デビ夫人のモデル小説 生贄 梶山季之 徳間書店
デビ夫人を中心に スカルノ 久保正雄 児玉誉士夫を中心に 当時のインドネシア賠償の案件にむらがった魑魅魍魎と 昭和三十年代の風俗を描いたもの 描写がいきいきしているのという点 デビ夫人という存在がまだまだ生々しいの点 そして文章も素晴らしいので 部分的にはともかく まだまだ十分に読むに耐える力作
一時期は数万円もしたそうですが 私は数百円で入手 絶版とか 回収があったということなんですが 実は図書館でもけっこう 所蔵が確認できるので 意外によめるんじゃないかとおもいます
デビ夫人のモデルが出てきますが 入れ歯とか 整形とか セックス描写とか けっこう生々しい描写があるので 相当に激怒したんだろうなとおもうのですが インドネシア賠償疑惑の構造をくっきりとえがいてしまったことが 四方八方から集中砲火をあびて 絶版になったんだろうかとは思います
これを購入した古本屋の店主とも話したんですが 日本が戦後 一番元気だったときの記録として梶山季之が生き残るといいですよねといったら なるほど その通りといわれたことがあります
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