【裁判傍聴記】ストーカーの思考回路はどうなっているのか?

罪名は「ストーカー行為等の規制等に関する法律違反」。
若い男性かと思ったら、目がギョロっとしていて汚れた眼鏡、白髪交じりの50代半ばの小柄な男性が
手錠をかけられて、隣には刑務官がいる。つまり拘留されている。

一度のストーカー行為で、いきなり逮捕されるわけではないので、
逮捕されているということは、警察からの警告など何度も経ているということだろう。

男は三重県の桑名市に住んでいるが、相手の女性が勤務する大阪の薬局へつきまとい行為をしたところで逮捕されたので、大阪での裁判となった。

被告人は、薬剤師。同じスーパーの薬局の同僚だった30歳以上年下の女性に対してストーカー行為を行っていた。当然というと失礼だが、その女性と交際していた
わけでもなく、どんな人にも優しく笑顔で接する女性が、被害にあってしまったということだろう。

過去に別の女性に対してもストーカー行為で、警告、禁止命令を受けたこともある。

被害者は、勤務先で何人かに自分のオリジナルCDを配ったが、被告人は
そのCDをもらったことをきっかけに、
「彼女ができた」と言いふらしたり、千羽鶴を作って渡されたり
つきまとい行為がエスカレート。

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