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わかってます。といってもほとんどわかってないことの方が大半なんだよね。いつの時代も。

AI VS. 教科書が読めない子どもたち

漸く読めました。新井先生の『コンピューターが仕事を奪う』を読んだのが2012年かな。子供が将来、教育に携わりたいと伝えて来たので、これからの社会でどのような能力が必要となるのか、一緒に考えるために手に取りました。読んでみて「そうだよな〜」と思いましたが、その頃は世の中的にはまだそこまで深刻には捉えてなくて、そのあと『機械との競争』の翻訳が出たころビッグデータがバズってからザワザワし始めて今に至るって感じです。この本も話題になっていたので一年前には手に取っていたんですが、なかなか読み進めなくて。というのもその前に先生の講演を聴いていたので、内容的に被っていて読んでもなあと思ってました。「基本的には、AIはあらかじめ設定された枠組みの中で、人間が与えた正解(教師データ)に基づいて分類問題や検索問題を解くことと、人間が設定した基準に沿って膨大な数の試行錯誤をシミュレーションなどで行い、強化学習を経て最適化することしかできません。」という先生の 説明がThat’s all.で、どこまで行っても最適化を超えられない。ということなんですが、最近テレビに出ているいわゆる文化人の方達もそのようなことをコメントされるのをみるとああきっとこの本を手に取っているんだろうなということが透けて見えて、ああ言い続けるって、発信するって重要なんだよなと改めて思う次第です。後半は、読解力がヤバイってことなんですが、これって今に始まったことでは無くて、ずっとそうだったんではないかと思いますし、当然ながら日本だけに特有の現象でもないと思うんですよね。ただ、今後日本は急速に人口減少社会に突入することを考えると、読解力が低下した社会の未来は相当暗いだろうなと思うので、そうならにように1人でも多くの若者の読解力を養成する教育は日本の最重要課題であると思うので、未だ教育への関心を寄せる子供に対して、また読ませてみようかと思います。

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