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【eBASEBALL2019-2020】パ・リーグ第5節観戦レポート 2020/01/11

おことわり

文章構成上、eBASEBALLのプレイヤー名・ゲーム内に登場する選手名は敬称を略している場合があります。
また、筆者は近年、実際のプロ野球への興味が薄れており、ゲーム内に登場する選手等について明るくないところがあります。誤った記載があればご指摘ください。
プレイヤーの配球・メンタル状態についても触れる場合がありますが、これらはあくまで客観的な感想であること、推測や結果論の要素が強いことをご理解ください。

試合経過

各カードの流れは

選手入場
前節のあらすじを含めた煽りVTR
3連戦
選手退場
  (→全試合終了後はじゃんけん大会等)
選手が戻ってきて交流会
  (→全試合終了後はプレミアム指定席の方の撮影会)

の流れ。
今季から追加された交流会については後述

第1カード 楽天×ロッテ

煽りVTRでは楽天の前節の3連敗 (スラーブ・スイープ) 、ロッテのマジック3が周知される。
戦前の状況では、4位 (同率3位) の楽天は2勝1分以上でロッテの優勝を消滅させ、オリックスと優勝争いになる。また3位のソフトバンクとはこの日の勝敗でCS進出権を争う。
試合が進むまで気づいてなかったが、天王山の繰り返される状態だった。

第1試合 高田和博 (楽) 0-0 (ロ) 柳虎士郎

緊張しないんじゃないかなと勝手に思っていた柳選手がガチガチ。ただ試合を見てても捉えられていない印象はなく、強振精度も悪くなかった。高田選手の緩急が上回ったということか
打ち勝つパターンを奪われた柳選手は点数以上に追い詰められる。最後のピンチを乗り越えたことが成長につながれば。
高田選手は高いナイピ率の割に勝利のついてこないついてないシーズン、ただeCSでは堅実な戦力となれそう。

第2試合 町田和隆 (ロ) 3-5 (楽) 井上将旭

町田選手に関しては案の定ガチガチ。しかし井上選手も思ったよりガチガチ。2回までは井上選手がナイピを出せてなかったものの、町田選手としてはここで1点取れなかったところで勝負が決まってしまった。
井上選手は緊張が解けた後、ミート・強振を織り交ぜた見事な先制・中押し。何を投げても打たれるということはこういう状況かと思った。
この日出てなかった投の三輪選手と、打の井上選手が、eCS以降はタッグを組むというのが本当に怖い
とはいえ最後に一打同点の見せ場を作った町田選手、会場の鴎党は力が入った。eCSでは背中を叩かせず、逆に人の背中を押すような活躍を期待。
この時点でロッテのマジックが消滅、2位オリックスにマジック3が点灯。

第3試合 岡田郁斗 (楽) 0-9 (ロ) 下山祐躍

負けた方の優勝可能性が消滅する地獄の戦い。ロッテは引き分けでも優勝消滅。しかし幕張の強心臓・下山選手は冷静だったように思えた。
昨季のナイピミスを拾う打撃が見事に復活。さらに今季あまり見かけなかった盗塁戦術OB初芝氏でもきっちり本塁打。1点取ってからはもはや負ける気のしないスンスケナイト。 ※外は昼だけどゲーム内は夜ですから
最後、真中のやや高めに投じたカットボールが、気の緩みなのか意図的な渋い配球なのか、ちょっと気になります。
岡田選手をフォローするなら、今季は実績組との対戦が続いて気の毒な感じ。

結局ロッテが1勝1敗1分で切り抜け首位キープ・2位以上確定。
楽天は優勝消滅・4位のままながら、3位ソフトバンクは緒方選手・神谷選手を残す西武戦のため、eCS進出の上では十分なプレッシャーをかけた。

というか他の選手も含めて、よく死闘だったり号泣だったりの後に交流会できますよね・・・

第2カード オリックス×日本ハム

煽りVTRではオリックスに逆転優勝・日本ハムにCS進出の可能性が残っている旨が周知される。
戦前の状況ではオリックスは1勝以上+3戦負けなしで逆転優勝。引き分けの多かったオリックスは1敗の重みが大きくなった。
優勝争いに残ったロッテナイン (スリー?フォー?カルテット?) は、M-1グランプリよろしく別室待機。合間合間に下山選手主導の小芝居。

