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初めての事をやる楽しさはしんどいをも上回る

僕は現在36歳。新たなことにチャレンジすることには腰が重くなり引け目を感じてくる年齢なのかもしれない。

僕には大切にしている考えがある。
「人生一度きりだから、やるもやらぬも自分次第。年齢は関係ない。楽しくするもつまらなくするも自分次第。」

歴史が好きな僕は、脳裏に焼き付いて頭から離れない言葉がある。
その言葉とは、幕末の長州藩維新志士の高杉晋作の「おもしろき こともなき世を おもしろく」である。
震災を経験した福島県南相馬市で生まれ育ったから、尚更この考えが根強くなったのだと思う。

実は今年(2023年)から新たな試みで、サーフィンを始めた。

南相馬市の海で出会ったサーファーたちに声をかけたのがきっかけだった。
南相馬の魅力のひとつとして、良い波が打ち寄せることにより多くのサーファーがサーフィンを目的に南相馬を訪れる。

「どこからきてるんですか?」

「会津からです」
「新潟からです」
「山形からです」

「ええ?そんな遠くから来てるんですか?」
「はい。週5で来てますよ」
「毎週末来てます」

僕はそんなバイタリティの高さに圧巻した。
自分が南相馬市の住人で、車で10分圏内に住んでますと言うのが恥ずかしくなった。


サーファーって何者なんだ?
何かに憑依されているんじゃないか?
どうしてそこまでしてこの海に来るんだ?

いろんな疑問が頭の中を交錯した。

そこで僕は思いついたのだ。

そうだ。僕もサーフィンをやってみれば良いんだ。
そうすれば、なぜサーファーの考えが理解できるはずだ!と。

幸いなことに、家には姉が使っていたサーフボードもあり、知人からウエットスーツをもらえることになった。更には一緒にサーフィンをして教えてくれる友人も海で見つけられた。

条件は揃った。あとはやるしかないでしょ。
そう思ったのだ。

だが、そんな上手くはいかなかった。
まずは気候に恵まれなかった事。
8月のお盆あたりから台風が勢力を増し始めるという。
僕がサーフィンを始めようと思ったのもお盆あたり。
まずはスクールを経験してから始めることで友人への負担も軽減できるだろうと思ったのだ。

台風が去りようやくスクールを経験したのが9月上旬。
サーフィンができずにもやもやしていた。ようやく念願が叶って良かった。
初めは板に立つ事さえもままならないよ。そう言われていたのだが幸いなことに僕は立てた。この事が嬉しかったのを覚えている。
サーフィン楽しいじゃん。案外サーフィンいけそうかも?
純粋にそう思った。

だが、現実はそんなに甘くなかった。
友人とサーフィンをした初日のこと。
まずは板に立つよりもサーフィンに大事なパドリングの練習から始めようという友人からの提案により、パドリングを練習していた。
朝サーフィンを始めてから小1時間くらいでサーフィンの壁を感じた。
体力を奪われるし、パドリングの体勢、慣れないウエットスーツを着て締め付けられてる感がそうさせたのかわからないが、船酔いの感覚を覚え海に居られなくなった。

楽しいと感じていた時間は束の間で、あっという間にしんどいの感情に変わったのだ。

友人も僕も初めはめっちゃしんどい思いしたので、この経験を乗り越えれば楽しいが待ってますよ。

初めはできないから始まるんだから、しんどいの当たり前だよな。
自転車に乗る時も、何度も何度も転んでは練習してコツを掴み乗れるようになる。自転車に乗れるようになった時の喜びはそれまでのしんどいを上回る喜びだったなと思い出した。
過去の出来ないから出来るようになる成功体験を振り返り、これからサーフィンの練習に取り組もうと決意した。

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