噫 西郷どん/えひめ憲一 作詞:舟海 勝、作曲:山崎ハコ、編曲:義野裕明

大きな歌を書きたいと思っていた。ともかく西郷に惚れ込んでいる。鹿児島へ行くときは必ず西郷の墓へ詣でることにしている。曲をつけて、と頼んだら、フォークの山崎ハコが「面白がった」。
(作詞:舟海 勝さん)

いつの時代も、意味はわからず演歌を歌う子供はいる。それをヒントに「歌いたい曲」を考えました。えひめ憲一さん、本当に有り難うございました。
(作曲:山崎ハコさん)

「噫 西郷どん」は、まさに骨太の作品、日本人が忘れている何かが残っている。どこか懐かしいメロディーと、歌詞が描く日本人の原風景が、作品の中でぴたりと重なった。日本人らしさや日本人の価値観を、歌を通して伝えていく。歌で精神的に日本を励ましたい・・・。時流に流されず、日本人のアイデンティティーを踏襲しつつ、新たなスパイスを入れる。前向きに生きる気持ちや粘りは演歌の神髄。作詞家や作曲家の心を読み取る力がなければ、人の心を打つ歌は歌えない。内なる歌力(うたぢから)を磨き、真に日本人の心に響く歌を届けたい。「噫 西郷どん」、作品の命をともし続けられる歌い手を目指して・・・。
(歌唱:えひめ憲一さん)

歴史上の人物で西郷は龍馬とともに人気の英雄だが、西郷をテーマにした歌は少ない。龍馬が「大きく叩けば大きく響く、小さく叩けば小さく響く」と評した西郷。「命もいらず名もまた金も」の西郷に日本人は指導者の理想像を見る。えひめ憲一は13年間作曲家船村徹の付き人を経験して歌手デビュー。国立の愛媛大学中退という異色の経歴である。
(田勢康弘)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?