青森G3決勝感想

新山くんがSS選手になるために背負った業というのか。若くしてSS選手になるにはチャンスも少なく生涯なれない選手もいる。東北を背負う為自ら矢面にたたされ全力で後ろの選手を引っ張る決意を決めてから大会で優勝したことはまだない。

そんな新山くんにいつもありがとうという気持ちを東北の選手達からは感じる並びだった。

相対して眞杉、森田と別線で走り誰にでもチャンスがある並びをとった。

誰かが東北分断せねば…
昨今4車が先頭を犠牲にして番手が優勝する当たり前の接待の図式に吠えるように噛みついたのは眞杉だった。

お前の先頭のプライドはそんなもんか?と新山くんから番手をもぎ取ろうとするその攻めかたは同じSS選手を鼓舞し問いかけるしかけにみえた。

激しく火花を散らす新山眞杉両雄に前も後ろも息をのんだだろう。

眞杉の再三のアタックを内有利で新山くんが踏ん張るも激しく後ろでやりあう混戦を冷静に戦局を見極め捲りに抜け出したのは佐々木だった。

見ている人間も優勝した本人もこれでよかったのか?という気分だっただろう。佐々木のコメントからもそういう意図がよみとれた。

だが佐々木から自信になったし次に繋がる、嫌な過去を払拭出来たと嬉しいコメントが聞けたし何より優勝が嬉しかったのだろう。笑顔が素敵だった。お世話になったし練習に付き合ってくれた方々と食事に行きたいとファンも嬉しくなるような佐々木の人間性。

色んな所で眞杉に対して賛否両論が出ているが、
「誰もが優勝のチャンスを」絵に描いたような展開に疑問を感じ、何もやらずに負けてしまって涙を流す若き獅子のSSとしてのプライドを選手にファンに問いかけた一戦だったように思う。
結果でぶっきらぼうな言葉が飛ぶのがわかった上であえて自らチャレンジしに行った眞杉にありがとうと言いたい。



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