なにも、できなかったこと。


(元のURL:https://www.dtto.com/f/jp_schoollife/p/242652198?ref=ios )

お久しぶりです🍃
私の6月はサマーインターンの選考が毎週のようにあったり、
ゼミのグループ発表が毎週あったり、
おかげで3徹くらいしたのでインターン先で
売り上げに直結する致命的なミスをしたり。
友人が交通事故にあったり、
久しぶりの全休が謎の胃腸炎で丸つぶれになったり、
一番気になってる企業のサマーには落ちて、
1回も遅刻したことないバイトに今月だけで2回も遅刻する。

はっきり言って「ツイてねえ……」な1カ月でした。
この週末に久しぶりに眠り方を思い出して(本当に眠り方が分からなくなっていた)、ゆっくり寝た日の朝、部屋が無茶苦茶汚いことに気づきまして。

朝、起きて開口一番に
「きたねぇ…。」
と口を突いて出たので、
ゼミ資料でとっちらけた紙類を一気に処分したり、
どうでもいい企業の通知減らしたり、
洗濯物も片づけて、掃除道具を一新して。
狭い部屋のほうが好きな私にとっては
「ちょっと広すぎる」と感じるくらい
家が綺麗になりました。

その掃除の最中の話なんですけどね。


掃除そのものは嫌いじゃないので、
好きなラジオを聴きながら洗濯物をたたんでいて。
その日聴いていたのは、
「おとなのためのアイラブみー」でした。

https://open.spotify.com/episode/0Ut25fZkKRx5FEzJ9dU6wW?si=58321c65e2dd4fa8

私は実は(というかお気づきかもしれませんが)
性教育とかジェンダー・スタディーにものすごく興味関心があって。
公認心理士を目指したのもここに起源があります。

この分野に自分も携わることができるとしたら、
自分は何を武器にできるだろう。

そんな風に考えたとき、
当時の私にとって最も信頼できるメディア「命育」
https://meiiku.com/about/
に、産婦人科医やママさんたちが名を連ねる中、
「精神保健福祉士」「思春期保健相談士
というのを見つけました。
「これだ。」
と思ったのを今でも覚えています。
確か浪人時代の時かな。
多浪してでも編入してでもいいから、産婦人科医か助産師になるために医学部へ行くか。
究極に悩んでいたところに、最強の道しるべを見つけた気分でした。

私はこの領域に救われた一人でもあったため、
「いつかは携わりたい」と、院への進学費を稼ぐべく
就活に勤しんでいるわけです。
あ、わざわざリカレントという選択をする理由は
このほかにももっとあります。またいずれ。

そんな私なので、いくつもフォローしている
人の性を通して健やかな生を考えるメディアらの中から
その日は「おとなのためのアイラブみー」を
チョイスしたのですが。

このとき、大学でのとある授業風景を思い出しました。

私には、3年次から仲良くなった友人がいます。
互いのルーツについて話したり、
授業を休むときは情報共有したり、
これまでの挫折体験について共有したときもあったり。
勝手ながら信頼をおいているので「友人」と呼ぶのですが、
一緒に受けている授業でグループワークがあったときのことです。

その授業は、女子生徒が多い授業でもありました。
小単位のグループに分かれたとき、
友人の所属していたグループがいやに騒がしかったのですね。
教授もそばにいたので、何だろうと耳をそば立ててしまったとき。
どうやらワークの分担をしているようなのですが、
明らかに友人の抱えるワークの比重が大きい。
そのとき、友人のグループにいた女子生徒が、
友人にこんなふうに言っていました。


「男なんだから!そこんとこ頼むよ!」


「あ。」と心中で思いました。

胸の奥がチリッとしたのを覚えています。
この瞬間にとてつもない違和感を覚えたわけです。
友人は笑っていたけれど、一番悔しかったのは
授業後、彼に何も言わずにいた自分でした。

「あんなのひどいよね。性別を理由にするなんて。
男だからって関係なくない?課題は課題じゃん。」

これだけのことが、言えなかった。
友人が生きている男性社会では、私のこんな一言でさえも「哀れみ」になってしまうのかもしれない。彼にとっては、私の慰めがトドメになるのかもしれない。
私はその時、男性性に甘えることを選択したようです。

友人は大きな挫折を乗り越えているので、決してやわでないことは知っていました。心配するだけ野暮なのかもしれません。
けれど、こんなにも身近に不当なことが起こっているんだと分かったのに、
「私も、毒な男性性を片棒を担ぐ一人である」と書いて自覚していたのに、
自分が「男性でない」ことで享受しているものを
手放す勇気はないということに
まざまざと気づかされました。

もちろん、彼が私と同じように世界や事象を解釈しているとは思っていませんので、私の考えすぎとも言えます。ちょうどこの就活を機に、そんな自分のことをもう少し理解しようと意気込んでもいるので。授業後、彼は「その分あとで楽させてもらえそうなら、そうするつもり。」とも言っていましたしね。

https://note.com/kokokokokokoni/n/n71b685729626

けれど、こう、自分が片足突っ込んだ問題の根深さや、無自覚に、ないしは自覚しながらも自分が片棒を担いでいることに、思わず頭を抱えたくなった。そんな出来事でした。

「だからジェンダー平等は『持続可能な』開発目標なんだ。」

誰かがそんな風に言っていたのを、
受け入れまいと、今は踏ん張ってみたい。
そんなふうに思います。

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