ひまわり海岸/日野美歌 作詞:堀越そのえ、作曲:山田ゆうすけ、編曲:杉山直樹

被災地のことをテーマに描いていますが、この詞はつらいことがあっても、今を一生懸命生きている、生きようとしている、すべての人々へのエールと、寄り添いの気持ちが込められています。詞には書かれていない「行間」の部分を、ぜひあなた自身が心で描きながら歌ってみてください。
(作詞:堀越そのえさん)

日野美歌さんが作詞して歌った「桜が咲いた」という素晴らしい歌にあこがれて、いつか日野さんに歌っていただく歌を作りたいと思ったのは約10年前でした。そうしたら、今回のイベントの話に遭遇し、堀越そのえさんから素晴らしい詞を頂き、これを課題曲とするためには絶対に日野さんしかない!との思いでこの作品を作りました。ひまわりに、被災地の鎮魂と希望の思いを乗せて歌う彼女の歌声は、明るく、優しく、そしてちょっぴり泣けてくる最高の歌となりました。自分でも、とても充実した最高の作品ができたと思っています。女性ばかりでなく、ぜひ男性にも歌って欲しいです!(2016年4月より毎週土曜日午前9時:BSジャパン「日経FTサタデー9」のエンディングテーマ曲にも採用されて、たくさんの方々にも聴いていただいています。)
(作曲:山田ゆうすけさん)

曲をいただいた時に、ひまわりの種をまく震災復興プロジェクトがあるということを聞き「ひまわりで満ちあふれた海辺」について考えました。その光景は壮観で、美しく、晴れやかなイメージでしたが、歌詞の内容はもっと深いものでした。現実を一旦受け入れ、そこから立ち上がって再び歩き出せる日のことを想う気持ちと理解しました。そこで最初に想定したリズムアレンジ「元気に明るく」な感じから、「今をしっかり噛みしめ、乗り越えて行く」感じに修正しました。復興支援ソングの枠を超え、まるで映画見ているような気にさせてくれる歌表現を楽しみにしてます。
(編曲:杉山直樹さん)

「ひまわり海岸」との作品の不思議なご縁は、作詞された堀越そのえさんが3.11東北大震災の時に、仙台で被災されていた頃から、始まっていたのかもしれません。その時、私の歌「桜が咲いた」という作品で今励まされているとのメッセージを彼女から私のオフィシャルサイト経由で受け取り、その時はまさか彼女の手がけた作品をこのような形で歌う未来があるとは、思っていませんでした。だからこそこの世に偶然は無いのだと、私は感じています。様々な使命が人それぞれにあるように、歌を生業としている私の使命を今、もの凄く感じています。色々な人生、悲しみを抱えながらも、一心に生きる希望を見いだし今も、心の傷を癒す術を探している方々が沢山いると思います。歌は、お腹の足しにはならないけれど、きっと心の足しになってくれる・・・そんな願いを込めて私は歌っています。そして自分自身もいつの間にか、励まされているのです。この「ひまわり海岸」でそんな素敵な心の連鎖が生まれますように。
(歌唱:日野美歌さん)

岩手、宮城、福島など東北の沿岸地域に、復興のシンボルとして植えられているひまわり。その花に鎮魂と希望の思いを乗せて、仙台市若林区在住の作詞家・堀越そのえが詞を綴った。被災地にずっと心を寄せ、応援し続けている日野美歌が歌ったことで、その思いがより深く伝わる歌となった。
(田勢康弘)

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