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Poem 333

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ブログ・電子書籍・コンクール入選・・・既発詩から厳選して採取採集。
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2020年5月の記事一覧

知らずに済んだフクシマ

ミリシーベルト、ミリシーベルト、ミリシ・・・ 一生、知るはずのなかった言葉 ベクレル、ベクレル、ベクレル、ベクレル・・・ 一生、知らずに済んだはずの言葉 一大キャンペーンのように バラ撒かれた バラ撒かれた 津々浦々にバラ撒かれた 無知は黙認に等しく 無関心と何ら変わりないこと 痛切に実感した 福島がフクシマになってしまってようやく 数値に求められ 毒気を抜かれたリスクとコスト 一つの天秤に乗せられ 維持を前提とし 見え透いた古典原能を誇大踏襲 「今、福島原発はどうなっ

あの海へ飛ぶ鳥 あの空へ泳ぐ魚  【参考】 LUNA SEA「Make a vow」

時の問いかけに とまどいながらも 特別な大切と ため息つき 躊躇いつつも 試す尊さを 真っすぐな祈り  今こそ もう一度 祈っても  変わらなくても 祈らずには  間違ったとしても 後から何度でも くねくね回り道ドキュメンタリー 思い立ったなら スピードに任せて 大胆に乗り込んで 祈りの溢れるあの海へ これだけでいい この祈りだけでいい そう思いきれる祈りは めったに注いでこないから 優雅に羽ばたいて いるように見えた 大空 あの鳥には 鳥なりに 生存の葛藤が