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情熱大陸前プロデューサー福岡元啓(著)「情熱の伝え方」 ver.5

福岡元啓さんが書いた「情熱の伝え方」についてまとめました。

福岡 元啓 (著)、「情熱の伝え方」とはどんな本なのか

情熱大陸などのテレビプロデューサーとして有名な福岡元啓さんが出した本「情熱の伝え方」は一体どんな本なのでしょうか。

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☆『情熱大陸』を作る情熱はどんなビジネスにも応用できる!

“補欠入社"で30代半ばには“窓際寸前"までになった著者が、もがきながら身につけてきた、仕事で「本当に必要なこと」を綴った一冊。
いま、『情熱大陸』のプロデューサーとして日々学んでいる“一流の人"たちのビジネスマインドも独占紹介!
番組制作の裏側も満載! !

☆本書より
■「通る企画書の条件」――敏腕ディレクターの“新聞の切れ端"企画書/『情熱大陸』で通った実例
■「売れっ子の秘密」――「くまモン」の製作者、“スーパーマン"作家2人の想像を超える仕事術
■「非効率が成果を生む」――香川真司選手がきっかけだった!
■「“会いたい人"になるための3つのこと」――壇蜜さんに教えられたこと
■「“もう一人の自分"を持つ」――「今でしょ! 」林修先生の分析力
■「リーダーがすべきたったひとつのこと」――楽天・嶋捕手の「責任論」
ほか
出典 情熱の伝え方 | 福岡 元啓 |本 | 通販 | Amazon
人気ドキュメンタリー番組『情熱大陸』。番組作りの舞台裏を紹介することで、コミュニケーションが希薄とされる現代において他者に“情熱”を伝えるためのコツを伝授する。また、日々プロデューサーとして、人物の見極めや取材手法の考案、編集、そして放送に至るまで常に様々な“決断”をし続けている福岡氏の思考回路を探ることで、現代のビジネスシーンにも役立つキーワードを詰め込んだ一冊。
出典 Amazon.co.jp: 情熱の伝え方 eBook: 福岡元啓: Kindleストア

情熱大陸で仕事をするときに大切にしていること

福岡さんの言葉は、「自分の仕事との向き合い方」にも置き換えられます。

僕はいま、2つのポイントしか見ていません。
①誰を取り上げるのか
歴代のプロデューサーから、情熱大陸は今年の50人を取り上げる番組だと教えられました。その条件をクリアしたうえで、次のステップはいま世間が見たい人なのかどうか、あるいは世間はそれほど知らなくてもいま世間に見ておいてほしい人のどちらかに該当するかです。
そのうえで、
②撮影するテーマは何か
出典 情熱の伝え方 福岡 元啓 (著)
僕は企画書は一枚、極端に言えば、一行でいいと思っています。
知りたいのは「誰の何を撮るのか」だけです。
出典 情熱の伝え方 福岡 元啓 (著)
むしろ、自分もそうだったのですが、口下手なほうが、失敗したときに言い訳も下手だから、言い訳しないで済むようにがんばるのでは、と僕は思っています。口が上手ということは、言い訳も上手ということもありえるかもしれません。風呂敷を広げすぎて、後でできないとなると、最悪、信頼関係にも響きますので、プレゼンはテクニックなしでいいのです。
出典 情熱の伝え方 福岡 元啓 (著)

情熱大陸のナレーションを担当する窪田等の人柄

情熱大陸といえばこの方のナレーションがあってこそ成り立っていると思う。

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映像にそぐわないような言葉や気になる言い回しがあると、「ちょっとわからないな」とコメントしてくれます。
その目線は、最初の視聴者と言えるものです。
出典 情熱の伝え方 福岡 元啓 (著)
窪田さんは、「こうした方がいい」と押し付けるような意見は絶対に言いません。”自分はナレーターなのだ”、ということを謙虚に捉えていて、原稿を書いているこちら側に敬意を払っているからだと思います。
出典 情熱の伝え方 福岡 元啓 (著)
仕事をこなすだけでなく少しでもより良くしようという思いと、一緒に仕事をしている人へのリスペクト。そのさじ加減は難しいと思うのですが、窪田さんの絶妙なバランス感覚は参考になります。
出典 情熱の伝え方 福岡 元啓 (著)
窪田さんに普段とは違うミッションをお願いしたいのが、東日本大震災から1年後の2012年3月11日に放送した2回目の「石巻日日新聞編」のときです。
…窪田さんに生ナレーションをつけてもらいました。
そして迎えた本番、中継先の石巻では、リハーサルの時には降っていなかった、雪が降り出したのです。
「3月11日、午後11時1分 宮城県石巻のいま、雪――」

ところがこれは、実はリハーサルのときとは違う窪田さんのアドリブだったのです。
どこがアドリブかというと、最後の「雪」という一言です。
生放送では1秒でもずれ込むと大変なことになる。そのために何度もリハーサルを行っていたわけですから、並大抵のナレーターにはできない芸当です。
出典 情熱の伝え方 福岡 元啓 (著)

尊敬すべき人に共通する部分とは

偉ぶらないこと、仕事相手へのリスペクト、そして柔軟性、これは、業界にずっと残っている、凄腕の人に共通する部分です。
出典 情熱の伝え方 福岡 元啓 (著)

”少しカッコ悪くみえるようなスパイスが入っているほうが、より良く引き立って見える”

硬軟、緩急、剛柔、2つの側面があってこそリアルな人間だと思うのです。
出典 情熱の伝え方 福岡 元啓 (著)

