桜井さん観察日記第四話「過去」

おつかれさまです。まず、このシリーズの更新が数日空いてしまったことをお詫びします。

今日は桜井さんの過去(本人から聞いた話のため、おそらく嘘が多い)を書きたいと思います。

ちなみに、このシリーズに関して、桜井さん本人に「桜井さんの生活を文章を書いて公開したいです」と尋ねたところ、「いいよ書かなくて、デュフフ」と返事が返ってきたので、「ってことは書いてもいいってことですよね?ありがとうございます。収益が出たら分けますね。」と言ったら何も返事がなかったので許可を取ったということにしています。

その上で桜井さんに色々とインタビューをしました。とりあえず箇条書きで桜井さん本人から聞いた現在や過去をまとめます。

・前職はタクシードライバーだが、スピード違反で一ヶ月仕事ができなくなり、そのまま辞めた
・実家暮らしだが、父親とは絶縁状態(桜井さんの生活がだらしないことが原因)、母親との関係は良好で、ご飯も用意してくれるし、全ての家事をやってくれる
・身体が悪く、マッサージに通わないと持たない(第三話参照)
・若い頃は100人斬りをした
・風俗は行ったことはあるが、相手が全く知らない人だと興奮しないためあまり好きではない
・セフレ関係の女性の家に居候していたが、10年ほど前に追い出されてしまった(桜井さんが家賃や光熱費等を一切払わなかったため)
・お酒は好きではないのでガールズバーやキャバクラの類は興味がない
・スマホゲームを4つほどやっている
・生き甲斐が一つもない。本人曰く、人生に興味がない
・麻雀は好きだが、基本的に勉強が嫌いなため強くなりたいという気持ちはない
・一応、趣味はドライブ
・野菜を食べない
・客観的に見て自分がダメ人間であることは自覚しているが、現状を変える努力は一切したくない
・父親が本当にブチ切れて家を追い出されたら、住む場所も、新しく家を見つけるお金もない
・たまにスロットをやる
・かつてはダンスダンスレボリューションのトッププレイヤーだった

…ざっとこんな感じです。いくつかピックアップして深掘りします。

まず、スロットについて。「たまにしかやらない」と言っていますが、色々と聞くと、最終的にはこう言っていました。
「手元にまとまったお金があったら全部使ってしまい、何万もスッてしまった時の精神的ダメージが大きいから、小さいお金でちょこちょこ遊ぶことによって、ダメージを減らしている」
捉えようによっては、自分なりに適度な遊び方を見つけているように思えますが、大前提、その「小さいお金」は出勤のたびに店から前借りしているお金です。

簡単に言うと、給料日にまとまったお金をもらってしまったら、ある分だけスロットに使ってしまい、その際の精神的ダメージが大きいため、ちびちびと給料を前借りして遊ぶことにより、「スロットでお金を使ってしまった」という感覚を麻痺させているということです。

ギャンブルをやらない僕ですら、これがギャンブルに向いている人の肝っ玉でないことくらいはわかります。

そもそも、「使えるお金を全て使い切る」という前提でスロットを打っています。

次にピックアップしたいのは
前職のタクシードライバーを、スピード違反による一ヶ月の免停でそのまま辞めてしまった。ということです。

まず、スピード違反なんかするなよ。と言えますし、一ヶ月仕事ができなくなったくらいで辞めるなよ。とも言えます。
仕事ができない一ヶ月間の生活費を何かしらのアルバイトで補填して、またタクシーの仕事を再開できた際には違反をしないように気をつければいいだけのことです。ペーパードライバーの僕にでもわかります。

では次、風俗は行ったことあるが、相手が知らない女性だと興奮しないのであまり好きではない。
これは嘘か本当かはわかりませんが、嘘であってほしいです。
実は風俗が大好きで、それにお金を使ってしまっているからお金がない。のほうがまだ健全です。
もし本当に知らない女性に興奮しないのであれば、性欲もりもりの桜井さんは、知り合いに手を出そうと行動することになります。
過去の記事で、今働いている声優志望の女性(30代前半)を食事に誘い、サイゼリヤを割り勘した後、その女性の家の前まで行って、普通に中には入れてもらえなかった。という話を書きましたが、この話の詳細を最近女性本人から聞き出しました。

桜井さんは、家の前で2時間ほど粘ったそうです。
粘った末、女性がデニーズに行きましょうと切り出し、その日は結局、「サイゼリヤとデニーズのハシゴ」というファミレスツアーで終わったとのことでした。

…犯罪者の一歩手前です。

46歳のおじさんが家の前で2時間粘ったという事実だけでも事件性を感じるし、一歩でも敷地内に入った瞬間に不法侵入の罪に問われてしまいます。

冷静に考えて、この「行動」はやばいです。
僕も男ですし、生きていて出会った女性と性的な関係になりたいという感情を抱くことはあります。
むしろ、この欲望が一切なかったら不健康です。
ただ、多くの場合「欲望」で終わります。「欲望」をもれなく「行動」に移していたら、人はいつか罪に問われます。

仮に僕が桜井さんの立場だったとして、その女性と性的な関係になりたいという欲望が湧いたとします。
「これからも一緒に働くにあたって気まずくなるだろうから、手を出すのはやめておこう」
と思うはずです。給料を前借りしている状態で、ここしか働き口がない桜井さんの立場ならなおさらです。
仮にその女性が桜井さんを受け入れて、一緒に働くにあたっても支障がなければ問題がないのですが、「嫌がられているのに2時間家の前で粘る」という現象が発生している以上、問題がないとは言えません。

「欲望が理性を上回り、罪を犯してしまう可能性のあるおじさん」よりも、「借金をしてまで風俗に通ってしまうおじさん」の方がよっぽど健全であるということです。

ここで、最初の箇条書きから3つほどピックアップします。
・自分がダメ人間であることは自覚しているが、現状を変える努力はしたくない
・麻雀は好きだが、基本的に勉強が嫌いなので強くなろうという意思はない
・一切の生き甲斐がない、人生に興味がない

上の2つから言えることは、「とにかく考えることが嫌い」ということです。
そして3つ目は「今後自分がどうなってもいい」とも言い換えられます。

考えることが嫌いで、今後の自分がどうなってもいいと思っている人間が、性欲もりもりだったらどうなってしまうか…

想像しただけで恐ろしいです。

ただ、今のところ犯罪者ではないので、まだ一緒にいることはできます。

一緒にいられるうちに、色んなことを聞き出したいです。

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