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味噌バターコーンラーメンのようにはなりたくない

味噌バターコーンラーメンへの憧れってありますよね。なんて言うんでしょうかね、他のトッピングラーメンに無い魅力があって、名前の時点でもう勝利確定演出かかりまくりって感じで、なんかいいですよね。

でも実は味噌バターコーンラーメン自体はあまり食べた経験がないです。
何故かいざラーメン屋に行ったところで味噌バターコーンラーメンを頼まないんですよね。

味噌バターコーンラーメンって、味噌バターコーンラーメンと自分の距離が近くなればなるほど魅力が薄れていく感じがしませんか?

まず味噌バターコーンラーメンとの距離が最も遠いとき、仕事場だったり電車の中だったり冠婚葬祭中だったりとかのときに味噌バターコーンラーメンを想像するとしましょう。。。どうです?めちゃくちゃ美味しそうじゃありませんか?坊さんがお経唱えてるときめちゃくちゃ食べたいでしょ?絶対に今すぐ食えないときに考える味噌バターコーンラーメンの魅力たるや尋常ではありません。想像しただけでメガネが曇りそうです。

ではラーメン屋の店先まで来たとしましょう。めちゃくちゃ味噌バターコーンラーメン食いたいですよね?でも店先まで来ると味噌バターコーンラーメン専門店なんてニッチなラーメン屋は無いはずですから他のラーメンも目に入ってきます。そうすると財布との兼ね合いで普通の味噌ラーメンにするか、ちょっと腹も減ってるからチャーシューメンにしようかしら、なんて風に目移りしちゃう。この時点で味噌バターコーンラーメンの魅力は減りつつあります。他の存在と並べられたとき、圧倒的な魅力を放てないのが味噌バターコーンラーメンなのです。

では店に入って結局味噌バターコーンラーメンを頼めたとしましょう。もうお腹ペコペコです。さぁやってきました味噌バターコーンラーメン。。。そうなんです。そんなにラーメンとのシナジーを感じないんです。そもそも麺とコーンを一緒に食いづらいし。レンゲに麺少々とコーンを乗せて口に運んだらそれはそれは美味いんですが、とはいえあの頃想像したあの味噌バターコーンラーメンは超えられていないはずです。坊さんがお経を読んでる時に食べたかったあの味噌バターコーンラーメンはこの世に存在などしていなかったんです。

と、まぁ長々書いてみましたが、何が言いたいかというとですね、人間としては味噌バターコーンラーメンみたいにはなりたくないなということなんです。関係が希薄な人たちからは好印象でも、関係が濃密な人に魅力を感じられていないなんて人間にはなりたくない。大人数から嫌われても親密な数人に親しまれるような逆味噌バターコーンラーメンのような人になっていきたいと心底思う今日この頃です。

ここまで19回も味噌バターコーンラーメンと書いてしまったせいですっかり味噌バターコーンラーメンの口になってしまいました。明日食べに行こう。どうせ食べるときそうでもないんだろうけど。。


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