カマキリの季節

やってきてしまいました…。
この季節が。

わたしはてんとう虫とダンゴムシしか触れないような、やわな母でして。
息子たちも、バッタも触れないような、やわな息子たちだった。


遡ること2年前。

「カマキリ飼いたいんだけど!」

息子たちからの、突然のお願い。


え………嫌なんだけど…………。
そうは思ったものの。

「世話ちゃんとしなよ」

とりあえず許可した。
世話しないようなら、放出してあげよう。


カマキリって、生き餌しか食べない。
飼うとなった以上は、新鮮な餌を用意してあげなきゃいけない。

君たちバッタも触れないのに大丈夫??笑
カマキリだって触れなくて、割り箸使ってるじゃん!!笑


とりあえず家にあった虫かごにカマキリを入れて、その日から虫取り網を持って、バッタを捕まえに行く生活が始まった。

ビビりな息子たち。
最初は網を片手に、大騒ぎしながらの餌取り。

すぐにやめるかと思ったカマキリ飼育だったが、毎日蚊に刺されながら、せっせと餌を取ってきていた。



そんなカマキリが、初めて脱皮した!!!!!



が、虫かごが小さかったし、途中で滑り落ちてしまったんだろう。

上手く脱皮できず、後ろ足が上手く使えなくなってしまった。

その後も大き過ぎる餌を入れてしまい、カマキリが負傷してしまう。


それ以降、せっせと世話をしたものの、少しずつ弱っていくカマキリ。

最初は乗り気じゃなかったわたしも、毎日カマキリを心配し、せっせと口元に餌を運ぶ。
なんかもう、愛おしいとまで思えてきた。


そんな初代カマキリ。

苦しそうな最期だった……。

親子3人で息を引き取るまで見守り、1ヶ月半ほどの思い出を語り合って大泣きした。

苦しい最期にさせてしまってごめん。
ちゃんと快適な環境を整えてあげれば良かった。


そんな別れを経験して。
昨年は100均なのに500円もする大きな虫かごと、園芸用のネットを購入。

バッタもカマキリも素手で捕まえられるようになった息子たち。

バッタを捕まえすぎて、バッタ用の虫かごの中でバッタが脱皮する笑


2年目にして3回程の脱皮を見守り、生涯を全うさせることができた。
(貰った時に大きかったから、3回しか脱皮しなかった。通常6~7回脱皮するらしい)



そして今年。
やってきました、カマキリの季節。


めっちゃ小さいヤツを貰ってきた…。

餌…どうするん??
(アブラムシとかコバエを食べるらしい…)


毎年毎年、我が家に虫たちを届けてくれるのが、近所のヒロ君だ。

実は車椅子の子なのだが。
小学校6年間、うちの長男とずーっと仲良くしてくれた子。

彼の妹も長男に懐いていて、長男たちが卒業した後も、ヒロ君の代わりに虫を届けてくれる。

今年の小さなカマキリも、ヒロ君の家からのお裾分けだ。



ちなみに、子どもたちよりもカマキリのサイトを読み込んでいるわたし笑
小さなカマキリ用に、排水溝ネットを虫かごの天井に被せてみた。
(脱皮の時の落下防止になるようです)

息子たちはせっせとアブラムシを運んできている。


せっかく来てくれたんだから。
大きく育ってくれるといいな。

わたしは未だに、バッタもカマキリも触れませんがね笑
でも不思議なもので、だんだんカマキリに愛嬌を感じるようになってきた。

慣れってすごい笑


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