見出し画像

心を掴む言葉の魔術師

なあ、みんな。今日はな、ちょっと面白い話をしようと思うんや。

「話が上手い人」っておるやろ?そういう奴らの周りにはいつも人が集まってんねん。なんでやろうって思ったことないか?



ワイな、昔こんなことがあってん。

ある日、電車に乗っとってな。隣に座ってた爺さんが、突然話しかけてきたんや。

普通やったら、「うわ、めんどくさ」って思うところやろ?でもな、この爺さんが違うねん。

「若いの、ちょっと聞いてくれへんか?」



その一言で、なんか引き込まれてもうたんや。


爺さんの話がな、めちゃくちゃ面白いねん。戦争の話やら、恋愛の話やら、もう止まらへんのや。

気づいたら、ワイの降りる駅、過ぎてもうてん。

そん時思ったんや。「こういうんが、話上手いんやな」って。


で、ワイなりに考えてみたんや。なんで爺さんの話が面白かったんかってな。


まず一つ目は、「起承転結」やな。


話に起承転結があんねん。最初にちょっとした問いかけがあって、それから話が展開していって、予想外の展開があって、最後にちゃんとオチがつく。

これ、落語とか漫才の基本やけど、普通の会話でも使えるんやで。


二つ目は、「具体性」や。


爺さんの話、妙にリアルやってん。「あの日の朝は、梅干しの匂いがしてな」とか、そんな細かいところまで覚えとるんや。


これ、心理学でな、「エピソード記憶」っていうらしいわ。具体的な経験の記憶のことやな。

こういう具体的な話をされると、聞いてる方も想像しやすいんや。




三つ目は、「感情」や。


爺さん、話すときに表情豊かでな。「うれしかったんや〜」って言うときは本当に嬉しそうやし、「悔しかったわ」って言うときは本当に悔しそうな顔するんや。



これ、「感情の伝染」っていうんやって。人間は無意識に相手の感情を真似してしまう性質があるらしいわ。


だから、話し手が感情豊かに話すと、聞き手もその感情を追体験できるんや。



四つ目は、「間」や。




爺さん、話すときにな、


ちょっと間を取るんや。


大事なとこで

「・・・」ってな。

これがまた絶妙なタイミングでな。聞いてるこっちがハラハラするわ。

「間」って、相手に考える時間を与えるんや。そうすると、相手も話に参加してる感じがするんよ。



最後に大事なんは、「聞く姿勢」や。

爺さん、ワイの反応をよく見とったんや。ワイが興味なさそうにしたら、さっと話題変えるし、興味ありそうやったら、そこを掘り下げていく。

これ、「アクティブリスニング」っていうんやって。相手の反応を見ながら、柔軟に対応していくってことやな。


結局な、話が上手いっていうんは、相手のことを考えて話すってことやと思うんや。


自分の言いたいことだけ言うんやのうて、相手が何を聞きたいか、何に興味あるかを考えながら話す。

そしたら、自然と人を引き付ける話し方になるんやないかな。


みんなも、ちょっとずつでええから、意識してみてや。きっと、会話が楽しくなるはずや。

そやけど、一番大事なんは、やっぱり「自分らしさ」やで。型にはまりすぎんように気をつけな。自分の個性を活かした話し方、それが一番や。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?