花/MILLEA 作詞:Satomi、作曲:矢吹香那、編曲:杉山直樹

昨今の流行り歌は、時代の中で右から左へと消費されている感が否めません。そして、いまだに歌い継がれている楽曲は、エバーグリーンな香りを漂わせ、作家本来の持つ風味が感じられる、上質なウヰスキーにも似たモノを持っています。歌謡曲が元気だと言われた時代。作家がアイデアを出し、その書きあげられた世界観によって、アーティストの偶像が作りあげられました。まさしくそれこそが歌い継がれている楽曲なのです。今回は「雪の華」「月のしずく」を書きあげた時のように、アイデアを出させていただき、大空を翔ける鳥の如く自由に、そして、瞬発的なヒットを狙うのではなく、何年経っても色褪せない楽曲になればとの願いを込めて書かせていただきました。この「花」を耳にされた方、口にされた方が小さな何かを感じていただければと思います。
(作詞:Satomiさん)

楽曲制作の依頼を受け、まずは上がってきた詞を繰り返し読みました。何度も読んでいるうちに言葉がメロディーを導いてくれるような感覚があり、 詞の世界観に寄り添いながら曲を書くことができました。どうかこの曲を歌った人、聴いた人の心に「花」を咲かせられますように。
(作曲:矢吹香那さん)

最初にこの曲をいただいた時ふと浮かんだのは「普遍性」という言葉でした。大きくて、深くて、それでいて、軽やかで、たおやかで、凛とした強さとが、そこには同居しているように思えました。「花は熟して 実を結び 人は熟して 魂結び」特にここの歌詞、メロディ、歌、何ともいえずすべてが絶妙なコンビネーションでとても好きです。ぜひあなたにしか出来ない歌い方で、素敵に響かせてください。
(編曲:杉山直樹さん)

この度は、このような素敵なプロジェクトに参加させていただき、とても光栄です。「私は私の花を咲かせていきます」喜び、悲しみ、繰り返しながらも生きていく、、その人にしか咲かせられない花がある、、、私もまだまだ夢の途中、歌手として、時に迷い思い悩むことがありますが、私自身この歌に改めて教えてもらい、背中を押してもらいながら歌いました。この歌に触れてくださる皆様とこの歌を通して心を通わせることが出来たら、とてもうれしいです。
(歌唱:MILLEAさん)

「笑いながら、泣きながら人は熟して魂結び…」「花は枯れたとていくつもの種子を残し…」。人の命を「花」にたとえたこの永遠のテーマをMILLEAがしっとり歌う。ポップスとか歌謡曲とかジャンルを超えたこういう歌を世代を超えて一緒に歌い続けていって欲しいものだ。
(田勢康弘)

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