弓/小松みどり 作詞・作曲:美樹克彦、編曲:若草 恵

作詩家として詩を書いている人なら誰でも感じることだと思うんですが、ひとつの言葉や何かに触発されて俗に言うヒラメイた時、それをひとつの形にできた時に人に言えない満足感を得られる。人間の心の中に潜む”善”・”悪”・”愛憎”と言ったものを、しなる弓・放つ弓・きしむ弓にたとえて心の芯から愛したひとえの想いを書きました。田勢さんに「この詩はいいですね」と言われた時には天にも昇る気持ちになりました。
(作詞/作曲:美樹克彦さん)

弓の引きしぼった弦の緊張感をバイオリンソロで表現しました。美樹克彦さんの詞、曲の素晴らしい世界観を少しでも感じて頂けたら嬉しいです。小松みどりさんの歌唱は魂を揺さぶり心震るえます。素敵な仕事をさせて頂きました。皆様の応募をお待ちしております。
(編曲:若草恵さん)

今年で、歌手生活50周年を迎えることになりました。この時期に「弓」という素敵な曲にめぐり会えて、本当に嬉しく思います。今まで唄った事のない曲調です。大事に唄っていきたいと思っています。どうぞ皆様の心の一曲として、唄って頂ければ幸いです。
(歌唱:小松みどりさん)

歌手であり作曲家である美樹克彦に女の情念の詞を書かせたら、作詞家吉岡治もびっくりというようなものができる。それがこの曲だ。「刺さったままで重なるように落ちてゆく」という歌詞は吉岡の傑作「天城越え」に匹敵する。歌手生活50周年の小松みどりがこの歌で新境地に挑む。
(田勢康弘)

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