Espelho 鏡/西山ひとみ 作詞:清志郎、作曲:中里哲也、編曲:藤井弘文/白木勉

ファドが聴きたくてリスボンまで出かけたことがある。好きが高じて作りたくなった。兄妹の禁じられた恋の話だが、どこかにこういう恋があるかもしれないと思いながら書いた。1番から3番までという日本の歌謡曲の定形をわざと壊してみた。
(作詞:清志郎さん)

1番2番3番という従来の構成ではなく、区切りのない一編の詩、という新しい歌作りを作詞家が試みた。内容も今までにない数奇な出会いをした男女の究極的な愛を描いている。ファドー深い哀愁を伝えるポルトガルの歌ーその異国的な曲想に仕上げた曲を歌手西山ひとみさんが見事に表現してくれた。鏡の向う側の幻想的な世界を自分なりにイメージして歌ってみてください。
(作曲:中里哲也さん)

「Espelho 鏡」はポルトガルの音楽、ファド調に編曲させていただきました。兄妹の禁断の恋がテーマになっています。最後まで兄妹の恋であることを、分からないように歌って下さい。またリズムが取りにくいので、しっかりリズムを感じながら歌って下さい。セリフ部分はタイミングが大事です。ご健闘をお祈りします。
(編曲:藤井弘文さん)

はじめまして!ハートフルソング、聞いていただきありがとうございます。「Espelho 鏡」を歌っている西山ひとみです。この曲をいただいたとき正直申し上げますと詞の内容にびっくりいたしました。テーマが非常に重く、心にのしかかり、果たして私で大丈夫なのか!?かなり取り組ませていただくまでに心の葛藤がありましたが、素晴らしい曲なので、心を込めて歌いました。ひとつずつ言葉を置きながら、“間”を意識して歌ってゆくよう心がけました。「全日本こころの歌謡選手権大会」頑張ってください。
(歌唱:西山ひとみさん)

ポルトガル語のタイトルをつけた日本発のポルトガル民族歌謡「ファド」。ファドとはもともと「宿命」という意味だ。したがって詞もメロディも悲しい。偶然知り合った男女が恋に落ち、実はほんとうの兄妹だったとわかったら。血でしたためた手紙に「死ぬなよ」。悲しくも少し甘い物語。
(田勢康弘)

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