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Day.3 Summer

30day song challenge」、三日目のテーマは「夏を思い出させる曲」。

この企画noteを始めた時、一番最初に決まった曲が本日お送りする「Summer」でした。

ジブリ映画やCMソングを多く手がける久石譲氏の「Summer」、一さじの寂寥感のある左手の出だしと、清涼感と透明感のあるピアノメロディが晴れわたった夏を感じさせてくれる一曲です。

久石氏のピアノが上手いなぁと感じるポイントは、例えばメロディが始まって6小節目、「ファソララ、ララファレ」の部分で一瞬の抜きとクレッシェンドを挟んでいる部分。この絶妙な表現を聞けば聞くほど、瞼の裏側には夏の情景がぶわぁっと広がって、久石氏の凄みを一層感じてしまいます。

さて、この「Summer」にはいくつかのアレンジバージョンが存在します。本日はその中でもわたしのお気に入りをいくつかご紹介いたします。

こちらは管弦楽アレンジ(ロンドン交響楽団)による編曲。さわさわと流れる風のような弦楽器のピチカート(C Dur)から始まって、中間部のファゴットとクラリネットの音色でお馴染みのD Durになります。
これはあくまでわたしのイメージなのですが、冒頭のC Durの部分は5歳ぐらいの子供があどけなく遊んでいる感じ。D Durになってからはシャープが入っているせいか、少し浪漫的要素があるような、少年の快活さとはどこか違った明るさがあるように感じています。

みんなはどんなイメージを持っているのか、聞いてみたいなぁ。

アレンジ二つ目は、吹奏楽編曲。毎年リリースされる「New Sounds in BRASS」の2009年版に収録されています。

故・岩井直溥氏による編曲というのも好きなポイントですが、何より自分がソロを吹いた曲という思い出もあり、懐かしいアレンジです。笑
前の二つのバージョンと違い、AsDurのメロディはどこか夏の終わりを感じさせ、リズミックなトランペットとパーカッションがまるで夏祭りのお囃子のように聞こえてきます。そしてトランペットソロはまさしく夕焼けに染まる夏空そのもので、楽しかった夏の終わりを彷彿とさせます。

そしてそのまま名曲「Oriental Wind」へ移り変わっていきますので、ぜひそのまま聞いてみてください〜笑

2020年は一体どんな夏が待っているのでしょうか。願わくば、向日葵が咲いてスイカを食べて友達と花火を見に行く、そんななんてことない夏がやってきてくれますように。

喫茶店に行ってきます〜