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アメリカ横断ウルトラかわいいツアー

Lost! 

2幕の初めのバスのシーン、見た!?
あの暗いバスの中で、グローバーの肩にあご乗せて寝てるパーシー、あー!それ、よく圭人くんやるやつ!って変なスイッチ入る。暗視ゴーグル買おうかなw

※あのカーテンに映し出された犬、アメリカの長距離バスの会社のマークなんだね(調べたw)犬の怪物にでも襲われるのかと思った。

グレイハウンドバス

余談は置いといて、Lost!ですよ!
かーわーいーいー!!!
原作のパーシーは12歳、ミュージカル版も6年で6つの学校をクビになったとか言ってるし、たぶん同じくらい。最初、映画設定で高校生くらいかと思ってたけど、もっと小さいのかな?いや、違和感無いけど。
そんな子どもたちが森で迷子になっちゃう。
グローバーとパーシーの「食べものない!着るものない!食べものない!」「しっかり!」のやりとり好き。ちなみにだけど、携帯を持っていないのは、モンスターに見つかりやすくなるから…だそうで。
3人で集まってぶるぶる震えるシーンと、ニュージャージーの森に住むリスとのやりとりは、毎回楽しみだった♪
リスさん、帽子がリス仕様で、それに謝ったり、拾って被せてあげたり…とにかく「ごめんね」がかわいすぎたので、そりゃリスさんも速攻で許してくれるよなと。
最終的に、もうパーシーが決めて!ってなって、追い詰められて適当に「じゃあ、あっち!…なんか良さそうな気がする…(かわいい)」

My Grand Plan

どうにも怪しいMおばさんの正体はメデューサ。
「ネメシス」ってなんじゃい(物を知らんから、すぐ調べるw)
ネメシスは、復習とか天罰の女神らしい。ニュアンスとしては、悪の根源とか、元凶って意味もあって、こっちの意味で使ってる感じね。
メデューサの首は、パーシーが目をつぶってぐるぐる振り回した剣に当たって、あっさりと落ちる。グローバーもうろうろ逃げ回ってたから、落ちた首がグローバーじゃなくてほんと良かったよね。
アナベスの「テッテレー♪」かわいい。
首を見た後のパーシーが、剣の切れ味にめちゃくちゃ驚いていて、ちっさい声で「この剣、すっごい切れる…」とか呟いてたw

アナベスの見せ場は、このMy Grand Plan。
アナベスは家出して、5年間訓練所にいる、パーシーより少し年上。
5年間、自分の居場所を守るため、お母さんに認めてもらうため、頑張ってきた。
なのに、後からやってきた男の子は、何にも知らないのに、一躍訓練所の話題の人。
半神半人ってだけでなく、女の子として、努力してもどうにもならない理不尽さにも怒ってる。
でも変わりたい、この冒険を通して、そんな固まりきった自分を変えたい。そんなアナベスの気持ちが歌の中にぎゅうぎゅうに押し込まれていて、優等生なだけじゃ無い一面が見えて魅力が増し増し。
ラストの「頭だっていいし!」で笑顔になって、アナベスなら大丈夫だよって、エールを贈りたくなる。

そのあとメデューサの首をダンボールに詰め詰めする生意気コンビはどうにもかわいいので、はい、ありがとうございます。

Drive

「キラーン✨」「メェ〜」「シューッ!」「シャキーン!」「キーン!」…
これ全部、グローバーの登場音。
リスさんからチケット3枚ゲットして意気揚々と再登場。毎度毎度、わけわからんグローバー劇場をにやにや見てる生意気コンビw
個人的には、グローバーがパーシーを呼ぶのが好きなので、チケットを渡すときに「はい、パーシー!」って言うのいつもにこにこ聞いてた。

みんな大好きDrive♪私も大好き、1曲で一緒に冒険しているような、ワクワク感♪
ロータスホテルの後の「の…の…野宿にしましょう!」とか、お腹すいてケンカしちゃうトリオとか、とにかくかわいいが詰め詰め、かわいい展覧会。(トリオのケンカ、後半はヤギヤギ!って永遠にグローバーの悪口?言っててかわいかったし、なんでケンカしてんの?は、だいぶあざとい感じに変化w)

アレスのバイクに乗って、後ろからパーシーが歌い上げるシーンがいいよね、「俺が俺だから」は、誰かに認めてもらいたくて居場所を探していたGood Kidとの対比もあって、パーシーの成長を感じられる(口に虫入っちゃうけど)。

The Weirdest Dream (Reprise) 

さて、楽しい冒険は一転、不穏な雰囲気。
雷撃を盗んだのはハデスって言う、単純な話では無さそうで…。
久しぶりのルーク。ルーク、もう少し深掘りしたいキャラクター。パーシー、アナベス、ルークの半神半人トリオの中では一番年上(大学生くらい)で、一番経験値が高いルーク、その分闇が深い。けど、なんか手下感が出ちゃってもったいない。

で、突然のタレイア。
タレイアの登場もいきなりだなw

The Tree on the Hill

グローバーの見せ場はここ。
それまでは元気いっぱい、ドジっ子でお調子者の半分ヤギのグローバーだけど、彼にも心に深く残る傷があって。歌い出しの「丘の上に…」の美しい歌声の響きに鳥肌。彼の後悔とどうにもできなかった悔しさが伝わってきて心が痛い。
このミュージカルは、低予算コメディミュージカルと公式が堂々と言っていて、各演出は学園祭ノリな部分も多いけど、それを上のレベルに引き上げているのは、この演者たちの達者さで。
できる大人が本気でやっているからこその深さ。

自分を責めるグローバーに優しく寄り添うパーシーの瞳。いつもふざけてばかりいるふたりが、本当にお互いを支え合い、かけがえのない存在になっていく、大切なシーンだったね。

D.O.A. 