”自身がないからこそ頑張れるというのは大事”

米倉涼子さんは情熱大陸に登場してくれたとき、インタビューにこう答えていました。
「自信がないからこそ頑張れるというのは大事」
だからこそ努力を積み重ねていけるというのです。
出典 情熱の伝え方 福岡 元啓 (著)

"どこかテレビっていうのは、むしろ本当じゃないことのほうが安心して見られてしまうことが圧倒的に多いと思うんです。"

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綾野剛/Go Ayano, Oct 03, 2013 : Tokyo, Japan : Japanese Actor Go Ayano attends a press conference for Daihatsu "Tanto" in Tokyo, Japan, on October 3, 2013. by 写真:アフロ
故郷の岐阜に戻った綾野さんが、子どものときにひとりでよく遊んでいたという森に向かいます。綾野さんは子どもの頃、その森で木に釘を刺し、板をつけてハシゴのようにして遊んでいたそうです。そんな話をしながら森を歩いていた彼が、突然、木に刺さっている”釘”を発見する。彼が子どもの頃に打ち込んだ釘が見つかったという、まさかの瞬間でした。
出典 情熱の伝え方 福岡 元啓 (著)

これはフィクションなのでは?と思ってしまわれていたが、実は本当に当時の釘であったと、調査結果で明らかになったようだ。

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香川真司/Shinji Kagawa (JPN), MARCH 26, 2019 - Football / Soccer : KIRIN Challenge Cup 2019 match between Japan 1-0 Bolivia at Noevir Stadium Kobe in Hyogo, Japan. (Photo by Naoki Nishimura/AFLO SPO… by 写真:西村尚己/アフロスポーツ
放送前日の1月29日にアジアカップの決勝戦があったので日本が決勝進出した場合、試合結果くらいはテロップを入れて放送しよう、その程度の心づもりはしていました。
出典 情熱の伝え方 福岡元啓(著)
そして、迎えたアジアカップ準決勝。日本は見事韓国を破り決勝進出決定!となったのですが、なんと、当の香川選手は、この試合で骨折してしまったのです。
出典 情熱の伝え方 福岡元啓(著)
帰国は放送前日。帰国当日の映像をどこに入れるか想定しながら虫食い状態にして全体の編集をやり直していかないといけません。しかも帰国当日に、映像が撮れるかは保証がない中で。
これは相当なプレッシャーでした。
出典 情熱の伝え方 福岡元啓(著)
なんとか帰国のシーンを捉え、ホテルで独占インタビューが始まります。

そのインタビューで、彼はこう答えています。
「いろんな可能性を失ったのは事実、ただいろんなことを教えてくれて成長させてくれるスポーツかなと思う」

想定外のことが起きていろんな可能性がなくなったときこそ、自分がどうしたらいいのか教えてくれるものです。
出典 情熱の伝え方 福岡元啓(著)

スポーツ界で生きている人々こそ、数多くの試練や困難の壁にぶち当たる。
それを情熱大陸ではいかに生の声を、タイムリーに、視聴者に伝えるかを必死に考えているのだ。

「情熱の伝え方」読んだ人の感想は

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実はテレビはほとんど見ないのですが、ドキュメンタリーは好きで、「ガイアの夜明け」「カンブリア宮殿」「タモリ倶楽部^_^;)」そして「情熱大陸」は録画してなるべく見るようにしています。

 「情熱の伝え方」という本は、その「情熱大陸」の第5代プロデューサーが著者で、毎日放送に就職してから、もがきながらも身につけてきた仕事のコツやその中で知り合った一流の仕事人、そして「情熱大陸」の実態や裏側について書かれたもので、どれもとても興味深く、特に愚直に取り組む姿は好感がもてましたね。

「情熱大陸」出演者の逸話も随所にあり、その内容を思い出しながら読み進められるのも楽しかったです。

 この本はより良い人生を送るためのヒントがたくさんあり、とてもオススメですね!
出典 「情熱の伝え方(福岡元啓)」という本はとてもオススメ! - いいね~おいしいね~
普段テレビを見ない僕が唯一継続している番組が「情熱大陸」です。本書にはこの番組のプロデューサーである福岡氏の仕事論が著されています。本人曰く、平凡な能力で社内でも目立つ存在ではなかったものの、様々な仕事を経験後、この名物番組のプロデューサーに抜擢。もちろんプレッシャーはハンパない。失敗もたくさんしたし、その度に怒られた。でも彼がつくった映像は多くの人にインパクトを与え、番組の価値を高めていった。そんな彼の仕事に対する考え方、行動のとり方が書かれている一冊です。変人もたくさん出てきます(笑)
出典 『情熱の伝え方』|感想・レビュー - 読書メーター
毎日放送「情熱大陸」プロデューサーである福岡さんの経験に基づいた、試行錯誤のなかで編み出した仕事術。成功談ではなく失敗談も吐露し、リアルで面白いです。各方面のプロフェッショナルの情熱を伝えるには、制作側の情熱も不可欠。厳しいテレビ業界のなかで、「面白い番組を創ること」とはなにか、その本質から考えている実践の書。学生さん・新入社員・仕事で逆風な方々がオススメです。
出典 『情熱の伝え方』|感想・レビュー - 読書メーター

普段は知ることができないテレビ業界の話などの興味惹かれるものかから、福岡元啓さんの経験に基づいたビジネス論などの役に立つ話まで書かれた内容の濃い本なんですね。