どうでもいい時々会いたい

不安定なわけじゃない。
気持ちに波風が立たず、むしろ穏やかですらある。

仕事が忙しい。
年度末が繁忙期のわたし。
膨大な量の、やらなければいけないことに追われている。


息子のことで忙しい。
息子を心配してくれていた友だちが今度は不安定。
安定したと思っていた息子自身も、どうやら気持ちに波があるらしい。

そんな中で、これまで週２日だった自主練が、週４日になった。
送迎だったり、練習の手伝いだったり。
手伝いは強制じゃないんだけど。
親同士の関係性もあるし、時間のある限りは参加しようと思っている。

当たり前のようにご飯を作り、片付けて、洗濯を回したら、干して畳む。
みんなやってること…そう思えど、日々のことに追われている。

自分で決めたことだけど、ワンオペですべてを回している。
熱があっても、めまいがしても、わたしの代わりはこの家にはいない。
毎日やるしかない。

そんな生活をしていると、ふと思う。

あ、恋愛どうでもいいや。

そんなフェーズにいた。

別に嫌いとか、嫌なことがあったわけじゃない。
連絡がこないことも、会えないことも、寂しいじゃなくて、どうでもいい。

彼のことを考えることに、脳の容量を割かなくなる。
このまま連絡がこなければ、終わるんだろうな…そんなことを考える。
たぶんその時に、わたしが縋ることはない。

冷めたわけじゃないんだけど、冷める前ってこんな感じだった気がする。
今、いなくても大丈夫。
１人でやれる気がする。

それでも彼の実家へ続く道を通れば、会いたいなぁと思ってみたり。
車を置いたり交換したり、よく実家に行っている話を思い出しては、姿だけでも見たいと思ったり。

どうでもいいと思う気持ちの中に、時々ふわっと出てくる、好きとか会いたいの気持ち。

懲りずにマッチングアプリを開くんだけど、ちっともときめかない気持ちと、新しい人と始めるだけの情熱がわいてこないと、アプリを閉じる。

noteで恋をしているキラキラな人たちの姿を、眩しかったり、微笑ましかったり、羨ましかったりしながら読む。
なんで連絡の一つもしてこない？わたしのことはどうでもいいの？

『既婚男性が本気のときの行動』なんてググって、『連絡頻度や会う頻度が増える』『休日にも会ってくれる』なんてのを見つけては凹む。
笑っちゃうほど、全然当てはまらない。

放っておいたら、いつまで連絡がこないんだろう。
わたしから連絡する要件もなければ、安心させてなるものかと思ったりもする。

あなたにとって、都合のいい女かもしれないけど、そうそう気持ちを全部なんて見せてあげない。

最後に連絡を取り合ったのが木曜日。
もちろんわたしの送ったLINEに既読がついたまま終わっている。

金曜日に何ごともなかったように連絡して、会いに来るのかな…。
先週は会っていないから、仕事が忙しくなければ、そろそろ来るころだ。

今日は火曜日。
スマホのアラームを止めるときに、LINEがきていることに気づく。

普段はおはようもおやすみもやり取りしないのに。
『おはよう』と、ご機嫌伺いのLINEを送ってきた。
ビックリして目が覚める笑

連絡は１週間はあかない。
会いに来るのは１ヶ月はあかない。

微妙に及第点をついてくる。
どうでもいいが、冷めるに変わる前の微妙なタイミングでアクションを起こしてくる。

そんな関係が嫌なら、切ってしまえばいいだけなのは分かっている。
見回せば、世の中の半分は男なんだし。

それでも相手からの連絡を嬉しいと思い、会いたいなぁと思ってしまうのは、やっぱり好きなんだ。
どうでもいいから、会いたいに傾く。

相手の頭をかち割って、中を見てみたいとすら思う。
それができないから、恋愛って楽しいし、苦しいのかもしれない。