中国でユニクロ好調 売上高5000億!

 ファーストリテイリングの2019年8月期第2四半期決算は、売上高がわずか半年で809億円増え、1兆2676億円(前年同期比6.8%増)、営業利益が1729億円(同1.4%増)、当期利益1140億円(同9.5%増)となった。海外ユニクロ事業は売上高が725億円増え、5800億円(同14.3%増)、国内ユニクロ事業は暖冬の影響もあり23億円減り4913億円(同0.5%減)、GU(ジーユー)は113億円増え、1171億円(同10.7%増)だった。

 日本のファッション小売り企業で中国で現在成功しているのは、「ユニクロ」と良品計画が手がける「無印良品」だけだといわれている。

なぜ、中国市場でユニクロが勝てたのかを明確化したい。

要因は6つ

⑴「ユニクロのブランドビルディングの成功」

⑵「デジタルマーケティングの拡大と進化」

⑶「他社に真似できないユニクロの商品」

⑷「出店戦略の成功」

⑸「EC事業の拡大」

⑹「強いチームワーク経営・全員経営」

それぞれ解説していくと

⑴「ユニクロのブランドビルディングの成功」

さまざまなブランドランキングで1位を獲得している。         *「Campain Magazine」が選ぶ「2018年 グレーターチャイナ・ブランド・オブ・ザ・イヤー」                                *「第一財経週刊」の「ゴールデン・ブランド」に7年連続選出     *「2018 中国著名ブランド・デジタルマーケティング・バリューランキング」で4年連続1位を獲得

圧倒的支持と高い認知度を得ている。

⑵「デジタルマーケティングの拡大と進化」

SNSによるマーケティングが成功している。中国大陸ではWeChat(ウィーチャット)やWeibo(ウェイボー)などのSNSプラットフォーム上のマーケティングによって、将来のお客さまとなる若年層の新規顧客が大幅に増加している。ファッション業界でも一般消費者に対しても大きな影響力を持つKOLの獲得に成功している。KOLが発信した情報を見て商品を購入し、お客さま自身のSNSで新商品のニュースや着こなしなどについて発信されるなど、マーケティング効果がより高まっている。

⑶「他社に真似できないユニクロの商品」

 高品質高機能性素材なため他社が入る余地を与えない。また、ファンション性も近年では高く評価されコラボなどを多く行いバラエティに飛んだ物を作っている。

⑷「出店戦略の成功」

 事業をスタートした当初から、購買力、発信力の強い1級都市(北京、上海、広州、深セン)を中心に出店し、1級都市での店舗数は200店舗となり、中国大陸の店舗数の約3割を占める。個店経営を行い赤字店舗を作らないように事業拡大を行なっている。

⑸「EC事業の拡大」

中国ではECは発展しておりO2O(オンライン・トゥ・オフライン)による店舗とオンラインが融合した新しい小売りのスタイルが確立しつつある。

⑹「強いチームワーク経営・全員経営」

競争が激しい中国市場で生き残るため社員一人一人に明確な経営方針などを落とし込んでいる。

中国小売市場で、爆発的な売上を確立したユニクロまだまだ中国市場を取りに行くために投資していくでしょう。マーケット人口13億人の市場をユニクロが今後どのように拡大していくのか注目したい。


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