これまたみんな大好きD.O.Aレコードの歌w
ここ、ぜーんぜん本編と関係ないけど、めーっちゃ楽しい!ここだけでもフル尺で公開して欲しい。だって、目が忙しすぎて、全員観たいのに追いきれないw
水先案内人のEmaさんの力強い声が響き渡る。
かっけえー!
菜々香さんも小南さんも、女の子チームがかっこよくて、守ってあげたいヒロインって言うより、私についてきて!って感じの強さがあって大好きだったなー。

ここは全員集合で、とにかく派手に歌って、踊って、楽しんじゃおう!って感じで、パーシーのダンスもキレキレ✨
そうだよな、圭人くんも踊れる人だもんな、なんたって歌って踊ってを10年以上やってきたんだもん。
キラッキラの圭人くん観ると、やっぱりこういうの、1年に1回くらい浴びたいなーって、手拍子しながら思ったりw

Son of Poseidon

それまで存在感を示して来なかった空飛ぶ靴、ここへきての突然の大暴れw
圭人くんが手動で光らせる靴w
これがまぁ点かないんだw
片方だったり、両方だったり、色違いだったりw
余談だけど、あの靴、七色に光るんだよw
ミニライブだけでお披露目されていた、超レアな仕様wいる?その仕様w

靴は勝手に空を飛んで、穴に入っていっちゃった(らしい)。そこには、あの、こわーいおじいちゃん(半神からしたらおじいちゃんよね?)が…。

で、空飛ぶ靴に続いて、ついにタイトルロール登場w
雷撃w
おま…ブレード…もしくは、蛍光灯…。
ミスターDが、子どもたちが学芸会で使うようなアルミホイル巻いたやつじゃないぞ!とか言ってたけど、割と大差ないw

その蛍光灯…じゃない、雷撃を求めて、最後の三大神ハデス登場✨

ものすごいインパクト☠️
ビジュアルのインパクトに比べると、ハデス割と優しい。考える時間とかくれる。

そしたら気付いちゃったよねパーシー、俺ってポセイドンの息子だった。
ということで、力強く歌い上げ、貝のネックレスを使ってポセイドンの門(うちわと布)を開ける。

怒涛の展開、どうやらアレスが首謀者らしいぞ!
えいやー!!っつって、すーだーれー!
その間、しましま靴下なの、つい見ちゃうんだよな、ごめーん。

これ、オリジナルは、ブロワーでトイレットペーパーをぶわーって巻き上げる演出で、客席に波に見立てたトイレットペーパーが飛んでいき大盛り上がりみたいなやつで。すっごい楽しみにしてたんだけど、感染症予防とか、権利関係から、この演出は難しかったんだろうなー。すだれはちょっと弱いような気がしたけど、波にのまれる小原アレスがすごい頑張ってたので、それでいいですw
パーシーの「うーみーだー!」が、力強くて最高にかっこいい。

アレスを倒して、心残りはお母さんだけど、ようやく登場、アロハシャツの人。
だから、神のビジュアルw
ポセイドン、サリー、パーシー。
半神半人の事実を知ったばかりの頃に出会ってたら、こんな風に受け入れできなかったよね。
成長したなぁ、パーシー✨

The Last Day of Summer

めでたく冒険の旅は終わったけど、パーシーには気掛かりが…。
雷撃を盗んだ半神は、ルーク。
ルークのソロ、切ない。
ルークの冒険は孤独で、仲間に目を向ける前に自分の中の穴に落ちていってしまった。誰もルークの手を取ることができなかった。パーシーとルークは、ほんの少しの違いで、大きな違いが出てしまった。
だからほんとはルークも救われて欲しかった、続編がある物語だから、どうしてもルークの扱いが難しい。完全な悪役じゃないだけに、強引に退場になってしまったのは心残り。

Bring on the Monsters

手放しでめでたしめでたしになるかと思ったら、不安が残る結果に。タイローンは「ここにいれば安全」と子どもたちをはげます。
それを聞いたパーシー、
「親たちに守られているだけじゃダメだ。自分たちは外の世界で戦うべきなんだ。自分たちの力で。そこに怪物がいるんだから」
これ、単に半神半人を狙う怪物と戦うってだけじゃなくて、些細なことで自分と違う人たちを排除しようとする世の中全体のことを言っているのかな、と。
問題アリの親たち、他の人とは違う自分、距離を置かれてきたクラスメイトたち。
でもそれがREAL WORLD。
自分たちは自分の力で道を切り開いていくんだ、頼れる仲間たちと。

このメッセージ、たくさんの子どもたちに届いて欲しいなと思いつつ、大人の心にもしっかり届いたよ!
圭人くんが東京千秋楽のあいさつで、「この物語がみなさんに届いて、毎日の生活の心の糧になれば、とても嬉しいです(ニュアンス)」と言っていたように、しんどいときに、ふとあの汗だくでキラキラと輝くパーシーやみんなを思い出すと笑顔になるし、音楽を聞けば自然と力がわいてくる。
明日からもまた勇気をもって、世知辛いREAL WORLDを生き抜くぞ!と、剣をペンに変え、社会人は歩き出すのです。

(余談:よみうりホールはビックカメラの上にあるので、帰りは店内エスカレーターを使うんだけど、公演中ちょうどルンバのキャンペーン中で、「マツケンルーンバー♪」って、流れまくってて…。
ミュージカルの余韻に浸って劇場を出たのに、気づくとマツケンルーンバー♪が脳内を駆け巡っていたのも良い思い出)

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