第1試合 指宿聖也 (オ) 6-1 (日) 及川裕也

及川選手は前節のスイープ決定サヨナラ弾で勢い十分。がっぷり四つで両者組み合ったが、及川選手のピッチングに慣れの出てきた指宿選手が徐々に加点。6連勝を横綱相撲で飾った。
そもそも個人的には、昨季プロのマツ選手からeBASEBALLを見るようになったため、マツ選手を初戦で打ち込んだ指宿選手 (当時みっすん名義) はかなり衝撃的なファーストインパクトだった。
その後4試合で4点しか取れてないのは意外だったが、今季は投打とも成績が残るようになり、改めて恐ろしく感じた。

第2試合 相澤一久也 (日) 1-2 (オ) 高川悠

指宿選手の勝利はある程度予想されていたため、ここからオリックスファン・ロッテファンの注目がさらに集まる。
相澤選手は今季未勝利ながら、切り替え打ちに活路を見出し最悪の状態を脱していた。3回表の失点を裏にすぐ追いつき、流れを掴んだかに見えたが、4回表にもう1点入れられると追いつけず。
終盤甘く入ったカットボールを相澤選手がついに捉え、入れば逆転サヨナラの際どい大飛球となったがファール。会場は悲喜交々がこだました。
相澤選手は高川悠選手の実兄である巨人・高川健選手とも対戦しており引き分け。その時の試合データは高川悠選手にかなり研究されていたのではないだろうか。
日本ハムはこの敗戦でBクラスが確定。

第3試合 松井徳成 (オ) 1-4 (日) 鴇田貴大

【この日の個人的ベストゲーム】
1勝1分でいいところを2連勝でつなぎ、優勝への機運が高まるオリックス。引き分け以上なら優勝だが、運命の最終試合を任されたのはここまで未勝利の松井選手。
松井選手というより、OB山田久志氏に託したといってもいい試合。高速シンカーのキレに会場は騒然となるが、要所を凌いで2勝を積み上げてきた鴇田選手だけは動じなかった。
いつか来るはずのストレート狙いを極力悟らせず、外角低めを一撃で仕留める。恐らく練習通り、イメージ通りのホームランで先制。
その後追いつかれたが、山田氏を替えた後、やや中に入った縦スライダーを見事に捉え、中押しの2ラン。交代が悪手でないのに悪手に思えてしまうくらいの見事なバッティングであった。
5回表のダメ押しの1点は大きく、その裏の「ホームランで同点だが、同点にはホームランが必要」という、表裏一体・チャンスはピンチの状況に松井選手が根負けし、最後は力のないフライで仕留めた。

オリックスの第3試合までもつれたものの、ロッテが逃げ切り優勝。
同時にオリックスの2位も確定。

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全試合終了後のマスコミ対応の時間。
ブロック内フリー席から懸命に撮影。

疲弊したオリックス・日本ハムの選手の前で優勝インタビューを行い、鴇田選手のインタビューを省略するのは、さすがに失礼に感じたので、来季以降は演出方法を見直してほしいです。

第3カード 西武×ソフトバンク

煽りVTRでは西武緒方選手の引退、ソフトバンク加賀谷主将の3連勝宣言が周知される。
昨季日本一の西武は残念ながら噛み合わず、戦前時点で最下位が確定。
ソフトバンクは1勝1分以上で3位確定という重要なカード。
客席は激戦の連続・優勝チーム決定で若干お疲れムードだったが、ステージではお構いなく激戦が続く。

第1試合 神谷将徳 (西) 1-0 (ソ) 大石直弥

西武のOK砲から、まずは神谷選手が登場。
今季苦戦の続いている大石選手相手には快勝すると思っていたが、本塁打王を意識した神谷選手はバッティングを崩し、結局1-0というスコアになった。
ちょうど本記事の執筆中に、セ・リーグでの優勝争いで、強力打線にOB王貞治氏も擁する巨人がマジックを減らしきれずV逸。勝って当たり前の空気感は選手にとっては重圧、いちファンとしてはなるべく控えたいと思った。
大石選手としても逃した魚は大きいか。

第2試合 加賀谷颯太 (ソ) 5-2 (西) 大上拓海

ソフトバンクは絶対的信頼を得ている加賀谷選手が登場。
西武は大上選手。申し訳ないことにこの試合まで、私の中で大上選手の印象は薄かったが、3回表までで1点差に追いつく食らいつきに彼の執念を見た
やや下世話な話だが、緒方選手が引退することで西武の契約更改は余裕がある。大上選手の若さやファイティングスピリットを見ていると、是非継続契約して頂き、来季の成長を見てみたいと感じた。

