見出し画像

お弁当づくりとTCGのデッキ構築の類似点・相違点

#一般TCG理論 なのか、理論というよりもエッセイみたいなものですが。
お弁当作りを始めたTCGプレイヤーが、TCGにそれほど詳しくない人に、「お弁当づくりとTCGのデッキ構築って、なんか似てるんだよね」と話し始めたら、意外とおもしろがって聞いてくれた。そんな、特になんの役に立つわけでもない話です。


お弁当づくりとデッキ構築の類似点

色を考慮する、ただし逆の方向で

お弁当作りには抑えておくべき5色が存在します。赤、緑、黄、白、黒がその5色。赤は例えばニンジン、ミニトマト、鮭。緑はブロッコリー、ほうれん草。黄は卵焼き、かぼちゃ。白はごはん。黒は海苔やごま、ひじき、、、などなど。
5色といえば自分がよく触れているもので似たようなものがあったな、、、と思い当たったのがTCGによくある5色のカラーパイ。これが、自分の中でお弁当づくりとデッキ構築の思考が繋がったきっかけです。
ただし、色を考慮するという点では類似点ですが、その考慮の仕方はお弁当づくりとデッキ構築で真逆です。
お弁当の場合は、5色をすべて揃えることが見た目の上でも栄養バランスの上でも良しとされています。一方で、TCGのデッキ構築では、5色デッキを作る機会はそうそう多くなく、単色に絞ったほうが安定性が上がったり、2,3色に抑えたほうがバランスが良かったりします。そのへんはだいぶ違いますね。
ちなみに、単色弁当で検索すると、けっこうヒットします。
これは白単ですね。↓

やはり、お弁当の5色を揃えるセオリーに反しているだけあって、見た目の美味しさはかなり損なわれています。

メインとシナジー

デッキ構築では、勝ち筋としてメインに据えるカードや動き方を決め、それをサポートするカードや相性が良くシナジーを生み出せるカードを添えてデッキを作るのが一般的です。
お弁当でも、主菜(メイン)となる魚や肉料理を決め、副菜はそれに合うように決めると良いものが出来上がります。

ちなみに、自分は和洋中はさほど考慮していませんが、先述の色と主菜副菜の関係性は考慮しています。主菜を鮭にしたら赤は十分だから、副菜には緑のおひたしと、黄色のかぼちゃが必要だなとか。主菜がハンバーグだったら赤が足りないから副菜にミニトマトを入れようとか。

デッキの基盤と主食

主にMTGだと、デッキの基盤として土地があります。これと似たようなものがお弁当で言うところの主食(米とかパンとか麺とか)なんだろうと思います。主食によって入れられるおかずが変わる。パンを主食にしたら洋風なものになるだろうし、米ならいろいろと和風よりになったり。

持ち歩ける

デッキはデッキケースに入れて、お弁当はお弁当箱に入れて。どちらも持ち運ぶことが前提のものです。

枚数制限と容量制限

デッキ構築も、お弁当も、入れられる量に制限があります。デッキの制限枚数をオーバーすればルール違反。お弁当は蓋が閉まらない。はみ出した分は諦めないといけないのです。(お弁当は、おにぎりを追加するとかはできるか)

レシピとデッキレシピ

デッキレシピと料理のレシピ。図らずとも同じ言葉が使われるているのです。

環境のメタを読む

デッキ構築は、環境中で多くの人が使っているデッキを考慮してメタデッキを作るのが一種のセオリーです。お弁当に関していえば、環境=季節です。季節の旬の食材は美味しく、安い傾向があります。お弁当作りでも環境を読んで旬の食材を採用していくということでしょう。

使えるカード、食材の制約

TCGの場合にはリミテッド(ドラフトやシールド)といった使えるカードが成約された上でデッキを作る遊び方があります。お弁当作りもそれと同様に、今、冷蔵庫に入っている食材、作り置き、冷凍おかずといった限られたものの中から一つのお弁当を作っていきます。スーパーマーケットでシングル買いができるときのお弁当づくりは構築戦で、それ以外の日々のお弁当作りはリミテッド戦みたいなものなのでしょう。
ちなみに、ドラフトと食べ物の話題ではこんなものが有名ですよね↓。

お弁当作りとデッキ構築の相違点

消費される

デッキの場合は作ったデッキが無くなることはありませんが、お弁当の方は食べることが前提なので毎回無くなります。また、多めに作り置きをしておけば同じものを入れ続けられますが、同じ組み合わせのお弁当を連続で食べ続けるのも味気ないので、変化があったほうが良いです。

戦わない。勝利を目指さない

デッキはゲームで対戦するため、勝つために作るものですが、お弁当はそもそも戦うためのものではありません。世の中にはお弁当で張り合う人やそういう機会もあるのかもしれませんが、基本的には自分や食べる人のために作るものです。一方で、美味しいご飯にありつければ「優勝」だったり、勝負に勝つためではなく楽しむためにデッキを作る場合もあったり・・・。そういう意味では、あるいは相違点とはいえないのかもしれません。

Limitation

この記事では、お弁当として白米とおかずを詰めたものを想定していた。サンドイッチや焼きそば弁当箱といった、その他のメジャーなタイプについては別途、考察の余地がある。
また、手作りのお弁当を想定していたため、構築済みデッキやスターターデッキなどに対応する、コンビニ弁当やスーパーのお弁当、弁当屋のお弁当などの出来合いのお弁当についても考察の余地がある。

あとがき

ここまで付き合ってくださった方々、ありがとうございました。
改めて見返すと、ほんとうに誰得なのかわからない内容でした。
ただひとつ言えることは、お弁当作りとデッキ構築の類似点・相違点について思いを馳せた人が、たしかにここいたのです。

※この記事は、私の過去のブログ記事(外部リンク)を加筆修正したものです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?