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教員採用試験対策 小論文「生徒の社会性を育成するために」

  社会性とは、他者との関わりの中で豊かな人間関係を形成し、社会の中で活動していくための資質である。社会性が不十分であると、いじめや自殺などといった問題や不登校やひきこもりといった問題を誘発することとなる。

  社会性は社会生活を送るうえでは不可欠のものであるが、近年は子どもの社会性低下が目立つ。この原因は主に少子化や核家族化によって子どもたちが集団で遊ぶ機会が減少し、コミュニケーション能力を十分に培えないまま、学校生活を送っているという点を指摘できる。

  このため、学校教育において社会性の育成は喫緊の課題であり、このような課題に対しては、次のような施策を行うべきである。第一に授業の中で協同学習、グループ学習を多く行い、生徒が人前で話したり、発表する機会をふやすことである。第二に総合的な学習の時間を利用して、ソーシャルスキルトレーニングを行い、生徒のコミュニケーション能力を高める。第三に学級担任としては清掃指導を十分に行うことである。清掃はクラスメートと分担して行うものであり、協力しあって目的を達成するというスモールステップの一つといえる。清掃を友人と協力して行うことでコミュニケーション能力は培われる。以上のような取り組みを通じて、生徒の社会性育成に努めるべきである。


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