いま北国/伊藤多喜雄 作詞:立原 岬、作曲:野辺山 翔、編曲:杉山直樹/白木勉

帰らぬ覚悟で愛する人を追って来た北国。慣れぬ言葉で愛を語った寒空の下。追分の旋律が流れてくる。斬新なアレンジで、民族音楽風な感覚の曲になりました。是非 挑戦して歌ってみてください。
(作曲:野辺山翔さん)

「北国」という特定出来ない漠然とした響きに「いま」が付くことで増す「ワケあり」感。素朴で純粋な歌とその合間を尺八とバイオリンが官能と猟奇のムードで迫ってくる不思議な世界観。このなんとも言えない感覚を歌い手さん達はどのように表現するのか楽しみでなりません。
(編曲:杉山直樹さん)

立原岬は作家五木寛之が演歌を作詞するときの筆名。バラード風の歌詞に女流作曲家野辺山翔が曲を書き、世界的な民謡歌手伊藤多喜雄が歌う。伊藤が歌うと告げた時、作詞家は「変わったことを考えるね」と驚いた。尺八とジプシー風ヴァイオリン、それに冒頭の「どうせ行く人 やらねばならぬ」(江差追分)。これまでにない新しい歌の誕生である。
(田勢康弘)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?