックコード=スケールを積んだだけのコードgoogle

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これで1 5 4 1 や 1 5 4 6 を弾いてみよう。最初がノーマル4小節。次が7th化して4小節。(以下の1段落にリンクが表示されていない場合はreloadしてみて下さい。mp3をアップしています)

うーん。E7がエグすぎる。「ぶち壊し」と言っても過言ではないね。A^7、D^7、F#m7はまだ許せるかな。単純な7th化では上手くいかないことが判明した(大抵上手くいかない)。

では次のアイデア。1541の、54を4に着地するツーファイブ化してみよう。4はD^7だ。E7 - D^7 ではなく、Em7  - A7 - D^7にする(何のこっちゃ?という方はgoogleへ)。こんな感じね。

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なんでこんなことするの??こういうコード進行はジャズの頻出パターンだから適応してみただけっす。プロはこういう引き出しが多いんだろうね。

どうなるかな。(MP3添付)

うむ。自然になった。

もう一声。最後のA^7を次のA^7に繋げるターンアラウンドに変更したい。これはDm9 - G9 とする。Aの4度、Dm7からの流れはいわゆるサブドミナントだ。これをルート抜きで弾く。F^7 - Bm7(b5)。

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MP3添付。

爽やかジャズって感じ?さて、ここにAメジャーペンタを載せてみよう。

力量がないのでルバート気味で演奏。天気の子ラウンジジャズって雰囲気を感じていただけると嬉しい。(あー、上手くなりたい)



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