応援花を買い、祖母を偲ぶ💐
20230412
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新学期が始まりましたね🌼
4月に入ってからというもの、私の周りでは体調を崩す方がちらほら見受けられます。
新生活・新年度で体も心も刺激過多になったり、なんとなく不安な状態が続いたりする時期。
私も「よっしゃ!新年度からも張り切っていこう!」と思っていたところ、危うく出鼻を挫かれそうになりました…😵💫
こーゆー時期こそ「普段通り」や「いつも通り」でいいということを覚えておきたい…!
今年は、これまででもっとも自由であたたかい春にしたい!そんな風に思い、ドキドキしながらも楽しんで過ごしている。
「花を買いたい」と思ったのは、そんな時でした。
いつもなら通りすぎてしまう花屋に目をやると、ガーベラが綺麗に咲いていました。店頭には「ライフスタイル・ブーケ」が。日常のワンシーンに彩りを持たせたいと束ねられたブーケでした。黄色い花束が気に入ってしまったので、部屋に飾るべく買って帰りました。
そして、亡き祖母をふと思い出しました。
祖母は花が大好きなひとでした。
我が家の庭には四季折々の花があり、ご近所さんや祖母の友人、教師時代の教え子たちが日々絶えることなく、祖母の育てた花を見に来てくれていました。
チューリップ。紫陽花。ユリ。秋桜。サルビア。朝顔。夕顔。サクラソウ。パンジー。百日草。マリーゴールド。ガーベラ。菊。木蓮。
紅葉。
名前の知らない花もたくさんありました。
祖母からお願いされるお手伝いといえば、花々に関すること。
鉢植えを移動させたり、花の植え替えをしたり、間引きをしたり、木酢液を撒いたり。
夏の夕方に、ホースで水やりをするお手伝いが1番好きでした。小さな虹ができたり、湿度と相まって花の香りが濃くなったり。兄弟で水のかけ合いが始まるまでがお決まりでした🫧
祖母の1番好きな花は、
「君子蘭(クンシラン)」でした。
花言葉は、「情け深い」。
光の加減を年中調節してあげなければならないこの花を、祖母は100鉢以上保有し、毎年90鉢ほど咲かせていました。今になってこれが、どれほどすごいことだったのか分かります。
祖母の花を見に来て、祖母とお話しがしたいと、友人や教え子が毎日のように絶えずうちへ訪れる。祖母にはぴったりの花でした。
1番の思い出は、小学校1年生のとき。夏休みに本を100冊読ませてもらったことです。
体育・国語の教師を経て図書館長にもなったことがある祖母は、幼い私のために、足繁く図書館へ本を借りに行ってくれました。読書ノートを用意してくれ、毎朝一緒に読書をしてくれました。時には私の隣で、短歌を詠んでいる時もありました。
夏休みが明けて小学校の校長にその話をした時、100冊読んだことを褒め称えるべく賞状をいただいたので、とても嬉しかったんです。
金と米さえあれば生活することはできる。
そんな中で、花と本を絶やさなかった祖母からは、「心豊かに生きる」とはどういうことであるかを学んだ気がします🌷
バタバタとする新年度にふとひと息ついた時、「花、買いたいな」と思った。
自分の原点やルーツを顧みるきっかけになりました。自分のために花束を買ったのは初めてだったけれど、心が癒えただけでなく初心に帰ることもできた日でした☺️
少し早いけれど、梅雨の時期をどうやって乗り越えようか考えていて(笑)
4月5月は過ごしやすくても、6月になるとじめっとして古傷が傷み始める…、低気圧コワイ…。今年の梅雨は花を飾って乗り切ってみようかなと思いついた、そんな日でもありました☔️
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