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4本ジャ:モードって何だ?

40過ぎて本気でジャズ。

(後半「こんなモードない?」と字幕つけたけど強いていえばEミクソリディアンb13か)

ジャズの理論書には必ずモードの解説がある。

モードね。マイルズね。ジャズの新たな可能性を開いたとか何とか。

何か凄いんか?

と思って勉強してみても、何がスゴいのか分からない。

モードという考え方は古代ギリシャ?からあって?(この辺うろ覚えですスミマセン)西洋音楽はモードの中のアイオニアン(メジャースケール)とエオリアン(マイナースケール)とその派生(メロディックマイナー、ハーモニックマイナー)中心に発展した。?ロマン派以降でモード的な曲が増えてきて云々。ショパンのマズルカとか?(むしろ民族音楽のモードかな)ドビューシーはモードを意識的に使ってる。とかなんとか。

NHK FMの平日朝6時の古い音楽を聴いてたら、リディアン?とかドリアン?とか思わせる曲が出てくる。メロディだけの中世教会音楽はモードの曲だ。

長調短調にハマらない曲は、確かに自由な気はする。コード進行が決まると雰囲気=調性が決まってしまう。インサイド・アウトサイドがはっきりする。それより、使う音=モードだけ決まってて、その中で好きにやっていいよ、という方が演奏し易いかもしれない。

でも、モードの曲って単調なんだよね。確かに演奏し易いけどロストもし易い。複雑なソロは取りにくい。雰囲気も意識的に変えないと単調になる。

そもそも、モード一本勝負の曲って少ない。モードがそんなに素晴らしいなら、もっと多くてもいいよね。

さらに、ジャムセッションの現場ではモードの曲はあまりコールされない。敢えてやらない。単調だから。ロストするから。事故の元。

だったら、何でモードがこれだけ重視されてるんだ?と考えて「アベイラブルスケールを把握するためか?」と思ったわけ。

m7thを見たらドリアンかエオリアンかフリジアン。
7thを見たらミクソリディアン。
^7thを見たらアイオニアンかリディアン。
7th(-5)を見たらロクリアン。

でも、いちいち反応するのは無理ゲーだ。それよりGm7 - C7 -F^7を見たらFメジャーで通せる!というアナライズ力の方が実践的だ。

結局モードなんて大したことないんじゃないか。

と思ったら違った。

モードは、どの音をオルタードさせるか、という選択なのだ。

Cメジャーなら、CリディアンとCミクソリディアンがまずまず安全に使える。

頑張ればCドリアンも使える。気合を入れればCフリジアンだって使えるぜ。

そういう発想ができるのは、やっぱりモードの知識があるからだ。

Milesが採用したからじゃない。あれはただの一発曲。

そういうことにしておこう。多分正しい。

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