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ピクセルアート自作の展示と分析第2回(2023.11.11分)

第2回です!
前回の失敗から絵を描くのを少し恐れるようになってしまっていたのですが、「 pixel dot party」に申し込んだので作品を作る必要がありました。そこでコメダ珈琲にこもってこの日は集中的に創作に取り組みました!



⑧お化けが好きな女の子

⑧お化けが好きな女の子

びねつさんの作品を眺めていて、色数を減らした表現に挑戦してみようと思い立って作った作品です。色合いもびねつさんの作品と似た感じになっていますね。
いかにもレトロゲーム風の女の子ができたので気に入っています。

作品として成立させるために漫画の吹き出しのようなものを描いてみました。吹き出しの中は♡とお化けの記号を入れています。どちらもそれ単体でそこそこかわいいものなので作品のかわいいポイントが上がっていますね。
これは「かわいい」と評価しても良い作品でしょう。

吹き出しを使うとイラスト自体の動きはなくてもすごく感情が伝わりやすくなることがわかりました。文字や記号というのは本当に偉大な発明ですね。
ただ、あくまでイラストなので吹き出しと記号を多用するのはちょっとズルっぽいなと思ったので少し控えようと思いました!


⑨夜を泳ぐ金魚

⑨夜を泳ぐ金魚

カメラロールを見返していて、銀座のアートアクアリウムに行った時の写真を見て思いついた作品です。

背景を真っ黒にして、金魚を泳がせてみました。
高級な金魚は真っ赤な体に美しい白が入っていて、まるで小さい鯉のような姿になります。黒い背景とよく合いますね。

口から漏れる空気はドット絵らしく記号的な表現にしてあります。これは泡をリアルに近づけてもかわいくならないので、良いデフォルメだと思います。

この作品は「かわいい」というよりは「美しい」と感じさせる方向性の作品だなと思います。お祭りの金魚はかわいいですが、高級で立派な金魚は「かわいい」とは少し離れた次元にいるようですね!

初めて自分の中から生まれたテンプレじゃない作品なので、とても気に入っています。


⑩丸と三角と四角

⑩丸と三角と四角

すらいむ。さんの作品集を眺めていて、額縁の中の女の子が抱えた花束が溢れてくるという素晴らしいアイデアと表現の作品があるのですが、そこから何かしらを額縁に入れたらかわいいかな?と思って描いてみました。

中身がいささかシンプルすぎますね。
色合いはパステルカラーセットなのでかわいくはあるのですが、シンプルすぎて他に感想を持ちようがないという感じです。
丸自体がそこそこかわいい記号なのですが、作品として丸を眺めても「すごくかわいい!」とはならないみたいな、そんな作品です。
記号を活かすなら、小さい額縁をいくつか周りに置いて、その中に色々な記号を置いてみるという形式が良さそうですね。記号の展覧会みたいな。これ(周辺に小さい額縁をいくつか置く)もすらいむ。さんがやっていましたが!


11謎の生物とりんごと太陽

11謎の生物とりんごと太陽

イラスト初心者は一様にりんごを描きますので、描いてみました。(アイデア切れです)
それを地面に置いて、何かに捕食されたらかわいいなと思いましたので、なんらかの生物を描いてみました。

太陽がさんさんと照る中、生物がりんごを食べていたらかわいい気がしたのです。疲れていたのかもしれませんね。

生物は目と足によって生き物であることはわかりますが、黄緑色一色で、オタマジャクシに足が生えたようなシルエットで、正体はわかりません。
正体不明の生物も、「小さくてりんごを食べる」という要素を切り取るとかわいいような気がします。

なんなんだろうこれは……という気持ちが先立って、良いとも悪いともよくわからない作品です。良くはないかもしれません。

12崖の下ににんじんが落ちていくのを眺めているうさぎ

12崖の下ににんじんが落ちていくのを眺めているうさぎ

これは私のお気に入りの作品の一つです。

まず制作過程をお話ししましょう。
前回の作品から、初心者が描くべき動物は、黄緑色の小型不明生物ではなくウサギか何かだろうと思い至ったのでまずウサギを描きました。
ウサギを描いたら次はにんじんだろうと思いました。
それを単に一直線に並べてみたのですが、それはそれでかわいいものでした。しかし、このままではつまらないなと思いました。そこで、ウサギには崖の上に立ってもらうことにしました。高低差があると面白い気がしたのです。
ウサギに崖の上に立ってもらうと、にんじんの置き場がなくなったのでにんじんは哀れ崖の下へ落ちます。
するとどうでしょう、ウサギの無表情さが功を奏して絶妙な味わいのある絵になりました。


このイラストの好きなところはウサギの無表情さです。自分の好物が崖の下に落ちていっているのに、なんの反応も示していません。基本的に現実のウサギが同じ場面に遭遇しても、脳の処理が追いつかないので似たような反応になるでしょう。

ウサギは「かわいい」生き物です。そしてウサギの好物であるにんじんが崖の下に落ちてしまうのはウサギにとってかわいそうな出来事と言えるでしょう。かわいい生き物が目を背けたくならない程度のかわいそうな出来事に遭遇しているという状態がかわいいですし、それに気付いていないウサギの振る舞いはおかしみを生みます。

また、通常崖の上に堂々と立つような動物はイラストであればライオンなどが担当するので、そこにウサギがいるというのも妙なおかしみがあります。

シュールなおかしみとウサギやにんじんという記号的なかわいさが組み合わさったこの作品は、妙な味わいがあり、なかなか飽きがこないので気に入っています。


今回はここまでです!
読んでくださってありがとうございました。
申し遅れましたが、私はイラストの感想などは貰えればもらえた分だけ嬉しいと思っているのでもしお気に召した作品があったら教えてください!私は飛び上がって喜びます。

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