231202土

母が泊まりに来た。
いつも高速バスで4時間かけてやって来る。
移動が辛かろうと思い、今回は新幹線にしてもらった。
慣れない行程。
道に迷い、気苦労と共に、結局同じくらい時間がかかった。

夕食の後、昔話になる。
まだ腹の中にいた時の、初めて聞く話。
当時エコーなど無く、生まれてくるまで性別はわからなかったそう。
腹が大きくなったら自分でわかるから、その頃には男物を買い揃えていた、と言う。
勘が当たったようには言わない。
当たり前だという口調で息子に教える。

もう一つ、初めて聞く話があった。
寝る前に補聴器をティッシュで丁寧に包みながら、忠告のよう言う。
もう外したから何も聞こえんからな！
これが床に着く前のテンションか。
お母さん先寝るで！のやつ。

自信のように聞こえた。
補聴器も、性別も、高速バスのほうが楽と言うのも。

あすは近所に住む叔父の家に案内する。
母の弟。
初めての空間になる。
何を話すのだろう。