第3試合 緒方寛海 (西) 8-2 (ソ) 加賀谷颯太

2つの大きな決意が絡んだ試合。
一つは当然、緒方選手の引退試合。インタビューの受け答えが大人になってきてたので不思議に思っていたら、なるほど就活かと。まともな就活をせずに何年か苦労してきた私としては、彼の堅実な決断を理解したい。
二つ目は加賀谷選手のダブルヘッダー。ここまで全員ちょうど5試合を消化していたソフトバンクは、最終節特別ルールにより、大石選手または加賀谷選手の複数試合出場が可能。そして味方からの推薦を受け、加賀谷選手は本当に連続出場することになる。
結果として加賀谷選手は試合後半に精彩を欠き、eCSを逃す敗戦につながってしまったが、特別疑問はない。プロ同士にしかわからない信頼関係を、ファンがとやかく言うべきではないと思う。
本塁打王でもライバルの緒方選手・加賀谷選手という好カードは、緒方選手が満塁弾を含む4本塁打で圧倒。守っては加賀谷選手を1本塁打に抑え、本塁打王 (指宿選手とタイ) と打点王 (単独) をかっさらった。

第3試合をもって全順位が確定。
直接対決でソフトバンクに負け越していたものの、この日の成績で上回った楽天が滑り込み3位
eCS出場権はロッテ、オリックス、楽天が得た。また偶然にも、この3球団の各キャプテンが防御率3傑を独占した。

最終節ということでeCSの決意表明式・撮影会も行われた。
緒方選手含め、Bクラスチームの選手は静かにステージを去った。

交流会について

今季は各カード終了後に選手と観客の交流会が行われている。
短い立ち話ができるほか、希望すれば各選手からトレーディングカードを貰える。
もしかしたらこのような会は気の進まない選手もいるかもしれないが、eスポーツの普及のカギはSNSとされているので、前向きな試みだと思う。
(女子プロ野球でやっていた勝利後のダンスより全然良い)

私の場合、ロッテの4選手は大なり小なりtwitterで関わりがあるため、どうしても身分を明かした上でご挨拶したかった。そのため差し出がましいと思いつつ、フリーズするよりマシかと思い、twitterのトップページを印刷して、思い出していただいた上で会話する、という手段に出た。

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戦利品+自己PRプリント
カンフーバットはブロック内フリー席購入で、
自由帳と鉛筆はアンケートで貰えます。

しかし元々口下手な上に舞い上がったので、こちらからは「今日の試合はこうでしたね」「応援してます」以上の会話はほぼ出来なかった。
気をつかって話を広げて頂いた4選手に改めて感謝いたします。
(下山選手が比較的話しやすく感じたのは、きっとこれまでの職歴のたまものだろう。改めてファンになってしまった。)

どの球団も熱心なファンがぞろぞろ並んでおり、他の球団については今回は遠慮。来季以降できるかは自分次第。

ちなみにeBASEBALLガールズとの交流会は実施されておりません。

会場について

昨季は基本的に六本木のコナミ会議室で行われていたが、今回は台場のフジテレビエントランス。それなりに広いところだった。

ただ、行ってみた結果としては残念なところの方が正直目立った。
・家族連れのあまり来ないイベントなので、台場の観光地色・景観の良さといった立地が生かされてない。電車も高い。
・フジテレビエントランスの音響が悪く、例えば当日解説にいらしていた多村仁志氏のバリトンボイスが聞き取れない。
・頑張って暖房を効かせていたが、夕方は客の出入りがあるたびに冷風が入ってくる

昼でも夜でも・どこでも・省スペースでもできるというのがeスポーツの利点なので、そこにわざわざ逆行したということはスポンサー集めの影響があったと思う。 (そりゃテレビ番組化のためには、テレビ局内で撮影した方が取り回しがいいに決まってる)
eCS以降はコナミの銀座スタジオが使われるようなので、そちらの方が快適なら、アンケートか何かで意思表示したい。

全体的な感想

会場のクレームの後にすぐにこう書くとアレですが、単刀直入に、見に行って良かった。

昨季よりも「ここに投げたから打って (打たれて) 当然」という境目が見えやすくなってきていて、レベルが上がっているんだなと感じた。
そこが一見さんに伝わりやすくなれば、フジテレビと絡んでおいてよかった~となるコンテンツに成長して行けると思う。恐らく大きな黒字は出ていないと思いますが、コナミさんには試行錯誤して頑張ってほしいです。

もう少し冷静になったときに、大会運営として今季良くなった点・まだまだの点が見えてくると思うので、その時に別の記事を起こせればと思います。

選手の皆様お疲れ様でした!
千葉ロッテマリーンズ優勝おめでとうございます!

(了)

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